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2017年04月10日

button_15.jpg  LG電子 1〜3月期営業益が過去最高を記録

聯合ニュース 4/7(金)

【ソウル聯合ニュース】韓国のLG電子が7日発表した1〜3月期連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は9215億ウォン(約898億円)で、前年同期比82.4%増加した。売上高は同9.7%増の14兆6605億ウォン。

 営業利益と売上高はいずれも1〜3月期として過去最高を更新し、昨年10〜12月期に記録した353億ウォンの営業赤字からV字回復を果たした。テレビと家電製品の収益性維持、スマートフォン事業の赤字幅減少に伴い業績が回復したと分析される。

 家電製品の需要が少ない1〜3月期に、プレミアムブランド「LGシグネチャー」を中心に収益性を引き上げた。

 また、テレビ部門では最上位クラスの有機ELテレビ「OLEDテレビ」と中上位クラスのナノセルテレビ(高精細液晶テレビ)でプレミアム戦略を進め、収益率を高めた。

 2015年4〜6月期から7四半期連続で? ? 赤字を計上したスマートフォン事業部は、昨年下半期にリストラと事業構造の改編を断行し、1〜3月期に赤字幅が減少したと推定される。

 3月10日に発売されたスマホの戦略機種「G6」の今後の売り上げによって、4〜6月期の業績が変動するものとみられる。
2017年04月06日

button_15.jpg  LG、最薄部3.9mmの有機ELテレビ「W7P」の発売を延期--需要増で供給追いつかず

4月5日 CNET

 LGエレクトロニクス・ジャパンは4月5日、最薄部3.9mmの有機ELテレビ「OLED W7P」の発売を延期すると発表した。急激な需要増による影響としている。

 OLED W7Pは、日本で3月16日に発表。壁からパネル表面までの薄さはわずか3.9mmという超薄型の「Picture on Wall」デザインを採用する。日本での発売は4月上旬より順次としていたが、発売日を5月12日に延期。予約販売は4月14日に開始する。

 LGエレクトロニクスでは、グローバルにおける急激な需要増加に伴い、供給体制が追いつかないためと説明している。
2017年04月04日

button_15.jpg  Apple、Samsungに7,000万枚の有機ELディスプレイを発注か

2017/04/04 CoRRiENTE

Nikkei Asian Reviewは、Appleが約7,000万枚の有機ELディスプレイをSamsungに発注したことを報じている。以下、詳細をお伝えしよう。

Appleは7,000万枚ものフレキシブル有機ELディスプレイをSamsungに発注

今回の情報の出処は、iPhoneの設計に詳しいサプライチェーン。情報源によると、Appleは7,000万枚もの有機ELディスプレイをSamsungに対して発注。次期iPhoneに搭載させる予定だという。

これについてはIHS MarkitのシニアディレクターDavid Hsieh氏も同様の情報を掴んでいる様子。さらに、SamsungはApple向けに、有機ディスプレイを9,500万枚、2017年内に製造する予定であるとのこと。

ただし、7,000万枚の有機ELディスプレイの全てが出荷されるわけではないようで、需要に応じて出荷数は調整するとのこと。需要が十分でなかった場合は、来年以降に持ち越される可能性もあるとのことだ。

NIKKEI ASIAN REVIEWによると、今年発売のiPhoneはやはり3モデル構成。その中のハイエンドモデルである「iPhone 8」は、わずかに湾曲した5.2インチ有機ELディスプレイが採用され、価格は1,000ドル以上になると言われている。ホームボタンの廃止や顔認証技術のための3Dセンサーが搭載される予定だ。

また、4.7インチと5.5インチの「iPhone 7s / 7s Plus」は既存の液晶ディスプレイが採用されたモデルになると予想されており、これら3つのモデルにはワイヤレス充電機能が搭載されるとのこと。

次期iPhoneに関してはすでに様々な情報が出ておりカオス状態。

先日には、まだAppleは新型iPhoneの最終決定を下していないとの情報も出ていたが、2017年は4月にもなり、そろそろ試作から量産の時期に入る頃。やはり次期iPhoneは有機ELディスプレイやワイヤレス充電機能が搭載され、ホームボタンが廃止されたプレミアムモデルが登場するのだろうか、とても気になる。

button_15.jpg  山形大が有機ELのベンチャー設立へ 今月、開発や販売へ

2017年04月04日 山形新聞

 山形大は3日、有機ELをはじめとする有機半導体材料の開発、販売などを手掛けるベンチャー企業「フラスク」を今月に設立すると発表した。同大が保有する関連特許を生かし、スマートフォンのディスプレーなど各製造メーカーのニーズに合わせた最先端材料を供給する。

 菰田卓哉産学連携教授が社長、城戸淳二教授が最高技術責任者に就き、米沢市の工学部キャンパス内に事務所を構える。社名は化学実験で使う容器・フラスコにちなんでいる。資本金は500万円。同大は科学技術振興機構(JST)によるプロジェクトの採択を受けるなどし、有機エレクトロニクスの国際研究拠点形成を目指す事業を展開。有機半導体の関連材料を開発し、これまで取得してきた特許は100に上る。

 同社は大学が積み重ねてきた技術をフル活用し、関連メーカーと連携して材料を製造する。販売先は有機ELのディスプレーメーカーや照明パネルメーカーなどとし、その収入と国からの補助金によって事業展開する新たなビジネスモデルを構築する計画。

 3日の定例会見で概要を説明した。5年後に200億円の売り上げを目標に掲げ、菰田教授は「有機半導体の材料に関しては、(メーカーが)購入後にいろいろな調整が必要なのが現状。蓄積してきた特許を生かし、本当に欲する性能に注力して開発を進める」と抱負を述べた

button_15.jpg  【韓国】有機ELに大規模投資へ、サムスンディスプレー

NNA 4/3(月)

 韓国のディスプレー大手、サムスンディスプレーが有機ELパネルの設備投資を開始した。今年の投資は最大10兆ウォン(約1兆円)程度と予想される。昨年並みの大規模な投資により、有機ELの需要急増に対応する。
 3月31日付電子新聞によると、サムスンディスプレーは最近、第7世代の液晶パネルを生産していたラインを第6世代のフレキシブル有機ELの生産ラインに転換するための投資に着手した。早ければ今年の10〜12月期に稼働し、月3万枚程度の生産能力を確保する見通しだ。来年追加投資すれば同年末には月4万5,000枚程度に拡大する可能性もある。
 また、今年は別のフレキシブル有機ELの生産ラインを増設する。生産能力は昨年末時点の月3万〜4万5000枚から12万〜13万枚に引き上げられると観測される。このほか、ベトナムのモジュール工場に対しても設備投資を行う。
 中小型のフレキシブル有機ELは需要が急増している。米アップルが有機ELディスプレーのスマートフォンの量産を開始した。発売が近いサムスン電子の新型スマホにも有機ELが用いられる。これらの量産に応じられるのはサムスンディスプレーだけだ。

button_15.jpg  有機EL高精細化のキーパーツ、蒸着用メタルマスク

投信1 4/3(月)

投信1編集部によるこの記事の注目ポイント
 ・ 韓国のサムスン電子だけではなく、米アップルなども注目する有機ELディスプレー市場の立ち上がりに重要な製造工程資材の蒸着用メタルマスク。
 ・ そのメタルマスクには「熱膨張を極力小さくする」ことが強く求められます。
 ・ 現時点で、スマホ用有機ELディスプレーの量産に用いられているメタルマスクは、すべてエッチング方式で製造されており、参入メーカーは大日本印刷 <7912> 、凸版印刷 <7911> 、台湾のDarwin Precisions(達運精密工業)。その他の方式でも日本のメーカーの存在感には注目です。
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次世代スマートフォン(スマホ)用ディスプレーの本命として期待される有機ELディスプレー。韓国や中国のディスプレーメーカーが新工場や新ラインの建設計画を相次いで具体化させており、調査会社の予測では、2020年に現在主流のLTPS(低温ポリシリコン)TFT液晶を搭載率で上回り、スマホに最も搭載されるディスプレーになる可能性があるとされている。その有機ELディスプレーの高精細化・高解像度化を担うのが、RGB発光材料の蒸着工程に不可欠な蒸着用メタルマスクだ。

スマホ用有機ELの解像度は現在、5.5インチクラスで400ppi程度であり、同サイズのLTPSに遠く及ばないが、「3D用に1000ppi、VR(仮想現実)端末用に2000ppiがほしいという要望があると聞いている」(ディスプレー部材メーカー担当者)といい、現在のところ3つの方式で製造されるメタルマスクが開発競争にしのぎを削っている。その3方式とは、(1)エッチング、(2)電鋳、(3)ハイブリッドである。


FMM成膜工程で使われる
まず、メタルマスクの使われ方を解説する。

現在量産されているスマホ用有機ELディスプレーは、そのほとんどが有機EL層の成膜に真空蒸着方式を採用している。この成膜工程において、RGBそれぞれの発光材料を色ごとに塗り分けるため、ガラス基板やフレキシブル基板に対向してメタルマスクを配置することで、マスクパターンに応じて任意の位置にRGBの発光材料が成膜される仕組みになっている。この方式を一般的にFMM(Fine Metal Mask)と呼んでいる。

より高精細・高解像度な有機ELディスプレーを製造するには、このFMM成膜工程において、メタルマスクの開口部を微細に加工して、きめ細やかにRGBを塗り分けることができるようにする必要があり、かつ正確な位置にRGB発光材料を蒸着させるため、ガラス基板と精密に位置合わせすることが求められる。

現在のスマホ用有機ELディスプレーは、第6世代(6G=1500×1850mm)の基板を半分にカットした「6Gハーフ」と呼ばれるサイズで蒸着工程を行っている。従来はもっと小さなガラスにしか成膜できなかったが、6Gハーフまで基板サイズを大型化できたことで量産効率が上がり、LTPSとほぼ同等にまで製造コストを下げることができるようになった。基板の大型化に伴い、FMMに用いられるメタルマスクも大型化してきたのだが、メタルマスクが難しいのは「伸びても重くてもいけない」という制約があるためだ。

伸びても重くてもいけない
真空蒸着工程では、有機EL材料を加熱して気化させ、これをメタルマスクの開口部を通して基板に成膜する。しかし、このプロセス温度によってメタルマスクが大きく熱膨張してしまうと、大型マスクであればあるほど成膜位置のズレが大きくなってしまい、RGBパターンがきれいに形成できなくなる。これが有機ELディスプレーの量産に大型基板を採用するのが難しい理由であり、メタルマスクには「熱膨張を極力小さくする」ことが強く求められるのだ。このため、現在主流のメタルマスクには、熱膨張が小さい合金であるインバー材が主に使用されている。

また、高効率・高スループットで有機ELディスプレーを製造するには、RGB発光材料の成膜時間を短縮することはもちろん、基板やメタルマスクの搬送時間を短くする必要がある。そして、短時間で正確な位置合わせを可能にするには、メタルマスク(マスク固定用のフレームも含む)が重すぎてはいけない。重いと、搬送用のロボットアームに高い剛性が求められるし、慎重な搬送に時間を要するからだ。

「精密なパターン加工ができ、熱膨張せず、軽い」。これが高精細・高解像度な次世代スマホ用有機ELディスプレーの製造に求められるメタルマスクの理想像なのだ。

現在の主流は「エッチング方式」
現時点で、スマホ用有機ELディスプレーの量産に用いられているメタルマスクは、すべてエッチング方式で製造されている。参入メーカーは、大日本印刷(DNP)、凸版印刷、台湾のDarwin Precisions(達運精密工業)。このなかで、スマホ用有機ELディスプレーの大半を量産している韓国サムスンディスプレーにはDNPが供給しているといわれ、メタルマスク市場で圧倒的なシェアを誇っている。Darwinは、台湾の大手ディスプレーメーカーであるAUOのグループ会社。AUOの有機ELディスプレー生産量はまだ少量だが、台湾HTCが開発・販売しているVR端末「VIVE」向けに供給しているとされる。

DNPは16年5月、メタルマスクを増産すると発表し、20年までに広島県の三原工場に60億円を段階的に投資して、生産能力を現状の3倍に引き上げる。有機ELディスプレーメーカーの積極的な設備増強計画に対応し、生産能力の拡張でシェアを拡大して、20年に売上高300億円を目指す。同社は電子デバイス産業新聞の取材に対して、「現在は技術の完成度からエッチング方式で製造しているが、さらなる高精細化への開発を継続して行っている」と述べている。

電鋳は「デザインの自由度が高い」
電鋳方式の利点は、基材に金属を盛り上げて形成するため、開口部のサイズやデザイン、マスク全体の厚みを調節しやすい点にある。参入メーカーは、アテネと日立マクセル。アテネは、電鋳技術を用いてレコードを大量にプレスするスタンパーを製造していた企業として知られ、雑誌の付録などでよく見かけたフォノシートは、ほとんど同社のスタンパーで製造されていた。この原版製造技術をメタルマスクに応用展開しており、アテネは有機ELディスプレーの量産ラインに採用実績を持つ。日立マクセルは、国内ディスプレーメーカーと共同で電鋳方式によるメタルマスクの大型化に取り組んでいるようだ。

アテネは、低熱膨張の電鋳材料として、京都市産業技術研究所と共同でFe-Ni合金を開発した。これに得意とする電鋳生産技術を組み合わせ、厚さ5μmを実現できるFe-Ni合金製の薄型メタルマスクの開発に成功している。一般的なNi-Co合金を用いて電鋳で作成したマスクに比べて、熱膨張率を半分にできる。同社が実施したヒーティング試験によると、一般的なNi-Co合金マスクは130℃に加熱すると著しいたわみが生じるが、Fe-Ni合金の電鋳マスクにはたわみが生じなかった。磁性に関してはインバー材と同等であり、従来のNi-Co合金を使用した電鋳マスクよりも強い磁性を有している。

ハイブリッドは「とにかく軽い」
ハイブリッドメタルマスクは、樹脂と金属を組み合わせたものだ。ブイ・テクノロジーが実用化を進めており、16年に開催された「第26回 ファインテックジャパン」に参考出展した。同マスクは、厚さ5μmのポリイミドフィルムに同社製のレーザーパターニング装置で開口パターンを形成後、ニッケル層を電鋳技術で形成し、開口した後にサポートメタルで周囲を保護した構造を持つ。樹脂と金属のハイブリッド構造によってマスクを薄くできるため材料の抜けが良く、既存マスクでは±3μmといわれる成膜の位置精度を±2μmに向上することができる。画素の開口位置精度も±1μmを実現しており、6インチで738ppiのパターニングを可能にした。

既存マスクはインバー材で製造され、これにテンション(張力)をかけてマスクフレームに強固に溶接されているが、ハイブリッドメタルマスクはテンションが不要。このため、マスクフレームを含めた重量を大幅に軽量化できる。このマスクの製造には同社製レーザーパターニング装置を用いるため、同社がマスクサプライヤーとして展開することや、同装置やマスク製造ノウハウを供与することなど、事業化に向けて様々な可能性を検討している。

2019年に市場は4倍へ
調査会社IHS Markitは、有機EL用ファインメタルマスク市場が16年の2億500万ドルから19年には8億200万ドルへ4倍に拡大すると予測している。ディスプレー各社が今後数年間で有機ELの生産能力を大幅に拡大すると目されるためで、特に18年以降に6G用マスクの需要増が市場拡大の牽引役になるという。同社の調べによると、16年末時点ではサムスンディスプレー向けがマスク市場の大部分を占めているが、19年にはサムスン以外のパネルメーカーがマスク市場の1/3を構成するようになると予測している。

有機ELディスプレーはこれまで、ほぼサムスン1社が開発し、量産を立ち上げ、市場を開拓してきた。ゆえに、サムスンが量産に用いたプロセスや装置・部材が事実上の業界標準と考えざるを得ないのが現状だが、有機ELディスプレーへの参入メーカーが増加し、ディスプレーの高精細化・高解像度化が進む今後は、様相が変わるだろう。3方式いずれにも大きな成長のチャンスがある。

電子デバイス産業新聞 編集長 津村明宏

button_15.jpg  現代ロボティクスは有機EL工程用ロボット事業に投資

中央日報日本語版 4/4(火)

1日付で4つの会社に分かれた現代(ヒョンデ)重工業が5年間にわたり技術開発に3兆5000億ウォン(約3486億円)を投資する。造船・プラント部門が厳しくなり会社は分割したが、再跳躍のためには結局技術確保以外には方法がないという判断からだ。

現代重工業など旧現代重工業4社は3日、こうした内容の「技術・品質中心の経営戦略」を発表した。昨年技術開発に投じた額は約2000億ウォンだが、その3倍を超える年間7000億ウォンずつ、5年間で総額3兆5000億ウォンを支出するという計画だ。さらに設計と研究開発人材は現在の4000人から1万人に拡大する。人事制度も年功序列の代わりに成果中心に全面改編する。

現代重工業の崔吉善(チェ・ギルソン)会長、権五甲(クォン・オガプ)副会長ら6社の代表はこの日、蔚山(ウルサン)の現代重工業本館前で記念植樹をしながら新たな出発を宣言した。権副会長は「きょうが現代重工業の第2の跳躍のための契機になることを願う。今後技術と品質をすべての経営の核心価値として各分野でグローバルトップ5入りを目標に激しく競争していくだろう」と明らかにした。

昨年末に分社を決めた現代重工業グループは2月27日に株主総会を開き、会社を▽現代重工業(造船・海洋)▽現代エレクトリックアンドエネルギーシステム(電機・電子)▽現代建設機械(建設装備)▽現代ロボティクス(ロボット)の4法人に分社する内容の分割計画書承認案を通過させた。

この日公開された経営戦略によると、現代重工業は親環境・スマート船舶開発、海洋プラント設計能力強化、デジタル化されたスマートヤード構築などを通じて先制的に技術を確保し、高い品質で世界1位を守るという目標だ。造船業と海洋プラント市況は依然として良くないが、技術開発と品質向上に投資してこそ希望があるという判断からだ。

現代エレクトリックは6800億ウォンを、現代建設機械は6600億ウォンを投資する。グループ持ち株会社の現代ロボティクスは有機EL工程用ロボット事業とサービス事業を拡張していく方針だ。

分社後に声をそろえて新たな出発を誓ったが、現代重工業はまだ散在している懸案を解消できていない状況だ。液化天然ガス(LNG)船舶など需要が少しずつ回復しているがまだ楽観するには早い。

ここに労働組合との対立が解消される兆しが見られない。労組は分社計画発表後、「4社1労組」を主張しているが、使用側は「法的に成立しにくい」との立場を守っている。また、経営陣は「苦痛分担」の次元から基本給20%の返上を求めており、労組はこれに反対し賃金団体交渉は76回にわたり平行線をたどっている。
2017年04月01日

button_15.jpg  LG電子のOLEDサイネージ60枚、第2ロッテワールドタワー展望台に向かう道に設置

2017年 3月 23日 UBIリサーチ

LG電子画質やデザインに優れたOLEDサイネージ(Signage)で韓国最高の摩天楼を彩る。

LG電子は、第2ロッテワールドタワー展望台に向かう専用エレベーター「スカイシャトル(Sky Shuttle)」の内部に55インチOLEDサイネージを設置した。同一の昇降路に上下2組のかごを設けるダブルデッキエレベーター(double deck elevator)を導入した2台のスカイシャトルに採用されたサイネージは60枚にもなる。スカイシャトルは3月末より運行を開始する。



LG電子のサイネージはエレベーターのドア以外3面の壁と天井に設置された。来客はエレベーターの内部全体を囲むOLEDサイネージを見ながら、まるで仮想現実(VR)空間に入っているような臨場感を味わうことができる。

エレベーターが地下2階から地上118階の展望台を登る約1分間、空から高速移動しながら望むソウルの観光名所を撮影した映像が流れる。景福宮(キョンボックン)・国会議事堂・蚕室総合運動場(オリンピック主競技場)を通って第2ロッテワールドタワーに至る。秒速約10メートルの高速で上に登るスカイシャトルの高さに合わせてカメラの視点もソウルを眺めるように切り替え、リアリティを加える。

LG電子はOLEDならではの特徴を活かし、エレベーターに最適なサイネージウォールを作り上げた。OLEDサイネージは自ら発光するため視野角が広く、どの角度からも鮮明な色彩を表現する。来客で込み合う空間に最適だろう。また、完璧な黒が表現できるため、高画質の生き生きとした映像を表示する。

OLEDサイネージはバックライトがないので非常に薄く、設置スペースは広くなくても良い。重さも同サイズのLCDサイネージの半分程度だ。より多くの来客がエレベーターを利用できるということだ。また、LG電子はサイネージウォール全面に強化ガラスで仕上げ、安全性を高めた。

第2ロッテワールドタワーは地上123階、海抜555メートルにある高台だ。韓国で最も高い建物であり、世界では5番目である。

LG電子イ・サンユン韓国B2Bグループ長は、「韓国最高の摩天楼でOLEDの優秀性を知らせることができた。OLEDの高画質や優れたデザインで新しい価値を提供するつもりだ」と強い口調で述べた。

button_15.jpg  ついに出た有機EテレビL REGZA「65X910」。色、動きのキレ、デザインにみる近未来

Impress Watch 3/31

 2017年は、日本メーカー各社から大画面有機ELテレビが発売される。東芝、ソニー、パナソニックの3社が発売予定だが、一番乗りを果たしたのが東芝のREGZA(レグザ)である。型番は「X910」。これまでのREGZAの最上位「Z」ではなく、Xという新たな名称が与えられたことからも、その気合の入れようが感じられる。

 4K REGZAのフラッグシップシリーズとなり、画面サイズは65型と55型の2モデル展開。実売価格は65型「65X910」が98万円前後、55型の55X910が75万円前後。今回は、65X910を筆者宅に設置して評価した。

■設置性チェック〜映像が浮いて見える「近未来デザイン」。音質良好

 65X910は65型の大画面モデルだ。重量は42.5kgもあり、一人での設置は不可能だ。特に標準スタンドが24kgもあるため、階上に上げる際にはディスプレイ部とスタンド部を分けて運搬した。

 ディスプレイ部の厚みはスペック上は5.8cmだが、これは底面側の膨らんだメイン基板収納部の値。ディスプレイ部は実測で約6mmしかない。極薄な大画面は運搬時のねじれ変形に気を付けたいが、フレーム自体は相当頑丈にできている。

 頑丈な作りの堅牢なフレーム構造ということもあり、見た目の薄さとは裏腹にディスプレイ部の重さは18.5kgとなかなかの重量。何でも自分で組み立てて設置したがり屋の筆者も今回ばかりは、関係者にヘルプをして頂いた。

 画面サイズは142.8×80.4cm。スタンド込みの設置寸法は145.1×85.1×19.0cm。筆者宅の55型REGZA「55Z700X」に対して左右に5cmほど突き出たサイズ感だが、「55型が置けているならば、65型も普通に置ける」という印象を持つ。

 額縁部は上下左右の全てが約12mm。バックライトがどこにもない有機ELパネルだからこそできるデザインというわけである。65型で額縁が12mmしかないと映像はほとんど浮いて見えるという感じで、映像表示状態の65X910は、たたずまいが近未来的である(笑)

 スタンドは回転機構のないリジッドタイプ。非常に低背仕様で、接地面とディスプレイ部最下辺の隙間がわずか26mm、一般的なブルーレイパッケージが2本程度の隙間だ。下辺の額縁も12mm程度しかないので、映像表示部の下辺がとても接地面に近い。55型を常設している筆者の設置環境は、画面が大きければ大きいほど映像の表示位置が高くなっていたのだが、65X910はそういった感じがない。ここは50型クラスからの移行組には嬉しい。

 表示面はグレア(光沢)加工だが、周囲の映り込みは少ない。もちろん映り込みは皆無ではないが「有機ELだから」といった特異感はない。

 下辺の額縁がこんなに狭いし、低背スタンドなのにスピーカーはどこに付けられているのか? この製品を最初に見た筆者は心配になったのだが、その構造を確かめる前に、いつも聞き慣れている音楽を再生してみて、その高音質ぶりに驚かされてしまった。

 何しろ非常に低音がしっかりしていて、バスドラの輪郭もはっきり聞こえるし、ハイハットの高音の鋭くもかすかな減衰音までもが聞こえる。大画面☆マニアの評価では内蔵スピーカーの音は、いつも調整メニューに入っていろいろいじってしまうのだが、今回は調整の必要性を感じなかった。

 65X910のスピーカーは、Z20X比で約200%の大容量バスレフ搭載のフルレンジ+ツイーターの2Wayシステム。出力はフルレンジ15W+15W、ツイーターは8W+8Wで、総出力46Wの贅沢なシステムだ。さらにこのスピーカー特性に合わせたデジタル処理を組み合わせることで、フラットな再生特性にチューニングしているとのこと。アンプもウーハーとツイーターを独立駆動しており、担当者は「CELL REGZAに優るとも劣らず」と自信を見せていた。音楽番組もX910単体で高品位に楽しめる音質性能がある。

 消費電力は定格533W、年間消費電力量260kWh/年。同画面サイズの液晶テレビと比較すると高めの数値だ。もともと有機ELは「光らせる必要のある画素だけを光らせるから、全画面発光が前提の液晶よりも消費電力効率がよい」というメッセージが掲げられていたのだが、それはRGB有機画素での話。X910(というより、現状ほぼすべての有機ELテレビ)が採用するのは、発光した光の1/3しか映像表示に活用できない白色有機EL(RGBW)方式のLG製有機ELパネルで、消費電力は少ないとは言えない。

 また、有機ELにはプラズマと同様に、“焼き付き”の問題もある。X910を始め、最近の有機ELテレビには焼き付き防止策は導入されているが、使わない時にはこまめに消したい。

 なお、液晶もそうなのだが、駆動電極の電荷バランスが崩れた状態で起こる焼き付きであれば白色表示などで復元可能だ。またX910では、電極がらみの軽微な焼き付きであれば「パネルメンテナンス」を実行することで解消が期待できる。ただし、特定サブピクセルの有機材質の過度な劣化に絡んだ焼き付きはこの操作を行なっても解消できないので、やはりユーザーとしてはこまめな電源オフを心がけたい。

■接続性チェック〜有機ELテレビ初! 1080p/120Hz入力にも対応

 接続端子パネルは、画面向かって左側面と背面にレイアウトされている。HDMIは、4系統全てがHDCP2.2、18Gbps対応、HDR対応。ARCはHDMI1のみが対応する。

 接続性に気を遣っている東芝REGZAなので、HDMI階調レベル(RGBレンジ)の設定は手動にも対応。ただ、オート設定が賢いため、今回の評価ではオート設定でPC、PlayStation 4(PS4)などのゲーム機、Ultra HD Blu-rayプレーヤーが正しいHDMI階調設定で表示できていた。

 PCとの接続親和性も良好。PCやPS4 Proとの4K接続がらみで注意したいのは、機能設定」-「外部入力設定」-「HDMIモード選択」で「高速信号モード」を選択するところ。この設定を行なうことで、本機のHDMI伝送モードが18Gbpsモードになり、RGB888/60fps、YUV444/60fps、YUV422/HDR/60fpsの表示が可能になる。それ以外ではフレームレートの制限や色解像度の劣化が伴うので、注意されたし。デフォルトでは互換性に配慮して「通常モード」(10.2Gbpsモード)になっているので設定変更は必須だ。

 製品開発の際に筆者もアドバイスをさせてもらった、高品位なWQHD(2,560×1,440ピクセル)解像度の表示モードと、フルHD(1,920×1,080ピクセル)解像度の120Hz表示モードなどもX910に搭載されている。

 WQHDモードは「まだ4K/60fpsが描画出来る高性能GPUを持っていないがフルHD以上でプレイしたい」というPCゲーミングファンにおあつらえ向きのモードである。

 120Hz表示モードは、65X910にフルHD/120fpsのPCゲーム映像をHDMI入し力し、直接表示できるものになる。最近、120Hz以上のハイリフレッシュレートなPCゲーミングモニター製品がPCゲームファンから人気を集めているが、その多くの製品がTN型液晶パネルだ。X910は、有機ELパネルでこの表示が行なえるのだ。いわば、本機は、世界に類を見ないハイリフレッシュレート表示対応の有機ELゲーミングモニターとしてのポテンシャルを持つわけである。

 筆者は今回の評価で、PCと接続して、この120Hzモードを通常のデスクトップ画面としても使っていたが、ウィンドウ移動の際、目で追うと、ちゃんとウィンドウ内容が見えるところに感動を覚えた。PCゲーミング用途ではもちろん、普段使いにも面白く使えるはずだ。

 120Hzモードは、他社の有機ELテレビ製品には搭載されていないモードだけに、PCユーザーには積極活用してもらいたいところ。

 アナログ入力は、コンポジットビデオ入力のみで、D端子やコンポーネント入力は装備しない。光デジタル音声出力端子も備えている。

 無線LANはIEEE 802.11a/b/g/nに対応(2.4GHz、5GHz)。この他、背面にはEthernet、地デジ/BS・CS/スカパープレミアム用のアンテナ端子、USB端子群が列ぶ。USBはタイムシフトマシン録画用の2系統がUSB 3.0対応、通常録画用がUSB 2.0仕様となっている。

 側面にはUSB 2.0端子、SDメモリーカード、ヘッドフォン端子。SDカードやUSBメモリ、カメラ機器などの静止画、動画再生にも対応し、動画は4K/60Hz解像度まで、コーデックはMPEG-2からMPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265と幅広く対応。静止画も16,384×16,384ピクセルまで、2億6千万画素のJPGに対応。対応力はかなり優秀だ。

 USBキーボードの接続にも対応。ただ、キーボードが使えたのは番組検索などのキーワード入力のみで、YouTubeのキーワード検索には使えなかった。対応具合にムラがあるのが少し気にかかる。

■操作性チェック〜音声入力対応。まるごとchはザッピングに便利。表示遅延は?

 リモコンは、ここ最近のREGZAで見慣れたデザインのもの。Z700Xと比較すると、音声入力対応している点が大きな違いだが、微妙にボタン配置の違いこそあれ、基本操作に大きな違いはない。

 電源オン操作から地デジ放送が映るまでの所要時間は約10.5秒。これは最近のテレビとしてはやや長め。というか最近のREGZAはほぼ5秒以内だったので、本機はREGZAの中でも遅い部類になる。HDMI→HDMIの入力切換の所要時間は約3.0秒で、他のREGZAや他社製品とそん色ない。

 ユーザーの興味のありそうな番組をタイムシフトマシンコンテンツからピックアップしてくれる「ざんまい」機能、ユーザーが事前登録したテーマに準拠したコンテンツをまとめた「みるコレ」機能など、録画機能とクラウド機能を相互連携させた便利機能は、これまでのREGZA Zシリーズと同様に搭載している。

 今回の評価で便利だと感じたのは、デジタル放送6チャンネル分のプレビュー画面を表示してくれる「まるごとチャンネル」だ。CELL REGZAにあったリアルタイムプレビュー機能を彷彿とさせるもので、6チャンネル分の放送内容のサムネイルが出てくるので、ザッピング視聴には大変便利。リモコンの[まるごとCH]ボタンから一発で呼び出せる機能なので積極活用したい。

 音声入力にも対応し、標準リモコンにマイクを搭載している。音声入力は番組検索キーワードを入力するときにも使えるし、キーボードは動作しなかったYouTube検索でも利用できた。なので、ネットコンテンツ利用中心のユーザーでも、この機能は便利に使えるはずだ。

 ゲームユーザーにとって重視される、表示遅延についても検証。いつものように公称遅延値約3ms、60Hz(60fps)時0.2フレーム遅延の東芝REGZA「26ZP2」との比較計測行なった。計測は両者、最速の「ゲームダイレクト」モードで実施した。

 結果は、約16ms、60fps換算で約1フレームの遅延が計測された。ちなみに、東芝が発表している公称値では、60Hz入力時の表示遅延は約17.5msと発表されているので、筆者の実測はほぼ正しいと言える。

 最近の液晶REGZAは1フレーム未満の遅延を実現したものがほとんどだけに意外な結果である。ユーザー目線では「有機ELは遅延が少なさそうなのに意外」といった印象を受けるかも知れない。

 確かに、有機ELの画素の応答速度は液晶の数百倍は速い。だが、これは表示遅延時間とは無関係なのである。

 補足解説が必要かもしれない。

 まず、X910は映像パネルが倍速駆動に対応しているので、これで60fps映像入力時、倍速駆動回路でバッファリングされるため、原理的に理論値0.5フレーム(約8.3ms)が発生する。

 この後、LG式有機ELパネルでは、焼き付き防止制御のためのゲイン制御が発生し、これが約8.3ms。これは丁度0.5フレーム分の遅延に相当する。これに加えて、映像処理に0.9msほど掛かる。

 そのためトータルで

8.3ms+8.3ms+0.9ms=17.5ms

という計算になる。これは60fps換算で約1.05フレームの遅延となる。

 では、120Hz入力時はどうか。

 これは、倍速駆動回路のバッファリングが無効化されるが、焼き付き防止制御の約8.3msは強制介入するのと、映像処理の0.9msは避けられないので

8.3ms+0.9ms=9.2ms

となり、120fps換算では、約1.1フレームの遅延という事になるのだ。

 ポイントは、現在のLG製有機ELパネルでは、焼き付き防止制御で0.5フレーム必ず遅延するということ。この特性は、これから登場する同系パネル採用のソニー、パナソニック、そしてLGの有機ELテレビでも同様である。

 有機ELパネルの画素自体は液晶よりも何百倍も高速なのだが、焼き付き防止制御が入る関係で、結果的に液晶モデルよりも表示遅延は大きくなってしまう。ゲームなどで遅延スペックを気にする人はここは抑えておきたいポイントである。

■画質チェック〜鮮烈な“色”、有機ELならではの動きの“キレ”を見よ!

 65X910の映像パネルは東芝はメーカー名を明かしていないものの、サブピクセル構造がRGBW(赤緑青白)であることからLG Display製であることは確実だ。

 LGの有機ELパネルは、全てのサブピクセルが白色有機ELで出来ており、これにRGBカラーフィルターを通して各サブピクセルをフルカラー発光させている。つまり、理論上、発光した光の3分の2をカラーフィルターを通す段階で捨ててしまうことになるので、発光効率が悪い。そのため、輝度を稼ぐ目的から、RGBとは別にWのサブピクセルもあしらわれているのだ。

 そんなことを踏まえた上で、「有機ELテレビの評価の視点」は幾つかあると考えている。

 1つは、明るさ。

 前述したように、LG式有機ELパネルでは、せっかく光らせた白色光から、カラーフィルターを通して緑と青を捨てて赤、青と赤を捨てて緑、赤と緑を捨てて青……という感じで3原色を取り出すので、輝度性能が気になるところだ。

 X910の輝度は、全白で800nit程度とされている。ただ、最近の直下型バックライトシステムを採用した液晶テレビ、たとえば同じ東芝のZ700Xと比較すると、暗く感じる。そうした最近の明るい液晶テレビに見慣れていると、日本のリビングで多い蛍光灯照明下では、「もう少し明るさが欲しい」と思ってしまうかもしれない。ここは「これはRGBW有機ELパネルの特性」と理解する必要がある。

 「X910の高画質をあますことなく楽しみたい」という向きには、やや暗めの照明環境、あるいは間接照明のリビングが適している。映画は、暗室での視聴によりX910の本来の実力が引き出されるはずだ。

 2つ目は、暗部表現の問題。

 有機ELは自発光画素。「自発光画素は、黒表示の時に完全に消灯できるので黒が真っ黒に表現できるからコントラスト性能が優秀」という特性を知っている人も多いはずだ。

 ただ、自発光ゆえに暗部表現は苦手なのである。どういうことかというと、自発光画素は安定させて暗く光らせるのが苦手なのだ。言い換えれば、有機EL画素はある電流量を上回らないと安定して光ってくれない。つまり黒は大得意なのだが、暗い色を出すのが困難なのだ。原理は違うが、プラズマそうした自発光の暗部表現ジレンマを抱えた映像パネルだった。

 しかし、X910は全く問題なし。暗く光らせられない自発光画素では、時間方向や空間方向に発光を分散させる制御を行なうことになるわけだが、これはうまくやらないと、見映えとしてノイジーに見えたりしてしまう。変な言い回しになるが、X910の暗部階調は、液晶のように滑らかに表現できている。

 例えば「HITMAN」のUHD BDのチャプター8 尋問シーンでは、エージェント47の黒スーツや黒光りする銃器の数々が登場するが、漆黒のスーツや漆黒の銃身から淡く立ち上がるほのかなハイライトが非常にアナログ的に描けている。このあたりの制御は相当にうまい。

 3つ目は色の問題。

 X910の有機ELパネルは、前述のように白色の有機ELサブピクセルが発光体のベースとなっている。その白色有機EL画素のレシピは明らかになっていないが、赤が弱いことの指摘は兼ねてからあった。この点について、色度計を用いて計測してみると、実際、青色の強度がかなり強い割には赤が弱い。東芝も、色表現域は液晶のZ810Xの方が広いと語っている。

 だが、実際に映像を見る限りでは、そうした負い目は感じられない。赤が絡んでくる色については、赤基準で色を組み立てなければならないので、そうした色(赤要素を含む混色。例えば肌色や橙色)のダイナミックレンジは小さくなっているはずだが、実際の映像を見ている限りではそうした不自然さはない。例えば「バットマンvsスーパーマン」のチャプター2はエイミー・アダムスの入浴シーンの濡れ場はやや暗がりの肌色が展開し、相当、発色の難しいシーン。暗い領域の色設計が正しくないと、緑のような偽色が出がちだが、X910ではほとんどそうした印象はない。ただ、肌色がグレーに寄りがちで、やや赤不足を感はするが、不自然さを感じるほどではない。

 画質モードは「ディレクター」を中心に試したが、以上3点をチェックした限り、REGZA初の有機ELながら、うまく手懐けた画作りが行なわれている。

 Ultra HD Blu-rayを見たときのHDR表現力や広色域表現はどうか。

 有機ELテレビのピーク輝度は、直下型バックライト採用液晶テレビに及ばないが、X910のHDR表現力は良好だ。今回の評価では、「PAN」のチャプター2、空飛ぶ帆船に乗って旅に出るシーンを視聴したが、逆光で輝く太陽、青空に浮かぶ雲がまばゆく輝き、HDR効果は非常に高いと感じる。空に浮かぶ球状の水の塊は陽光に照らされてエメラルドグリーンが混ざったような水色で発光するのだが、こうした色は、これまでのテレビでは見たことがない鮮烈さを感じた。とにかく、空の表現がリアルに感じるのは青色方向の発色が得意な有機ELパネルの特徴が現れているのかも知れない。

 「バットマンvsスーパーマン」の暗がりでの人肌表現に物足りなさは感じたが、標準的な明度での人肌表現は非常に美しい。透明感があり、適度な赤味でリアルな血の気までを感じる。

 今回の評価で、特に面白かったのは、通常のブルーレイ(2K BD)の再生時の疑似HDR表示だ。新機能の「AI機械学習HDR復元」がとても優秀なのだ。

 現在、同一映画タイトルが、HDR対応のUltra HD Blu-rayと2K BDの両方でリリースされているが、こうしたHDR対応コンテンツと非HDR対応(=SDR対応)コンテンツのコントラスト特性を機械学習させてデータベースを構築。「AI機械学習HDR復元」は、このデータベースを元に、入力映像(SDR対応映像)に適したHDR的コントラスト再現を行なうのだ。単純に、画素の輝度値の大小に連動するだけでなく、映像全体の空間的な輝度分布を配慮しているのか、絶妙なコントラスト感を再現してくれる。

 「ダークナイト」など、2Kのブルーレイも見てみたが、太陽のような逆光表現ではやや強めのコントラスト感にするものの、黒背景主体の夜間シーンでは、それほどハイライトを鋭くせず、ナチュラルなコントラスト表現に抑える……といった感じだ。2K BDの視聴もX910ならば相当楽しくなる。

 超解像については、X910では「熟成超解像」「アダプティブフレーム超解像」という新機能が搭載されている。

 前者は、毎秒24コマの映画などの映像に対し、超解像処理を2回適用するもので、通常ブルーレイの4K化はもちろん、DVDのSD映像にもよく効く。今回の評価では「ダ・ヴィンチ・コード」のDVDを見てみたが、「DVD映像がまるで4K映像のように!」とまではいかないものの、HDリマスターされたような、陰影や輪郭の鮮明度が向上していい感じだ。ブラウン管でDVDを見た時のような、固定画素感が少なく、アナログ感ある見た目になっていて好感触であった。

 動きの激しい映像も見てみたが、これは液晶よりも「動きの切れ」がいいことが実感できた。映像の書き換わり速度は高速で、動体を目で追ったときの見やすさは液晶とは段違いなのである。

 REGZAは、2016年のZ20Xシリーズなど「4KレグザエンジンHDR」搭載モデルから、倍速駆動時の補間フレーム精度が向上したが、65X910の有機ELパネルの高速応答性は、この補間フレーム挿入との相性も良好であった。いつものように「ダークナイト」冒頭やチャプター9のビル群の空撮シーンを見てみてだか、補間フレームのエラーがなく、そのスムーズになった表示自体の切れも素晴らしい。シーン内のビルがドット単位で動いているかのような感じがするほど。

 その端的な証拠映像を示そう。これは前述した表示遅延を計測した際にソニーのDSC-RX100M5で960fps撮影した映像だ。左が液晶の東芝REGZA26ZP2、大きい画面が65X910なのだが、カウントアップされる秒の数字の表示の書き換わり方に注目して欲しい。液晶のZP2は「ぬめり」といった感じで数字が書き換わるのに対して、65X910は「パっ」と瞬間的に書き換わっていくのが見て取れるだろう。

 この違いが、動体の見え方に表れている。“動きの切れ”が有機EL、X910の大きな特徴だ。

 個人的には、65型の大画面で3D立体視を試したかったのだが、X910では未対応となった。というか、2017年のREGZAには、3D立体視対応モデルは無くなってしまった。これも時代か……。

■プリセット画調モードのインプレッション

 画質モードは、環境やコンテンツにあわせて自動で画質調整する「おまかせ」に加え、あざやか、標準、サッカー/ゴルフ、アニメ、アニメプロ、ライブ、ライブプロ、映画、映画プロ、ディレクター、ゲーム、モニター/PCから選択できる。テレビ放送などをリラックスしてみる場合などは、基本「おまかせ」でいいが、明かりを落として映画をじっくり見る場合は、「映画プロ」などが推奨されている。

 今回から色度計を導入し、白色の全白を表示させた時のスペクトラムを示すこととした。これで分かるのは、3原色RGBのうち、どの原色の出力が強いか、だ。

 代表的なモードのサンプルを掲載したが、全体的に、どの画調モードでも青が強いことがわかる。実際の画調の作り込みでは、青成分が多い色については、この強度の高い青のダイナミックレンジをフルに使うことになる。緑は青よりは大部弱く、赤はさらに弱いので、それらの色成分を使う混色はダイナミックレンジ的には狭くなることになる。

 実際の映像では、そうした負い目はほとんど感じられない。ただ、どの画調モードも液晶モデルと比較すると輝度的には暗い。

 輝度優先であれば「あざやか」一択。「標準」はかなり冷たい印象。迷ったら、発色が自然な「ディレクター」が見やすいのでお勧めだ。映画コンテンツなどとの相性もよく万能性が高い。

■“有機ELならでは”の画質。ポイントは“液晶との違い”

 有機ELパネルを使った初のREGZAだが、十分過ぎる完成度。自発光ならではのコントラスト感は、液晶にはマネのできない、いうなれば「有機ELならではの画質」になっていると思うし、RGBWサブピクセルの負い目を感じさせない色表現と暗部階調表現は、さすが様々な液晶パネルと戦ってきたREGZA開発チームといったところ。

 ただ、X910が「液晶テレビの置き換え機になるか? 」というと、現時点では「そうだ」とは断定できない。

 というのも、前述のように日本の家庭で一般的な、天井からの蛍光灯照明下では、X910は液晶テレビに比べると暗い印象になってしまうから。これはRGBWサブピクセル有機ELパネルの特性なので仕方がない。X910の画質を引き出すのは、やや暗め、あるいは間接照明のリビング環境、そして暗室状態だ。

 だから、「明るいリビングで、高画質に映画やスポーツなどを楽しみたい」という人は、液晶がオススメだ。X910は、「落ち着いた、明かりを落とした部屋で映画に浸りたい」、「有機ELならではの画質を楽しみたい」などのこだわりを持つ人が、部屋の環境特性を意識しながらを選ぶ、「違いが分かる人向けのテレビ」なのだ。

AV Watch,トライゼット西川善司
2017年03月30日

button_15.jpg  JDI、日の丸有機EL「JOLED」子会社化を延期。「さらなる事業モデル検討を行なう」

Impress Watch 3/30(木)

 ジャパンディスプレイ(JDI)は30日、有機ELディスプレイ開発を手掛ける「JOLED」の連結子会社化最終契約を当初予定の3月31日から、6月下旬に延期することを決定。あわせて、子会社化完了日時も2017年度上半期から、2017年12月下旬に延期した。

 JOLEDは、JDIと、産業革新機構(INCJ)、ソニー、パナソニックなど、国内で有機ELディスプレイを手掛けてきた各社が、有機ELパネルの量産開発加速と早期事業化を目指して'15年1月に共同で設立。その後、JDIが'16年12月に印刷方式有機ELディスプレイ(印刷OLED)の技術開発強化を目指すため、INCJからJOLED株式を取得し、連結子会社化する方針を明らかにしていた。

 子会社化の延期理由について、JDIは「有機EL(OLED)ディスプレイの事業化に関し、新しい事業モデルの構想を進めているが、更なる検討を行なうため」としている。

AV Watch,臼田勤哉
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