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2017年09月01日

button_15.jpg  <シャープ>世界初の8Kテレビ、中国で先行発売へ 

8/31(木) 毎日新聞

 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下で経営再建中のシャープは31日、世界初の8K対応液晶テレビ「アクオス8K」(70インチ)を発表した。日本での発売は12月だが、中国で10月に先行発売する。世界展開を急ぐ鴻海の下で、市場規模が大きい中国を重視する戦略だ。また、2020年度にシャープが販売する60インチ以上の大型テレビの半分を8Kに切り替えたい考えだ。

 8Kは超高精細映像規格で、解像度はフルハイビジョン(2K)の16倍、普及が進む4Kの4倍で、臨場感のある画像が特徴だ。業務用の8Kモニターはあったが、一般消費者向けの8Kテレビは世界初。税込み価格は108万円前後になる見込みで、来年2月には台湾、3月には欧州で順次発売する。

 4Kと8Kの実用放送の開始は来年12月で、実用放送を視聴するには別途受信機が必要になるが、現行の地上デジタル放送でも8K並みの画質に変換して見ることができる。シャープは他社に先行して発売することで、市場をリードしたい考えだ。東京都内で記者会見した西山博一取締役は「(東京五輪が開かれる)20年に向けて、8K時代幕開けの起爆剤になりたい」と語った。

 シャープは8K液晶技術で競合他社に対して優位を保っており、ディスプレー事業の主軸に据える方針。次世代パネルの有機ELで先行する韓国メーカーなどとの主導権争いが激化しそうだ。シャープはカメラや放送受信機など8Kに対応した商品も投入していく考えで、西山氏は「医療や(監視カメラなどの)セキュリティー分野など8Kの用途は広い」と述べた。今後、米国でテレビの新ブランドを始める予定で、鴻海とともに次世代通信や人工知能と組み合わせて8Kの事業展開を進める。

 ただ、8K放送に積極的な放送局は、シャープとともに技術開発を進めるNHKのみとされ、今後、民放に追随する動きが出るかが、8Kの売れ行きを左右することになりそうだ。【土屋渓】


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2017年08月30日

button_15.jpg  鴻海・シャープ液晶連合「人材難」で米中の工場立ち上げに暗雲

8/30(水) ダイヤモンド・オンライン

 台湾・鴻海精密工業主導の再建で、業績が急回復したシャープ。だが、早くも、鴻海・シャープの液晶連合に難題が持ち上がっている。

 「優秀な技術者を確保できていない。とてもパネル工場の“米中同時立ち上げ”に間に合わない」(シャープ関係者)と、開発現場から悲鳴が上がっているのだ。

 すでに、鴻海は「10.5世代」と呼ばれる世界最大級のガラス基板サイズ(畳5枚半に相当)の液晶パネル工場を米国ウィスコンシン州、中国・広州の2カ所で立ち上げることを表明している。米国工場は2020年までに稼働開始、中国広州工場は19年の第3四半期に量産開始というスケジュールが組まれており、両工場の立ち上げ時期が重複している。

 この“米中同時立ち上げ”の実務を担うのが、鴻海とシャープとの共同運営会社、堺ディスプレイプロダクト(SDP)だ。共同運営とはいっても、実態はシャープの技術者の寄せ集め。要するに、鴻海ではなく、シャープの技術者が最新鋭工場を二つ立ち上げなければならないのだが、そのための開発リソース(人材、設備)の不足や技術開発の遅れが懸念されているのだ。

 その元凶は、5年前にさかのぼる。もともと、SDPは液晶パネルの「生産」に特化したシャープ子会社であり、「技術開発」についてはシャープ本体が担当するという役割分担になっていた。ところが、シャープが鴻海に買収される前の12年、本体よりも先にSDPが買収されてしまったことから事態がややこしくなった。「当時、鴻海への技術流出を恐れたシャープ本体が、SDPへの開発協力を拒み、技術を遮断してしまった」(シャープOB)のだ。

 皮肉なことに、鴻海がシャープの親会社となった今でも、この“技術の断絶”が尾を引いており、「SDPの技術レベルは、量産技術に長けたサムスン電子に比べて3年は遅れている」(同)という。

● サムスンを狙う中国勢

 にもかかわらず、シャープの「10世代」堺工場を立ち上げた技術者が大量に流出し、新たな人材も確保できていない。

 米中投資への決断が電撃的だっただけに、工場設備の調達も綱渡りだ。例えば、10.5世代に対応できるニコン製の露光装置をそろえられるかどうかが危惧されている。

 片や、ライバルとなる中国勢の鼻息は荒い。京東方科技集団(BOE)とTCL集団傘下の華星光電(CSOT)は、有機ELへのシフトを決めて液晶事業を縮小させているサムスンやLGディスプレイに狙いを定めて、金に糸目をつけずに技術者を引き抜いている。

 優秀な技術者の囲い込みにより、急速に技術レベルの底上げを図ろうとしている中国勢。鴻海・シャープ連合に試練の時が訪れている。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 浅島亮子)
2017年08月16日

button_15.jpg  <JDI>産業革新機構の投資判断に甘さ

<JDI>産業革新機構の投資判断に甘さ 8/9(水) 毎日新聞

 液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は経営再建に向け、主力行から1070億円の融資枠を受け、筆頭株主である官民ファンドの産業革新機構が債務保証することとなった。革新機構は昨年12月にも750億円を支援したが、JDIの経営状況は改善しておらず、革新機構の投資判断の甘さが浮き彫りとなっている。

 「資金繰りが苦しくなった昨年の時点で、リストラに大きく関与すべきだった」。革新機構幹部は8日夜、投資先であるJDIの経営のかじ取りの甘さを認めた。

 JDIは昨年、主要顧客である米アップルからの受注減で資金繰りが悪化し、革新機構に支援を要請。革新機構は、有機ELパネル開発を手掛けるJOLED(ジェイオーレッド)をJDIが子会社化し、競争力を強化することを目指して昨年12月、750億円の支援を決めた。

 だが、もくろみは外れる。スマートフォン需要の低迷で今年に入ってもJDIの業績は上向かず、2017年4〜6月期連結決算も最終(当期)赤字となった。

 JDIは今後、スマホで普及が進む有機ELパネルの実用化や自動車向け液晶パネルの生産に経営資源を集中させる戦略を描く。革新機構幹部は「上手に戦略を立て、JDIを持続的に成長できるようにしたい。白旗を揚げるつもりはない」と意気込む。しかし、有機EL、液晶パネルとも、JDIの競争環境は依然として厳しい。

 革新機構はこれまでも小型風力発電機を開発するゼファーや格安航空会社のピーチ・アビエーションなどに投資してきた。ピーチやルネサスエレクトロニクスでは出資額以上を回収したが、損失が発生したケースも多い。革新機構の損失は国民負担につながりかねず、JDIをはじめとする投資には慎重な判断が求められている。【小川祐希】
2017年07月27日

button_15.jpg  ウィスコンシンに8Kパネル工場、鴻海が米国投資発表

2017年7月27日 Y'sニュース

 鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が台湾時間の27日午前6時、米ウィスコンシン州に8K液晶パネル工場を設置する投資計画を、ホワイトハウスでトランプ大統領と共に発表した。投資規模は4年で100億米ドル。トランプ大統領が掲げる製造業の米国回帰政策に呼応した、米中間でバランスを取るための「政治投資」の側面が色濃く、郭董事長は嗅覚の鋭さとスピード感を見せつけた。支持率低下に悩むトランプ大統領にとっては大きなプレゼントとなった。中央社電などが27日報じた。

 トランプ大統領は「きょうは米国の労働者、米国の労働者、『メード・イン・USA』を信じる全ての人にとって偉大な日だ」と述べ、鴻海の大型投資を呼び込んだ成果を誇った。郭董事長を「私の友人で世界最高の経営者の1人」と呼び、計4回も握手、スピーチを終えて離れる際には左手を郭董事長の肩に回すなど、歓迎と感謝の意をアピールした。鴻海の投資により当初は3,000件、将来的には1万3,000件の就業機会創出が見込まれる。

 鴻海の米国投資構想が明らかになったのは昨年12月、トランプ大統の当選からわずか1カ月後のタイミングだった。トランプ大統領は選挙期間中、中国製品に高関税を課すことを示唆するなど中国への強硬姿勢を繰り返しており、中国を主要生産拠点とする鴻海は米中貿易摩擦に巻き込まる懸念があった。このため、トランプ大統領の製造業の米国回帰政策に乗って即座に米国に大型投資を決めたことは、リスク回避の上で重要な意義があった。

 鴻海の投資はウィスコンシン州から今後近隣のミシガン州やイリノイ州に広がると報じられている。ウィスコンシン州とミシガン州は昨年の大統領選でトランプ氏が僅差で勝った選挙区で、20年の次期大統領選に向けてトランプ大統領に恩を売った形となった。また、そうであるがゆえに鴻海は30億米ドル規模とされる大型の投資優遇措置も引き出すことができた。

 米国への大型投資は、鴻海の中国政府に対するカードを増やす意味も持つ。今年5月に李克強首相が直々に鄭州工場を訪問して、郭董事長に対し、高度な研究開発(R&D)を中国で行うことを含め投資継続を呼び掛けたことは記憶に新しい。

「5G+4K」構築

 郭董事長は「われわれは『眼球革命』の時代に生きている。高画質(8K)ディスプレイ技術と第5世代(5G)通信、ビッグデータと人口知能(АI)を結合して『5G+8K』のエコシステム(生態系)を構築する」とスピーチし、「特に8Kが鍵になる」との認識を示した。米国を投資先に選んだ理由については「米国には液晶パネル工場も8Kエコシステムもないため」と説明し、そこをわれわれが変えていく」と強調した。

 鴻海の米国投資計画「フライング・イーグル」は、サプライチェーンごと移転する大掛かりなもので、液晶パネル工場だけでなく、▽バッテリー▽機構部品▽バックライト▽LED(発光ダイオード)パッケージング(封止)──も含み、スマートマニュファクチュアリングを実現する方針だ。

投資の詳細28日に

 ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事は、2020年までに投資を始めるとの内容の覚書(MOU)を、あすにも鴻海と正式に締結すると説明した。投資の詳しい内容は台湾時間の28日未明に明らかになる予定だ。
2017年06月28日

button_15.jpg  LGディスプレイの8.5世代工場で操業停止、台湾勢に転注か

2017年6月28日 ワイズニュース

 韓国LGディスプレイ(LGD)の第8.5世代液晶パネル工場(京畿道坡州市)の「P8−1」で24日、労災死亡事故が発生、原因調査のため最短2週間、最長1カ月にわたり、同生産ラインの操業が停止される見通しとなった。これによりガラス基板投入枚数5万〜6万枚の減産が予想され、友達光電(AUO)と群創光電(イノラックス)が転注を獲得するとみられる。今月に入りやや下落した液晶パネル価格が、早ければ7月に反発しそうだ。28日付蘋果日報が報じた。

 今回の死亡事故は、トラブルが発生した生産ラインの点検・整備中にエンジニアが機械に挟み込まれたもので、病院への搬送中に死亡した。

 市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーは第3四半期の液晶パネル価格について、需要期入りに加え、今回のP8−1操業停止によって下支えされると予想。台湾メーカーを含め全てのパネルメーカーの業績向上につながると指摘した。

ソニー販売シェアにも影響か

 市場調査会社IHSマークイットの謝勤益(デビッド・シェイ)ディスプレイ研究総経理は、LGDの坡州8.5世代工場の月産能力はガラス基板投入枚数27万枚で、うちP8−1は8万枚と説明。操業停止期間にもよるが、2週間の生産停止ならば3万枚の減産になると予想した。

 謝総経理によると、P8−1ではテレビ用とモニター用の液晶パネルを生産しており、うち9割がテレビ用だ。主要生産サイズはテレビ用が32、49、55、65インチ、モニター用が21.5、23.8、27インチ。このうち、テレビ用の55、65インチ、モニター用の23.8、27インチは需給が逼迫(ひっぱく)しており、7月の出荷に影響が出るとみられる。

 LGDの液晶パネルの主な出荷先は、ソニー、パナソニック、LGエレクトロニクス。ソニーとLGは現在ハイエンド液晶テレビ市場で首位を争っており、LGDの今後の出荷状況がシェアを拡大できるか否かの重要なポイントとなりそうだ。一方ハイエンド市場で3位のサムスン電子は、LGDから7〜8月に入荷するのは43インチで、ハイエンド向けではないため影響はなさそうだ。

需給逼迫が悪化

 業界関係者は、P8−1の月産能力をガラス基板投入枚数13万枚、操業停止を2週間として試算すると、液晶パネルの減産規模は▽32インチ、10万枚▽49インチ、15万6,000枚▽55インチ、11万3,000枚▽65インチ、10万枚──と予測。液晶パネル市場で続く需給逼迫状態が、今後さらに深刻化すると予想した。
2017年06月01日

button_15.jpg  シャープが米国パネル投資明言、高付加価値製品に全力

2017年5月31日 Y'sニュース

 鴻海精密工業傘下、シャープの戴正呉社長は27日台北市で、米国での中小型パネル工場設置に8,000億円以上を投資すると初めて明言した。応用製品は携帯電話に限らないと述べ、アップルのiPhone以外に、車載用パネルなどの市場も開拓する意向だ。シャープは中期経営計画で、人に寄り添うIoT(モノのインターネット)と8Kエコシステムの実現を掲げている。鴻海グループの資金力とリソースを武器に、スマート化や8Kテレビをはじめ、大中小の高付加価値製品に全面攻勢をかける。28日付経済日報などが報じた。

 シャープの米国投資の詳細は9月に明らかになると予想されているが、戴社長は早いほどよいと語った。シャープのパネルは航空機にも採用されており、将来は航空、スペースシャトルなど政府機関の調達のほか、国防分野も可能だと述べた。

 戴社長はまた、6月末にも東証一部復帰を申請し、来年3月末までに実現させたいと語った。今年7月1日にはシャープの台湾支社を設立する予定で、米インフォーカスのテレビを台湾で販売するとも話した。

 戴社長はさらに、NHKと提携し、来年60〜80インチの8Kテレビを発売する予定だと明かした。コンテンツ充実のため8Kカメラは赤字でもやる価値があると語った。

カメラモジュールに注力

 戴社長は、シャープはカメラモジュール技術を保有しており、今後垂直統合を進め、将来どんな製品でもシャープの技術が必要になるようにすると語った。戴社長の就任後、シャープはカメラモジュール事業本部を設立しており、シャープ傘下のカンタツのカメラレンズで一貫生産を加速する構えだ。

 また戴社長は、マイクロLED(発光ダイオード)が8Kの鍵となる可能性があると語った。鴻海やシャープは先日、マイクロLEDの米ベンチャー、イーラックス買収を発表している。

 東芝メモリ売却入札について戴社長は26日、シャープに担当部門を設立しており、入札に加わるが、詳細は明かせないと語った。

台湾人幹部2人追加

 シャープは26日、6月1日付で4つのグループを新設し、IoTエレクトロデバイスグループのグループ長に劉揚偉取締役、アドバンスディスプレイシステムグループのグループ長に王建二氏(6月20日就任予定)が就任すると発表した。

 郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は当初、日本人にシャープを管理させると述べていたが結局、戴氏が社長に決まり、続いて台湾人幹部が送り込まれている状況だ。劉氏は、鴻海S次集団総経理で鴻海傘下の虹晶科技(SOCLEテクノロジー)董事長。王氏は、鴻海傘下の業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)董事でかつて市場調査会社IDC台湾区研究経理、ディスプレイサーチ台湾区総経理を歴任し、イノラックスに加わった人物だ。

車戴用パネルが有利に

 シャープの8Kテレビ推進は、群創光電(イノラックス)の出荷枚数増加、単価の向上にも貢献する見通しだ。

 シャープの今年の液晶テレビ出荷目標は1,000万台以上と、昨年500万台の2倍増だ。イノラックスは第2四半期に高雄市路竹区の第8.6世代工場を稼働する上、シャープのテレビ向けが貢献し、第2四半期の大型パネル出荷枚数が前期比5〜9%増と、業界で異例のプラス成長となりそうだ。

 また、イノラックスは今年ゼネラル・モーターズ(GM)のパネルを落札しており、シャープが米国工場を設置すれば、シャープとイノラックスは車戴用パネル市場シェアがますます高まりそうだ。IHSなどの統計によると、車戴用パネル市場シェアは▽ジャパンディスプレイ(JDI)、19%▽イノラックス、17%▽シャープ、15%▽友達光電(AUO)、12%▽中華映管(CPT)、11%──。
2017年05月09日

button_15.jpg  AUO4月1割減収、液晶パネル市場が後退局面入りか

2017年5月9日 Y'sニュース

 液晶パネル大手、友達光電(AUO)は4月連結売上高が前月比10.5%減少、瀚宇彩晶(ハンスター)は28.9%減少した。市場調査会社IHSマークイットは、テレビメーカーは過去1年半続いたパネル価格上昇により今や利益が出ないとして値下げを求めているほか、第2四半期パネル調達の下方修正を決めたと指摘した。パネル景気は山場を迎えており、今後は後退局面に入る可能性が高い。9日付工商時報などが報じた。

 AUOが8日発表した4月連結売上高は277億7,600万台湾元(約1,040億円)で、前年同月比では7.6%増だった。大型パネル出荷枚数は866万枚で前月比12%減、中小型パネル出荷枚数は1,275万枚で前月比0.2%増だった。

 AUOは前月比減収について、3月売上高が比較的高かった上、4月は海外の一部顧客が決算期末でパネル調達を控えたためと説明した。4月の対米ドルの台湾元高も影響したと付け加えた。

 ハンスターの4月連結売上高は14億7,800万元で前年同月比22.6%増だった。大型モニター用パネルと自社ブランド製品向け出荷枚数は10万2,000枚で前月比55.9%減少、中小型パネル出荷枚数は3,008万枚で前月比34%減少した。

テレビ生産大型化、赤字回避で

 IHSマークイットは、パネル価格上昇によってテレビ本体の製造コストが増加したが、テレビ販売価格に全て転嫁するわけにはいかず、テレビメーカーは利益が出るサイズのテレビ生産に転じていると指摘した。

 例えば、40インチ、43インチのテレビは赤字幅の拡大が続き、テレビメーカーのパネル需要は減少、値下げを求める声も強まっている。このため、より大型のパネルに需要が移行し、一時は大型パネルの価格上昇が続いた。ただ最近、中国のテレビブランドは55インチと65インチパネルの在庫が十分あるとして調達を控えている。一方、32インチテレビ価格は3月に値上げしたため利益が改善しており、テレビメーカーのパネル需要は安定している。

 IHSマークイットは、4月、5月のパネル価格は高水準が続いているが、第2四半期のパネル需要は縮小すると予測した。

 中国の市場調査会社、奥維雲網(AVC)の統計によると、中国の労働節(メーデー、5月1日)連休のテレビ販売台数は176万台で前年同期比13%減、販売額は64億人民元(約1,050億円)で2.5%減だった。販売額の減少幅が小さかった背景にはテレビの大型化があり、大型テレビ向けパネルを主力とするAUOと群創光電(イノラックス)への影響は比較的小さかった。



2017年05月01日

button_15.jpg  「ガラス基板の底力」コーニング精密素材、営業利益率30%台に回復

2017.04.30 ET News

液晶(TFT LCD)用ガラス基板の製造メーカのコーニング精密素材は、2016年の営業利益率が30%台に回復したことが分かった。LCD市況が反発したので、再び高収益を収めたとみられる。

営業利益率が30%台という数値は、サムスンディスプレイ、LGディスプレーなどのパネルメーカーより高い数値だ。ガラス基板の世界の1位企業として、技術力と市場支配力があるので、利益率の向上に影響を及ぼしたものと解釈される。

30日、業界によると、コーニング精密素材は、昨年の売上高は1兆8152億ウォン、営業利益5673億ウォンを達成したことが確認された。コーニング精密素材は、米国ガラス専門メーカーコーニングが株式の100%保有している所で、LCDディスプレイの重要素材であるガラス基板で1位の企業である。

この会社の監査報告書の分析結果、売上高は2015年比で1,623億ウォン増加し、営業利益は1,159億ウォン増えた。これにより、2016年の営業利益率は31.3%となった。 30%台の営業利益率は、韓国内の製造業界では異例の数値だ。2015年基準の国内製造業の平均営業利益率は5.1%である。製造業の平均のおよそ6倍を超える利益率をコーニング精密素材が記録した。

コーニング精密素材の成果は、同じディスプレイ業種内でも断然引き立って見える。サムスンディスプレイの営業利益率は10%未満である。コーニング精密素材営業利益率が週取引先であるサムスンのディスプレイより3倍多い。

さらに、半導体スーパー好況を享受しているサムスン電子の第1四半期の営業利益率(19.58%)がコーニング精密素材よりも低いほどだ。
2017年04月21日

button_15.jpg  3月輸出受注12%増、大型パネルが急成長

2017年04月21日 Y'sニュース

3月輸出受注12%増、大型パネルが急成長

 台湾の経済部統計処が20日発表した3月の輸出受注総額は前月比21.8%増、前年同月比12.3%増の411億2,000万米ドルで、同月として過去最高を更新した。液晶パネルなど精密機器が前年同月比39.3%増と最も伸び、中でも中国・香港からの受注が多かった。統計処は、テレビ需要が増加する中、韓国パネルメーカーの生産ライン閉鎖でパネル供給が減少しており、中国メーカーによる紅色供給網(レッドサプライチェーン)に、台湾メーカーが技術力で勝利したと分析した。21日付工商時報などが報じた。

 統計によると、液晶パネルなど精密機器の3月輸出受注は24億2,000万米ドルで、前月比15.4%増、前年同月比39.3%増だった。中国(香港を含む)からの受注が最多の66.8%を占め、前年同月比5億8,000万米ドルの大幅増となった。

 近年の紅色供給網の台頭で、台湾ハイテク産業は激しい競争に直面し、特に液晶パネルなど精密機器の輸出受注は4年連続の前年割れだったが、昨年11月にプラス成長に転じている。

 林麗貞統計処長は、テレビ需要の増加で、大型パネル価格は安定成長しており、韓国メーカーの生産ライン閉鎖による供給不足分を、技術力を擁する台湾メーカーが獲得したと説明した。

パネル以外もほぼ2桁成長

 製品別では、ICT(情報通信技術)3月輸出受注は113億7,000万米ドルで前月比17%増、前年同月比10.4%増だった。ノートパソコン、サーバーなどの組み立てやサプライチェーンの受注が増えた。

 電子製品は107億2,000万米ドルで前月比22.7%増、前年同月比11.9%増だった。例年3月は電子製品の在庫調整期だが、今年はハイエンドのファウンドリー、パッケージング・テスティング(封止・検査)や、DRAM、チップなどの需要が伸びた。

 その他の製品も、▽ベースメタル、23億9,000万米ドル(前月比22.8%増、前年同月比19.2%増)▽機械、21億8,000万米ドル(前月比32.3%増、前年同月比13.3%増)▽プラスチック・ゴム製品、20億1,000万米ドル(前月比20.8%増、前年同月比7.9%増)▽化学品、19億7,000万米ドル(前月比25.7%増、前年同月比12.1%増)――と軒並み増加した。

中国からの受注が過去最高

 国・地域別では、中国(香港を含む)の3月輸出受注は前月比23.3%増、前年同月比19.9%増の107億5,000万米ドルで、過去最高を更新した。うち36.3%を占める電子製品は前年同月比14.8%増となった。

 その他の国・地域は、▽米国、111億9,000万米ドル(前月比22.3%増、前年同月比15.4%増)▽欧州、73億5,000万米ドル(前月比10.2%増、前年同月比3.8%増)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国、43億米ドル(前月比18%増、前年同月比9.2%減)▽日本、22億4,000万米ドル(前月比20.9%増、前年同月比16.4%増)──と、ASEANを除いて軒並み前年を上回った。

Q1も過去最高

 第1四半期の輸出受注総額は前年同期比12.6%増の1,108億5,000万米ドルで、第1四半期としては過去最高となった。ただ中央銀行(中銀)によると、台湾元の対米ドル相場は第1四半期に4.4%上昇しており、台湾元換算での成長幅は5.6%にとどまる。

 林処長は4月の展望について、製品別の輸出受注は2桁成長が続くと予測した。
2017年04月12日

button_15.jpg  中国が韓国製液晶パネル締め出し、台湾勢に好機

2017年4月12日 Y'sニュース

 中国が韓国による高高度防衛ミサイル(THAAD)配備への報復措置の一環として、国内テレビメーカーに対し、韓国メーカーからの液晶パネル調達を削減するよう指示したもようだ。これにより群創光電(イノラックス)と友達光電(AUO)は転注を獲得し、第2四半期のパネル出荷で前期比2桁増が期待できる。12日付工商時報が報じた。

 中国はこれまで、THAAD配備を決めた韓国に対し、中国国内のロッテマートの営業停止や中国人の韓国への事実上の旅行制限、韓国製バッテリー搭載電気自動車(EV)の補助金対象からの除外など、数々の報復措置を行ってきた。ここにきて韓国の対中輸出の3分の1以上を占める半導体・ディスプレイまで報復措置の範囲を拡大させたようだ。

 中国は液晶テレビ、スマートフォンの世界最大市場だが、液晶パネルの自給率は50%にとどまっている。中国パネルメーカーの▽京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)▽深圳市華星光電技術(CSOT)▽南京中電熊猫液晶顕示科技▽天馬微電子──などが生産能力拡大を急いでいるものの、現時点では中国国内で使われる液晶パネルの半分を輸入に頼っている状態だ。

超大型パネルは韓国優勢

 中国パネルメーカーは32、49、55インチなど中型の生産が中心で、大型パネルは台湾、韓国から購入している。韓国から調達を削減する分は中国メーカーでは対応し切れないため、多くを台湾メーカーへ振り向けるようだ。これによりイノラックスとAUOは、液晶パネル非需要期の第2四半期に出荷枚数を前年比2桁増に増やすとみられる。

 市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーの邱宇彬・資深研究協理は、中国テレビブランドが販売を強化している65、75インチは、超大型パネルを全て海外から輸入していると説明。輸入割合は、65インチは台湾4割、韓国6割、75インチは台湾3割以下、韓国7割以上となっており、特に75インチは▽イノラックス▽AUO▽サムスン電子▽LGディスプレイ(LGD)──の4社からのみとなっている。

 邱協理は、65、75インチは韓国から購入している現時点で既に需給逼迫(ひっぱく)となっており、韓国からの大型パネル調達を削減すれば、中国テレビブランド自身が打撃を受けると指摘した。
2017年03月15日

button_15.jpg  フォックスコンも10.5世代の液晶工場を着工... BOE・チャイナスター次いで3番目

2017.03.07 ET News

日本のシャープを買収した台湾フォックスコンが中国で10.5世代液晶(LCD)工場を着工した。中国で10.5世代の大型液晶パネル製造の攻勢をしかける。シャープがすでに10世代での量産経験があるだけに、他のパネルメーカーの最大の脅威になるものと見られる。

フォックスコンは、最近に中国の広州で10.5世代LCD工場の起工式を開催した。現地で100以上の関連企業が参加している広州ディスプレイクラスタに参加する。コーニング、アプライド、東京エレクトロン、ニコンなど世界的な企業も参加する。 フォックスコンは2019年6月の完工を目標に広州ディスプレイクラスタに参加した。総投資額は610億元(約1兆円)である。65インチと75インチの8K解像度パネルを中心に、月9万枚を生産する計画である。 フォックスコンとシャープは、今回着工した広州10.5世代ラインのほか、日本の堺に10世代LCD工場を保有している。2009年の稼働を開始し、来年に月2万枚規模を増設することで、業界では予測した。装置の発注は、来年初めに行われるものと見られる。

button_15.jpg  シャープ、液晶TV国内生産撤退へ 「世界の亀山」に幕

朝日新聞デジタル 3/15(水)

 シャープの戴正呉(たいせいご)社長は14日、朝日新聞のインタビューに答え、2018年にも液晶テレビの国内生産から撤退する方針を明らかにした。三重県亀山市の亀山工場でつくったテレビは「世界の亀山ブランド」として一時代を築いたが、近年は採算が悪化していた。「アクオス」ブランドのテレビ生産は親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)に任せる。

 シャープの国内テレビ工場は現在、亀山と栃木県矢板市にある。年間の生産台数は非公表だが、計数十万台とみられる。04〜12年には「世界の亀山ブランド」と銘打ち、ライバルメーカーが海外にテレビの生産拠点を移すなか、高品質の国産テレビを売りにしてきた。

 だが最近は生産設備の老朽化が進み、中国など海外工場に比べて効率的に生産できなくなっていた。戴社長は「国内では無理。海外生産しないと、シャープの液晶テレビが売れなくなってしまう」と話した。国内は開発や試作、アフターサービスなどに絞る方針だ。

 約2千人が働く亀山工場は今後、スマートフォンやタブレット向けの中小型液晶パネルの生産に集中する。栃木工場の従業員約760人のうち、生産部門の約100人は既に営業部門に配置転換したという。(新宅あゆみ)
2017年03月03日

button_15.jpg  【韓国】大型液晶パネル出荷数、LGD首位奪われる

NNA 3/2

 1月の大型液晶パネルの出荷数で、中国最大手の京東方科技集団(BOE)が韓国のLGディスプレーを抜いて初めてトップに立った。韓国勢は供給量よりも、高級機器向け製品に供給することに注力している。2月28日付ソウル経済新聞が伝えた。

 英調査会社IHSマークイットによると、1月に9インチ超の大型TFT液晶パネルの出荷数で、BOEのシェアが22.3%で首位、LGディスプレーは21.6%で2位だった。次いで、台湾の友達光電(AUO、16.4%)と群創光電(イノラックス、15.7%)、韓国のサムスンディスプレー(9.9%)の順だった。

 大型液晶パネルはテレビやタブレット、ノートパソコン、モニターなどに用いられる。IHSマークイットは、従来トップのメーカーが高級機器向け供給に重点を置く戦略に切り替えたことを要因に挙げた。市場が液晶から有機ELへと移行する中、韓国勢は投資を有機ELに集中している。

 ただ、出荷面積ベースではまだ韓国勢が優勢だ。LGディスプレーのシェアが24.8%、サムスンディスプレーが16.1%で、イノラックス(14.7%)と続く。
2017年02月20日

button_15.jpg  窮地の“日の丸液晶”に再起のチャンス!

ニュースイッチ 2/19(日)

 ジャパンディスプレイ(JDI)が3期ぶりの当期黒字に王手をかけた。掲げる戦略は高価格帯スマートフォン向けでのシェア確保と、非スマホ領域の拡大の2本柱。3月末までに有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレーを手がけるJOLED(東京都千代田区)も子会社化する計画で、多角化を図る。事業構造改革の兆しは見え始めた。それを成果として数字で示すことが再起の必須条件だ。

<白山工場「一時は売却することも頭をよぎった」>

 「一時は売却することも頭をよぎった」。JDI幹部が苦笑しながら明かすのは、スマホ向け液晶ディスプレーを生産する白山工場(石川県白山市)のことだ。当初予定から遅れること約半年、2016年末に量産稼働を始めた。高価格帯中国スマホ向けの採用が増え、全社の生産キャパシティーが逼迫(ひっぱく)したことが後押しとなった。

 16年10―12月期の中国向け事業の売上高は、前四半期比60%増で成長。3月末には中国向けの売上比率が40%に近づく勢いだ。モバイル事業を担当する柳瀬賢執行役員は「15年に開設した深センの事業開発センターが機能し始め、設計から販売まで好循環ができてきた」と説明する。

 従来は縦割り意識が強かった調達や営業など各部門を横串で通し顧客関係管理(CRM)を徹底。中国ファーウェイや同Oppo、同Vivoなどを取り込んだ。

<どうする有機EL対抗>

 現在の最大の課題は、曲げられるなどデザイン性が高くスマホへの採用ニーズが高い有機ELディスプレーにどう対抗するか。

 そこで投入するのが、4辺の額縁をなくした新型液晶「フルアクティブ」だ。組み合わせて見開き型にするのも可能で、中国メーカーなどとの交渉を開始。年内の量産を計画する。

 プラスチック基板を採用した曲げられるタイプも開発。18年の量産を目指す。有機ELよりもコストや低消費電力に優れる液晶で、同等のデザイン性が可能だ。

 IHSテクノロジーの早瀬宏シニアディレクターも「有機ELとも遜色なく、かなり期待できる」と評価する。

 本間充会長兼最高経営責任者(CEO)は有機ELにいかに食い込めるかが一つの分岐点になるとし「主要顧客に液晶の魅力を認めさせるためにも、フルアクティブの提案を非常に強化している」と明かす。

 「全社でのスマホ事業比率は下がるが、最大市場をあきらめた訳ではない」(柳瀬執行役員)。新型液晶の成否が、JDI復活の一つの指標となる。

有機EL戦略の一本化は難しい

 もう一つの柱である非スマホ事業の拡大。「ディスプレーの搭載領域は増えており、成長機会は十分ある」。有賀修二社長兼最高執行役責任者(COO)は、スマホで磨いた液晶技術を他の用途に広げるべく「技術ポートフォリオをそろえる」と強調する。

 車載向けの拡大に加え仮想現実感(VR)、パソコン、サイネージ、医療用モニターなどへの参入を狙う。すでにパソコン向けでは4社からの受注が決まり、VR向けでも複数社からの受注が確実だという。新規参入領域は17年度中の量産を目指し、非スマホ事業の売上比率を18年度に33%まで引き上げる。

<プラットフォーム技術に経営資源を投入>

 非スマホ事業の早期育成の軸が、プラットフォーム戦略。瀧本昭雄最高技術責任者(CTO)は「ディスプレーの根幹となるプラットフォーム技術に経営資源を投入し、製品やビジネスに近い領域ではオープンイノベーションを加速する」と説明する。

 事実、電子ペーパーでは台湾イーインク、次世代通信「5G」ではNTTドコモなど、協業先を増やしている。

 12年に始めた社外向け技術展示会の成果も出始めた。2年後の量産を視野に入れる技術を全社から集めて披露し、事業化につなげる。最近では「部門の垣根を越えた相乗効果で、段々と挑戦的な技術にも着手できるようになってきた」(瀧本CTO)。新規事業の下地は整いつつある。

 16年末、JDIは産業革新機構から750億円を調達すると同時に、JOLEDの子会社化を決めた。JOLEDは印刷方式の有機ELディスプレーの実用化に向け開発を進める。

 16年21・6型の4Kディスプレーを開発。1インチ当たりの画素数を示すppiは204で、液晶と同程度の低消費電力を実現した。現在は用途提案の実証試験中で、医療用や航空機、自動車といった分野への採用を目指している。

 石川県にあるJDIの拠点で量産を検討しており、年内のサンプル出荷を計画。JOLEDの東入来信博社長は「17年度末にも売り上げが立つ見通し」とする。今後はより高いppiの実現や、より大型のパネルへの展開も視野に入れる。

 大規模な装置やクリーンルーム、有機EL材料を塗り分ける型が必要でコストがかかる蒸着方式に比べ、印刷方式は大気中ででき、型が不要。

 東入来社長は「薄型、軽量、低コストが実現できる印刷方式は、日本に素材から装置までエコシステムが整っており実現に適している」と主張する。課題は高精細化が難しい点だ。

 JDIは高精細化が可能な蒸着方式の有機ELディスプレーで、18年度中の量産を目指している。ただ「顧客の要請を踏まえ共同で投資することを考えたい」(本間会長)と量産投資には慎重だ。

 今後JDIとJOLEDは販路や技術などの面で連携を深めることになる。しかし現時点では有機EL戦略の一本化は難しい。戦略が両社の思惑通りに進まず投資負担がかさみ、経営不安に陥れば「成長」のステージは再び遠くなる。
2017年02月08日

button_15.jpg  鴻海SDPの広州10.5世代工場、量産半年延期も

2017年2月8日

 8日付蘋果日報によると、鴻海精密工業傘下の堺ディスプレイプロダクト(SDP)と中国・広州市政府が投資額610億人民元(約1兆円)で計画している第10.5世代ディスプレイ工場での8Kパネルの量産が、3〜6カ月延期となりそうだ。生産設備の露光装置の確保が遅れる見通しであること、材料であるガラス基板の輸送に課題を抱えていることが要因だ。同工場は今年3月の着工、2018年第3四半期の稼働を見込んでいた。



 調査会社、微駆科技(エクスプロア・マイクロエレクトロニクス)の呉金栄総経理は露光装置の確保の遅れについて、中国や韓国のディスプレイメーカーによる生産ライン設置が相次いでおり、主要な露光装置メーカーであるニコンとキヤノンの製造が追い付いていないと指摘、SDPの広州工場計画に影響が出るとの見方を示した。

 特にSDPの第10.5世代ライン向けの露光装置は、新技術の導入により、研究開発(R&D)や製造工程で行う試験運転に多くの時間が必要だ。それに加えて中国メーカーの第8.5世代向けの受注を抱えているため、納品に時間がかかるようだ。

 中国で現在計画されている次世代のディスプレイ生産ラインはSDPの他に、京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)による安徽省合肥市の第10.5世代、深圳市華星光電技術(CSOT)による広東省深圳市での第11世代がある。また恵科電子(HKC)や南京中電熊猫液晶顕示科技も第8.5世代ラインの設置を進めている。

中国にガラス基板工場も

 SDPの広州工場が計画されている華南地域のディスプレイ工場は、材料であるガラス基板をコーニングや旭硝子が台湾中南部に展開する工場から船便で輸送している。ただ第10.5世代ライン向けのガラス基板は約3メートル四方とサイズが大きいため、輸送が容易ではないとみられる。

 現地でのガラス基板の確保が問題解決の鍵となるが、ガラス基板メーカーが現地工場を建設するかどうかは現時点では観察が必要だ。市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーの邱宇彬シニア協理は、ガラス基板メーカーは現地の市場規模が大きくなれば工場設置もあり得るとした上で、これが実現すれば中国が数年で韓国に取って代わり、世界最大のディスプレイ生産国となると予想した。
2017年02月02日

button_15.jpg  静電容量方式タッチパネル・部材メーカーの動向

2016/03/28 矢野経済研究所

日本写真印刷株式会社
  導電材料×フォトリソ工法を基盤に、
  タッチセンサーと組み合わせた新製品開発と新規市場への開拓を模索
  2015年度のディバイス事業売上高は前年度比87.1%の見通し
  フォースセンサーの他、自動車・産業機器、ヘルスケア、IoT等の市場開拓に注力
  車載用に「IMD R」の成形品を使用した PFFをラインナップ
  低コストを重視した車載用PF1も検討中
  10点まで検知可能なマルチフォースセンサーをラインナップ
グンゼ株式会社(タッチパネル)
  業務用と車載用TPに加え、
  UVカットOCAやITOフィルム、HCフィルムなどの材料販売にも注力
  2015年にスクリーン印刷によるL/S90μmピッチを量産
  2015年度のTP売上高はTP単価下落に伴い、前年度を下回る見込み
  車載用TPに偏光サングラス対応として、光学等方性フィルムの使用要求が浮上
  ノートPC等のペン対応ニーズには、自社の低抵抗ITOフィルムを活用する考え
パナソニック株式会社(オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 機構部品事業部)
  車載用途に軸足を置いた静電容量TP展開を加速化
  2015年9月より車載用曲面TPを量産
  2015年度売上高は車載用静電容量TPの量産開始に伴い、前年度比1.25倍へ
  最適電極パターン設計と、それに最適化したIC制御技術を活かし手袋タッチに対応
  顧客要望に合わせ、車載TPに低反射と高透過率、防眩性等を施す
株式会社ワコム
  タブレットPCや2in1 PC向けにAESペン採用の拡大を推進
  2015年4月にグローバル組織機構改革を実施、市場ニーズへの対応と事業成長を加速
  AESペンのハイパフォーマンス化としてタッチセンサーの低ノイズ化が必須
  低抵抗化が図りやすいメタルメッシュ系TPを主に採用
LG Innotek Co., Ltd
  車載、腕時計型ウェアラブル端末向けにTPが採用、
  Agメッシュ系TPは産業用途向けに採用拡大を目指す
  Agメッシュ系TPは産業用の多様な顧客ニーズに応え、多品種少量生産体制で運営
  2016年3月に車載向けにG2(Cell)を量産開始する予定
  Bended Smartphone向けにGFxyなどを開発中
S-MAC CO.,LTD.
  Bendedスマートフォン向けTP採用を目指し、
  新しい構造のフィルセンサー開発に注力
  2015年初期にGalaxy S6 Edge向けセンサーモジュール生産を開始
  2015年5月には中国EMS向けにTP+LCDセット販売をスタート
  Bendedスマホ向けセンサーモジュール需要増に対応し、ベトナム工場の生産能力を倍増
  Agメッシュ系TPは線見え等の視認性問題が課題、IT機器向け採用には至らず
  2015年度売上高は1,922億ウォンと2014年度に続きマイナスに推移
  用途別売上比率はスマートフォンが80〜90%まで拡大
  次期Bendedスマホ向けTP構造として、Bridge GF2とHybrid GF2の開発に注力
DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD(東友ファインケム(株))
  主要顧客の外販戦略に沿って、OCTA用ガラスセンサーの設備増強へ
  2016年10月にOTCA用ガラスセンサーの生産能力が130K/月に拡大
  Galaxy S7 Edge向けには偏光板とフィルムセンサーの一体型で納入開始
  Foldableスマートフォン向けフィルムセンサー開発を検討
洋華光電股份有限公司(Young Fast Optoelectronics Co., Ltd.)
  生産拠点をベトナムに集約、TP事業縮小を検討中
  2015年10月に中国・恵州工場を閉鎖
  センサーとモジュール、TP+LCD貼り合わせ等をベトナム工場で一貫生産
  中型用G1FとOGSの生産を中止
  2015年1Qにガラスセンサー製造会社のRit FastをJV解除し稼動中止へ
  売上構成比はGFFが80%、GF1とMetal Meshが各10%
  AgNWはフルエッチングによるレーザープロセスと化学エッチングの両工法で検討中
意力(廣州)電子科技有限公司(EELY-ECW Technology Ltd.)
  TP+LCM貼合ビジネスと、車載やNB・AiO-PC用等の用途開拓を進め
  売上と利益ともに伸張を目指す
  2015年3月より車載TPの量産を開始
  2016年2月にはTP+LCDに加え、TP+LCM貼合ビジネスも開始
  静電容量TPの生産はC工場に集約
  D工場のTP+LCM貼合の生産能力は2〜3KK/月になる見込み
  2015年のTP構造別売上構成比はGFFが70〜80%、GF1が20〜30%
  スリム化と低コストに有利なGF1をミドル・ローエンドスマートフォン向けに提案
グンゼ株式会社(ITOフィルム)
  静電容量用ITOフィルムは
  価格や需要が比較的安定した一般産業向けに注力
  ITOフィルムでは最も低抵抗の50Ω/□品をラインナップ
NAWOO TECH CO., LTD.
  海外向けにTP用ITOフィルム販売が堅調
  車載TP用ITOフィルムの新規市場開拓に取り組む
  中国向けを中心にITOフィルムを販売、2012年より年間45~50万uの販売量をキープ
  2015年より日本向けに車載TP用ITOフィルム供給開始、2016年から本格的な販売へ
Hanwha Advanced Materials
  ITOフィルムは中国市場での販売が堅調
  2015年にライン増強し、生産能力を29万u/月まで拡充
  2016年は競合企業の事業撤退、中国での拡販により販売量100万uの販売量を見込む
  カジノ、医療機器など一般産業分野に向けた用途展開を注力
  2015年より80Ω/□の低抵抗品の量産を開始
富士フイルム株式会社
  銀塩メッシュフィルム「エクスクリア」は2in1端末など
  低抵抗と視認性を活かせる用途で実績を拡大
  ペン入力対応、曲面成形など銀塩の強みを活かせる領域での拡販に注力
凸版印刷株式会社
  ペン入力のノートPC向けCuメッシュフィルムの販売量が増加
  電子黒板や産業機器向けでも実績を拡大
パナソニック株式会社(Cuメッシュフィルム)
  Cuメッシュフィルムは材料から配線までを一貫生産
  32”〜65”の規格品を揃え即納体制に強み
  2層FCCL事業の技術・ノウハウと設備を応用しCuメッシュ関連市場に参入
  高位置精度・低抵抗の微細配線フィルムで大型領域の需要を取り込む
MIRAE TNS CO.,LTD.
  TP事業は2015年よりコマーシャル向けに特化
  Agメッシュフィルム単体ではなくモジュールで展開
  2015年4月にMIRAE NANOTECHより分社化
  Agメッシュフィルム生産とモジュール販売を展開
  パターン反射角の調整とランダムパターン設計で「モアレフリー」を実現
  2017年には線幅3μmの細線化を視野に開発を進める
  北米・欧州地域を中心にカジノ、サイネージ向け販売が好調
  2016年にモジュール出荷量12万個になる見込み
LG Electronics
  ノートPC向けでAgNWセンサー搭載モジュールの採用が本格化
  2016年以降のインク調達体制は検討中
  AgNWモジュールの外販比率が80%程度まで拡大、ユーザーにダイレクトで供給
  中国及び台湾向けに供給拡大
  2016年2月にAgNWインクのサプライヤーが事業清算、早期の材料調達体制整備を模索
  ヘイズ、透過率などの課題が進展によりノートPC向けが採用拡大に
  2in1端末及びペン入力対応が新規開発のテーマ
大倉工業株式会社
  塗液の配合と基材への精密コーティング技術で安定した抵抗値の
  高品質AgNWフィルムの開発・供給を実現
Carestream Advanced Materials
  2014年4QよりAgナノワイヤフィルム「FLEXX」の量産開始
  AgNWインキからフィルムへのコーティングまで一貫生産体制を構築
  2016年初頭に50μm品の量産開始
  AgNWのファイン化とバインダー調整により透過率とヘイズ問題を改善
  2016年からのスマートフォン向けでの採用本格化を目指す
Aiden Co., Ltd. (C3Nano Korea)
  2015年に米・C3Nanoに買収され100%子会社に
  2016年内にAgNW(材料)及びAgNWインクの生産設備増強を実施
  2014年7月より直径20nmをAgNWの量産、20nm以下品の微細品の開発にも取り組む
  AidenのAgNWがC3NanoのAgNWインクのクオリティを向上し販売拡大に寄与
  AgNWの歩留まり改善に取り組み、AgNWインクの低価格化を目指す
COSMO AM&T CO., LTD.
  フィルム加工技術を活かし、AgNWフィルムの低抵抗化・高透過率を実現
  2014年末より40万u/月のキャパでAgNWフィルムのパイロット量産を開始
  2016年より50μm品を、さらに23μm品も開発中
  抵抗値23Ω/□、透過率92.8%、ヘイズ0.64%のAgNWフィルムが量産可能に
  タッチパネル向けと発熱体向けを主軸した展開に取り組む
  自動車内装材、ウィンドウ用発熱体及び変色フィルムなど、自動車部品向けでの採用に期待
旭硝子株式会社
  「ドラゴントレイル」シリーズはTPカバー用の
  アルミノシリケートガラス市場で20%前後のシェアを確保
  新興国・ローエンド市場から最新のハイエンド市場までをカバーする品揃えに強み
  素板生産だけでなく強化等の加工も自社対応が可能できめ細かいユーザーニーズ対応を推進
  2016年3月時点でスマホその他で73ブランド、510機種の採用を獲得
三菱ガス化学株式会社
  PC/PMMA共押出板にHCを施した「MRシリーズ」は
  2015年以降、車載TPカバー向けで需要が拡大
名阪真空工業株式会社(MSK)
  HC、耐指紋、虹ムラ防止など独自の表面処理を施した樹脂前面板を展開
  軽量、割れにくさ、成形性など樹脂ならではのメリットを訴求
  ミドルエンド以上の領域を中心に展開、樹脂カバー市場の40%前後のシェアを確保
  主力の低反りグレード、超耐擦傷性グレードに加え三次元成形グレードの拡大に期待
スリーエムジャパン株式会社
  狭額縁化のニーズに応え、顧客仕様に合わせこんだ打ち抜きシートの拡販と
  国内におけるリキッドタイプの実用化を目指す
  TP/LCD及び、Cover Glass/In・Oncell向けにCEF需要が拡大
  2016年内に狭額縁化に対応したLOCAを開発し採用を目指す
  車載用粘着剤は民生用の延長線上で、既存製品を中心に展開を進める考え
LG Hausys, Ltd.
  ミドルOCAからボトムOCAへの展開を加速化
  ダイレクトボンディング用OCAとOCRの量的拡大を追求し成長拡大に繋げる
  ミドルOCA市場縮小に伴い、OCA販売量は120〜130万u/月と前年より縮小
  HC(Half-Cured)OCA等の拡販に注力し、フルラミ用OCAの売上構成比を引上げる
TMS Co.,LTD
  UV硬化タイプOCAの販売実績を活かし、新規顧客への採用拡大に注力
  2015年のOCA増設計画は保留
  2014年末にUV硬化タイプOCAフィルムが韓国大口顧客に採用
  「TM-Q Series」、「TTC-1000 Series」の拡販に注力
  顧客要望にあわせ、機能性OCAのラインアップを拡充
株式会社フルヤ金属
  Ag合金ターゲット「APC」、TP引出線向けを中心に堅調に推移
  「APC」販売量の60%がTP引出線用、ITOと組み合わせたセンサー材料としての提案も進む
  信頼性、柔軟性を武器に車載用での採用に期待
  使用済ターゲットのリサイクルを組み込んだビジネスモデルでコスト競争力を確保
東洋紡績株式会社
  引出線の細線化を実現するAgペーストの開発を推進
  静電容量用ペーストはレーザーエッチング用の量産が本格化した2016年以降の成長に期待
  レーザーエッチング用でL/S 20/20を実現、AgNW対応品も開発
InkTec Co.,Ltd.
  2016年2Qより材料及び工程の低コスト化を実現する新製品の販売を開始
  2015年には中国でスクリーン印刷用ペースト販売量が縮小
  2016年2Qより新製品を投入し中国現地メーカーへの反撃を図る
  分散とバインダー合成の技術をベースにペースト使用量10%低減を実現
  レーザー往復回数削減可能なグレードなどプロセスコスト低減に寄与
  金型製造技術の進展により、Agメッシュフィルムの配線幅1μmの実現が視野に
ペルノックス株式会社
  コンシューマー製品から車載や一般産業用への注力シフトを進める
  引出線用Agペースト販売量は静電容量向けを中心に2015年に大幅減少
  スクリーン印刷でL/S 30/30に対応したグレードを投入
  レーザーエッチングではL/S 20/20の細線化を実現
2017年01月26日

button_15.jpg  VR HMDは液晶で高精細、透明ディスプレイはより透明に。JDI技術展

Impress Watch 1/25(水)

 ジャパンディスプレイ(JDI)は25日、「JDI技術展」を報道向けに開催し、同社の技術戦略について説明した。有馬修二社長は、「ディスプレイ産業は成熟したという声もあるが、まだ変革期。IoT時代にもディスプレイは必要で、ディスプレイの搭載領域はさらに拡大していく。ディスプレイは成長産業」と語り、LTPS技術などの基盤技術を説明。VR向けディスプレイやインセルタッチの進化、落下に強く曲げられる液晶「FULL ACTIVE FLEX」などの最新技術を披露した。FULL ACTIVE FLEXについては別記事で紹介している。

■VR HMDで液晶を。高精細化が強みで、弱点も解消

 AV関連で注目の展示は、HMD型VR用液晶パネル技術。PlayStation VRやOculus Rift、HTC VIVEなど、現在のVR HMDの多くは応答性能の高さによる動画ボケの少なさなどを理由に有機EL(OLED)を採用している。

 今回JDIは、液晶を用いたVR HMDのデモ機を開発。パネルスペックは3.4型で解像度は1,440×1,700ドット、精細度は650ppi。フレームレートは90Hz、応答速度は5.6ms。このパネルを左右の目用に2枚内蔵している。

 高開口率化により、網目感を抑えているほか、液晶自体の応答速度を高速化。さらに、バックライトを点滅させ、動画ボケを抑えるブリンキングバックライトにより、BET(Blurred Edge Time)を1ms以下とした。また、狭額縁化や折り曲げ可能といったFULL ACTIVE FLEXにより、実装面でも利点があるという。

 有機ELは高解像度化した際の生産効率に課題があるが、液晶は高精細化が容易で、量産性の問題も無い。弱点であった動画ボケへの対応も行なっており、VR HMDでの採用を目指す。実際に複数のメーカーと話を進めており、解像度やフレームレートなどの仕様も、顧客の意見を反映して決定したとのこと。'17年度中の搭載製品の発売が見込まれる。

■透明ディスプレイや空中結像などユニークな展示も

 従来の透明ディスプレイの1.5倍以上の透過率80%を謳うディスプレイも開発。4型/300×360ドットで、透過率が高いため、風景にオーバーレイする形で映像を表示できる。ARや車載、ショーケースなどでの応用を想定して開発しているとのこと。実用化時期は未定だが、透過率を高めたことで、ショーウィンドウなどに映える表示が行なえること、カラー表示ができることなどが強みという。

 空中結像ディスプレイは、空間に11.6型のフルHD投射を行なうもの。筐体内部に高輝度な11.6型フルHDディスプレイを内蔵しており、ハーフミラーと特殊な再帰反射板を用いて、空間に浮いているように表示できる。

 明るさを保ちながらフォーカスのあった表示を行なうための、筐体内の光学設計の最適化などにノウハウが必要だという。

 また、車載用のハーフミラーディスプレイでは、高透過率ミラーと可変ミラーの開発により、ディスプレイ/ミラーの切替や、眩しさを抑えながらミラー/ディスプレイ切り替えを実現する開発品のデモも行なわれた。

 LPTS技術を活用し、薄型化した13.26型のノートPC用4K液晶も展示。薄さや低消費電力が特徴で、精細度は332ppi。放送局向けの8Kディスプレイは、28.7型で323ppi、60Hz駆動や、17.3型/510ppiの120Hzなどを展示機を紹介。今後は広色域化などに取り組むという。

■LTPS技術がコア

 瀧本昭雄CTOは、LTPS(低温ポリシリコン)技術を中心としたJDIの技術戦略について説明。液晶(透過型、反射型)、有機EL、他方式など様々なディスプレイ技術があるが、それらの違いはフロントプレーン部であり、バックプレーン部はLTPSであることから、LTPSがコア技術であり、省電力、高画質、高機能インターフェイス、高デザイン性などの要求に応えていくという。

 特に力を入れるのがデザイン性で、それを実現する技術が「FULL ACTIVE FLEX」となる。

 省電力については、開口率の向上とともに、低周波駆動(Advanced LTPS)により駆動電力を抑えられることを紹介。会場では60Hzのディスプレイで、静止画表示時には5Hzの低周波駆動に変更しながら、フリッカ(チラツキ)を抑える制御を実行。大幅な駆動電力低減が図れるという。

 タッチパネル機能そのものを液晶パネルに一体化する「インセルタッチ」の進化についても説明。現在は、狭額縁や毛筆描画に対応した第2世代だが、第3世代ではフレームレス対応や消費電力低減、ディスプレイエッジのインセル対応などを予定。第4世代は指紋認証などのセンシング対応や、ジェスチャ操作によるホバリングUIなどに対応するという。

 有馬修二社長は、重点領域として、フルHDスマホ、車載、VR/AR、薄型/2in1ノートPC、サイネージを強化する方針を説明。また、'17年内には中/大型有機ELディスプレイの「JOLED」を連結子会社化し、中型〜大型までポートフォリオを拡大。アプリケーションの幅を拡げ、事業拡大を目指すという。

AV Watch,臼田勤哉
2017年01月20日

button_15.jpg  ジャパンディスプレイ、高級スマホ等向けの「Hi-Reso Display」

2017年01月19日 Phile-web

ジャパンディスプレイは、ディスプレイの高精細化と低消費電力化を両立させというプレミアムモバイル端末向けの液晶ディスプレイ「Hi-Reso Display」の量産を開始した。

解像度1,440×2,560(WQHD)、画素密度500ppi以上という5型クラスのIPS-NEO液晶ディスプレイ。アップスケーリング機能を持つドライバICを搭載しており、フルHD表示システムで、WQHDの表示が行える。画面輝度は500カンデラで色再現域(NTSC比)は96%、コントラスト比が1,500:1。

従来課題であった低周波30Hz時の表示ちらつきを構成材料の工夫により解決し、場面に応じてLCD駆動周波数を、従来のパネルで用いられていた60Hzから低周波である30Hzへ切り替えることでパネル消費電力の低減を実現。

独自のインセルタッチ第2世代Pixel Eyesで、さらなる狭額縁化や黒の表現力向上、濡れた手で触れても誤動作しにくいという特長も兼ね備えているという。
2017年01月12日

button_15.jpg  シャープが供給網に2割値下げ要求、17年黒字化目指す

2017年1月9日 ワイズコンサルティング

 9日付経済日報によると、鴻海精密工業傘下のシャープは台湾の基幹部品サプライヤーに対し、20%以上の値下げを求めたようだ。載正呉シャープ社長(鴻海副総裁)は、日本のサプライヤーにも15〜25%の値下げを求めていると語っており、2017年の通年黒字化に向けて鴻海流の厳しいコスト削減姿勢で臨む構えとみられる。



 アナリストは、影響を受ける部品サプライヤーとして、テレビ関連はLED(発光ダイオード)パッケージングの東貝光電科技(ユニティ・オプト・テクノロジー)、LEDチップの新世紀光電(ジェネシス・フォトニクス、GPI)、ライトバーの台湾表面粘着科技(TSMT)を挙げた。このほか、▽プリント基板(PCB)の広宇科技(パン・インターナショナル)▽スパッタリングターゲットの光洋応用材料(ソーラー・テクノロジー)▽ガラス加工の正達国際光電(Gテック・オプトエレクトロニクス)▽液晶パネル用偏光板の奇美材料科技(チーメイ・マテリアルズ・テクノロジー)▽光電用PCBの志超科技▽金属筐体の鴻準精密工業(フォックスコン・テクノロジー)▽ナノテクノロジー材料の納諾科技(ナノプラス・テック)──など。テレビ用液晶パネル関連だけでなく、スマートフォン、家電製品、半導体、太陽電池、事務機器などのサプライヤーまで影響を受けそうだ。

 なお、鴻海とシャープ、サプライヤーもこの市場観測に対し、ノーコメントとしている。

インドネシアで洗濯機首位

 鴻海はまた、東南アジア、中国など海外市場でシャープブランド製品の出荷を倍増させ、2018年に液晶テレビで世界3位の座を取り戻すことを目標に据えているとされる。

 シャープは最近、販売パートナーとインドネシア展開を進め、洗濯機は販売首位となった。今年インドネシアでの洗濯機の出荷目標は前年比28%増。シャープの東南アジア拠点と鴻海のリソース融合の効果で、他の3C(コンピューター、通信、家電)製品の販売拡大も期待できそうだ。

 市場調査会社、IHSの謝勤益ディスプレイ研究総経理によると、鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は中国など海外市場で、シャープのテレビブランドと液晶パネル、鴻海の組み立ての力を合わせ、液晶テレビ出荷を拡大する計画だ。昨年の600万台から今年1,000万台、来年2,000万台へと倍増させ、サムスン電子、LGエレクトロニクスに次ぐ世界3位の座を取り戻す。

鄭州でも有機ELパネル生産

 日本メディアの報道によると、鴻海は中国・河南省鄭州市の工場に有機EL(OLED)パネル生産ラインを設置する方針だ。主にiPhoneの次世代製品向けで、投資額は1,000億円とされる。

 鴻海とシャープは有機ELパネルについて、今年、大阪府堺市で生産を開始するほか、中国でも18年に試験生産し、19年に生産拠点を拡大する計画だ。
2017年01月07日

button_15.jpg  AUOの昆山LTPS工場量産、世界シェア8%に倍増へ

2016年11月16日 ワイズコンサルティング

 液晶パネル大手、友達光電(AUO)は16日、中国・江蘇省昆山市の第6世代LTPS(低温ポリシリコン)パネル工場の開幕式を行った。AUOにとって海外で初の前工程(TFTアレイ)工場だ。彭双浪(ポール・ポン)董事長は、中国のスマートフォンブランド上位3社と供給契約を結んだほか、高解像度4K対応ノートパソコン向けなど海外大手からの引き合いも強いと説明。LTPSパネルの世界市場で、同社シェアが従来の3%から8%へ拡大すると予測した。16日付経済日報などが報じた。



 AUOの昆山LTPS工場は今年8月、5.5インチのフルハイビジョン(フルHD)LTPSパネル生産に成功した。その後わずか3カ月での量産開始は、ジャパンディスプレイ(JDI)の6カ月より短く、世界最短期間を誇る。彭董事長は、同業他社は2年かかるケースもあったと語った。

 その上、マスク数が9枚と、通常の11枚より少ないので、生産コストが低く、生産性が高い。さらに、中国の顧客向けに現地生産で供給できるので、中国の輸入関税5%が不要なことも強みだ。

 彭董事長は、昆山工場ではLTPSパネルだけでなく、モジュールやインセル型タッチパネルまで一貫生産が可能で、顧客は別の場所でタッチパネルを用意する必要がないと説明した。

 彭董事長はまた、顧客からの受注が満杯で、中国のスマホ大手のほか、海外のノートPC大手ブランドからも引き合いが多いのは、LTPSパネルは高い解像度、省電力、スリムベゼル(狭額縁)で、ハイエンドノートPCの差別化に役立つためと語った。

 昆山工場の当面の月産能力は2万5,000枚(ガラス基板投入枚数)。ハイエンドスマホ用パネルの年産1億台分に相当する。年産額は250億〜350億台湾元(約860億〜1,200億円)を見込む。投資額は500億元。

有機ELの脅威を否定
 有機EL(OLED)パネルがLTPSパネルの脅威となるかについて彭董事長は、ハイエンドのLTPSパネルが供給不足となっている一方、有機ELパネルは生産の難易度が高いと指摘。中国で各社が第6世代アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネル工場7基に6,000億元を投じているが、いつ生産できるかは不明だと語った。

 彭董事長は、第4四半期〜来年第1四半期は非需要期だが、AUOは追加受注で生産を急かされていると明かした。パネル需要の成長率が供給よりも強いため、来年上半期までパネル景気が楽観できると語った。

 トランプ氏の米国大統領選挙当選に関して彭董事長は、米国での生産はコストがかかるので、メードインUSAの製品を米国人さえ購入できるか分からず、トランプ氏が実際に選挙公約を実践するか当面は様子見だと語った。
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