2021年09月17日

シャオミのOLED‐TV販売新記録達成も、LGディスプレイの製造ラインはまだ余裕か

2021年9月16日 コリア・エレクトロニクス

中国のテレビ市場にOLED(有機発光ダイオード)の風が吹いている。トップメーカーのシャオミの参入を受け、OLEDテレビ市場が早いテンポで拡大している。大型OLEDパネルを単独供給しているLGディスプレイは最近、韓国国籍の中国留学生を対象に、大規模な採用広告を出すなど、市場攻略に拍車をかけているという。マネートゥデイ社が報じた。

関連業界と外信が12日に発表したところによると、シャオミが先月発表した新製品「Mi TV 6 OLED」の販売台数は15日ぶりに1万台を突破した。最も早い時間内に達成した新記録で、同期間、中国で販売された全体OLEDテレビの50%を占める規模だと、シャオミは明らかにした。

これに先立ち中国のノ・ウィビン地域総裁は今回の新製品を発売し、「テレビ市場に新たな変化をもたらす」と強調した。同氏はOLEDテレビを継続的に普及するとし、「中国OLEDテレビ市場1位」を目標に掲げた。

自信の理由は、究極のコストパフォーマンスだ。シャオミOLEDテレビの価格は、予約販売当時55インチモデルが4999元(約90万ウォン、約8万5千円)、65インチモデルが6999元(約126万ウォン、約11万9千円)に策定された。同じ大きさのLG電子の製品より30%以上安い水準だ。低価格でゲーミング特化機能などを備え、中国の若い消費者層から特に人気を得ているという。ある市場関係者は「性能では競争企業に比べて比較劣位にあるが安いOLEDテレビという強みが青年層中心の消費者から大きな関心を受けている」とし「コストパフォーマンスを前面に出した中国製品が今後欧州や米国など他の海外市場にどんな影響を及ぼすかも業界の関心事」と伝えた。

電子業界ではシャオミが本格的に参入し、中国プレミアム市場内のOLEDテレビの割合が早いスピードで拡大すると見ている。中国は単一国家としては最大規模のテレビ市場(全体の20%水準)を保有している国だが、OLEDテレビだけを見れば、影響力は微々たるものだという評価を受けてきた。中国OLEDテレビ市場は全体の約4~5%程度の水準だ。

しかし、中国市場で影響力を持っているシャオミが、OLEDテレビ製品群を強化したことを受け、市場の勢力図が変化するだろうというのが業界の見方だ。グローバル市場調査機関のオムディアは、中国内のOLEDテレビの販売量は、2021年の26万台から2025年は80万台へと約3倍程度増加するだろうと見込んでいる。

ほかの中国メーカー各社のOLEDテレビの影響力も、市場の注目を集めている。中国OLEDテレビ市場は、2019年まで日本のソニーがシェア40%でトップを維持してきた。昨年からは中国3位のテレビセットメーカーのスカイワースが販売量を増やし、40%以上のシェアで1位を記録している。中国ハイセンスは今年第2四半期基準で6.9%のシェアで3位につけた。

LGディスプレイが昨年から推進している「OLED大衆化」戦略にも弾みがつく見通しだ。中国のパネルメーカーが大型OLED投資に莫大な資金を投入しているが、まだ量産段階に至っていないため、現在テレビ向けOLEDパネルの供給を受けられるところはLGディスプレイだけだ。

LGディスプレイは京畿道坡州(キョンギド・パジュ)と中国広州にOLEDテレビパネル生産体制を整えた。昨年450万台から今年800万台まで生産量を増やすことを目標にしている。一部ではLGディスプレイが広州工場で月3万枚規模の生産ラインを追加増設するという観測が出ている。この場合、今年の出荷量を1000万台まで押し上げることができる。

最近は、中国留学生を対象に大規模な採用を実施し、市場攻略基盤の拡大に乗り出している。「中国の大学で学士以上の学位を取得した人」が志願資格だ。R&D(研究開発、パネル設計、回路設計、機構設計、光学設計、開発企画など)から工程・装備、営業マーケティング(商品企画、海外営業、技術営業)など多様な分野で人材を選んでいるという。

LGディスプレイ関係者は「顧客企業への支援と事業を強化するため」とし「中国内の生産基地もあって意思疎通が可能で、中国文化をよく理解しているエンジニアとマーケッターなどが必要だ」と述べた。

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2021年09月16日

JOLED製有機EL、ASUSのプロ向けモニターに採用

2021年9月15日 日本経済新聞

パナソニックとソニーの有機EL事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド)は15日、同社が量産した有機ELディスプレーが台湾の華碩電脳(エイスース)の製品に採用されたと発表した。映像制作者などプロ向けに展開するモニターで、色の再現性などが評価された。JOLEDは2021年春から印刷方式による有機ELの量産を始めていた。

JOLEDの有機ELディスプレーが採用されたのはエイスースのモニター「プロ・アート・ディスプレー OLED PA32DC」。高精細の有機ELの特徴を生かし、映像制作などに向け高い色彩の再現度を打ち出している。対角は31.5インチ。

JOLEDは「OLEDIO」のブランド名で、22~32インチの有機ELディスプレーを生産している。プリンターのようにパネル基板に発光材料を塗り分ける「印刷式」と呼ばれる生産技術を持つ。従来の製造方式では中型パネルでの採用が難しかった、カラーフィルターを使わない発光方式に対応できるため、色彩の再現度を高められる。

エイスースの他に21年夏に発売されたLG電子のプロ向けディスプレーでも採用された。高価格帯の製品での採用が徐々に広がっている。今後は、普及価格帯への広がりや、サイネージ、業務用、車載用などへの展開が課題となる。
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2021年09月10日

中国の追撃受ける韓国OLEDパネル

9/10(金)  中央日報日本語版

韓国が主導する有機ELOLED)パネル市場の構図が変化している。サムスンはLGが独占していた大型OLED市場に、LGはサムスンの独壇場だった中小型OLED市場にそれぞれ参入して激しい競争を予告している。液晶(LCD)市場で韓国に白旗をあげさせた中国もOLED市場を虎視耽々を狙っている。

サムスンD、10−12月期の量子ドットOLED量産開始

10日、ディスプレイ業界によるとサムスンディスプレイは今年10−12月期の大型OLEDである量子ドット(QD、Quantum dot)ディスプレイの量産に入る。これまで大型OLED市場を冷遇してきたサムスンの立場としては大きな変化だ。昨年米国ラスベガスで開かれた「ファーストルック」イベントでサムスン電子映像ディスプレイ事業部長(社長)のハン・ジョンヒ氏は「OLEDは永遠にしない」と明らかにしていた。

だが、サムスンの大型OLED市場進出説はその間も絶えず流れていた。LCD市場を中国にすべて渡したうえにOLEDがディスプレイ市場の筆頭に浮上しながらだ。業界専門家は「LCD市場がすべて中国に移行する渦中もサムスンが大型OLEDを冷遇したのは戦略的失敗になるかもしれない」とし「時期は非常に遅れたがサムスンの大型OLED進出は当然の流れ」と話した。

現在、テレビ用大型OLEDパネル市場は事実上LGディスプレイが独占している。関連業界では早ければ来年初めにサムスン電子がサムスンディスプレイのQD OLEDを搭載したテレビをリリースするとみている。

LGD、中小型OLEDに攻撃的投資

LGディスプレイはサムスンディスプレイが掌握した中小型OLEDへの投資拡大に乗り出した。LGディスプレイは2024年初めまでに3兆3000億ウォン(約3100億円)かけて京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)工場に第6世代中小型OLED生産ラインを構築するとしている。また、ベトナム・ハイフォン工場に14億ドル(約1540億円)を投資してOLEDモジュールラインを増設する。LGディスプレイ関係者は「中小型OLED市場への進出がやや遅れたという指摘があるが、技術と生産能力を考慮する場合、市場性は充分だと判断する」と話した。

関連業界ではLGディスプレイの中小型OLED市場進出に関連して「Apple(アップル)を念頭に置いたもの」という見方もある。匿名を求めた業界専門家は「LGディスプレイはiPhone12にOLEDを安定的に供給してアップルの信頼を得た」とし「アップルが新作iPhone13やiPadにもOLEDを搭載して、アップルカーなどにもOLEDの搭載を考慮していることからLGディスプレイの中小型投資拡大は合理的な決定」と話した。

OLEDパネル、2024年470億ドル規模に成長

韓国ディスプレイ産業協会によると、昨年260億ドルだった中小型OLED市場は需要先が拡大して2024年には390億ドル規模に成長する見込みだ。市場調査会社「オムディア(Omdia)」によると、中小型OLED市場でサムスンディスプレイの占有率は昨年末基準73.1%で1位だ。

大型OLED市場も同じ期間42億ドルから2024年75億ドルに大きくなる見込みだ。ユアンタ証券のキム・グァンジン研究員は「今年ディスプレイ業界実績改善の基盤になったLCD価格の上昇が終了したことから中長期の競争力確保のためにOLEDへの事業転換は必然的」と話した。

中国、中小型OLED市場で韓国猛追撃

中国メーカーもOLED市場を狙っている。市場調査会社「UBIリサーチ」によると、2018年93.3%だったサムスンディスプレイのスマートフォン用OLED占有率は今年4−6月期に73%台に低下し、来年は60%台まで下落する見通しだ。イ・チュンフン代表は「OLEDスマートフォン産業自体が中国に移っている」とし「(中国最大ディスプレイメーカーの)BOEの場合、大幅ではないが次第にOLED出荷量が増えるだろう」と予想した。

業界関係者はこれについて「大型OLEDはまだ収率や生産能力、技術力で韓国と中国の格差が大きいが、小型OLED技術力の差は事実上1年以内に狭まった」とし「中国政府の支援もLCDからOLEDに移ったことから中国の追撃は無視できないものになるだろう」と診断した。

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2021年09月05日

IMID2021でのサムスンディスプレイの展示内容の分析

2021年8月30日 UBIリサーチのWeekly Display Industry Analysis Reportより

IMID2021で、サムスンディスプレイが展示したOLEDについて分析した。

Eco2 OLED
今回の展示会で、サムスンディスプレイが重点を置いて紹介した部分は、消費電力を削減するEco2 OLEDある。Eco2 OLEDは、「Efficient power consumption“とEco friendly component」から取ってきた単語である。

Eco2 OLED 技術としては 1)偏光板の代わりに color filter(CF)を使用して透過度を向上させた Pol-less 技術、2)ディスプレイ外郭の画面を徐々に暗くするpixel dimming 技術、3)foldable OLEDで画面を分割して画面の周波数を異にする multi frequency 技術が紹介された。

1. Pol-less 技術
偏光板を使用する OLED は透過度が 43% だったが、偏光板の代わりに CF を使用した OLED の透過度は 57% に向上した。これにより、消費電力が25%減少した。従来の技術で製作された OLED の消費電力が 1.831W の画面が Eco2 OLED は 1.489W に減少した。
Weekly Display Industry Analysis Report

2. Pixel dimming 技術
人々は動画を視聴するとき、画面の中央にある主要な部分を集中的に見つめる。サムスンディスプレイは人の視線が泊まる時間が少ない周辺部を中から徐々に暗く調整して画面の消費電力を削減する pixel dimming 技術を紹介した。サムスンディスプレイは、この技術として 15.6 インチ OLED のノートパソコンで、ディスプレイの消費電力を 15% 減らした。

3. Multi frequency技術
サムスン電子が販売する Z Flip3 は折る画面を中心に動画やキーボードなどの静止画に構成することができる。サムスンディスプレイは動画部分とキーボード部分を独立して駆動して、消費電力を30%削減させた。

Foldable OLED 技術
Foldable OLED 技術は、1)folding test の耐久性、2)in-folding と out-folding が一緒にいる flex in-&out、3)flex note である。

1. Folding test
Galaxy Z Fold3 に搭載された 7.6 インチ foldable OLED は、25℃ で20万回の folding test を耐えることができる耐久性を持っている。

2. Flex in & out
In-folding とout-folding が一緒に存在する Z-folding 方式の7.2インチ foldable OLED は in-folding で曲率半径が 1.3R、out-folding は 5R である。In-folding の曲率半径が 1.3R であることは連続している out-folding によりストレスが緩和され、市販されている製品の曲率半径よりも0.1Rが低いと判断される。

3. Flex note
ノートパソコン用17.3インチfoldable OLEDはCES2019からサムスンディスプレイのプライベートブースに展示された製品であるが、一般に公開されたことは初めてだ。このパネルの曲率半径は、1.4Rであり、輝度は400nitである。

OLED 構造
OLEDに適用された構造に関連する展示内容は、1)round diamond pixelと 2)UPC(under panel camera)技術である。

1. Round diamond pixel
Galaxy Z Fold3 用 foldable OLED は round diamond pixel 構造を有している。
画質特性を向上させるために適用された構造である

2. UPC
Galaxy Z Fold3のOLEDは、カメラの穴がないfull screen display構造である。明るい画面ではUPCのholeが観察される。カメラで光が入るための
部分は画素数を減らして光が通過できるように設計されている。透過度は35〜40%程度である。

画質特性
OLED画質が人間にどのように良いかか、参観者が分かるように展示内容が整理されていた。展示内容は、1)eye friendly、2)color that comes to life、3)cinematic experience、4)gaming performance、5)dark modeがあった。

1. Eye friendly
LCDはblue LEDを光源とするディスプレイであるため人体に有害な青色光が出てくる。これに比べてOLEDは、青色光が出ないことを比較展示
した。

2. color that comes to life
偏光板を除去してCFを適用したOLEDはcolor purityが15%上昇し、REC2020基準91%に達した。LCDは58%に過ぎない。サムスンディスプレイのOLEDは、色表現能力が最も優れたディスプレイであることを示した。

3. cinematic experience
サムスンディスプレイが今年の事業に集中しているノートPC用OLEDのcolor volumeはDCI-P3基準120%である。ノートパソコンで映画を見るのが増えるにつれ、ノートパソコン用のディスプレイも映画鑑賞に適したディスプレイが要求される。LCDを使用しているノートPCのcolor volumeは70%に過ぎない。

4. Gaming performance
ノートパソコンとしてゲームを円滑にすることができる最適のディスプレイはOLEDである。OLEDは、自発光で応答速度がマイクロ秒単位であ
るため、高速の画面変化にも最高の画質を提供することができる。LCDは 高速画面の変化に文字やグラフィックがぼやける欠点がある。

5. Dark mode
LCDはバックライトを使用するため、白の画面が有利だが、自発光素子であるOLEDは黒の画面に有利である。OLEDノートパソコンの画面を黒くすると、消費電力を50%削減することができ、青色光も80%減少させることができる。

Inkjet OLED
サムスンディスプレイが久しぶりにinkjetを用いて製作したOLEDを展示した。ノートパソコンに使用ができる18.2インチであり、3200 x1800のQHD+解像度製品である。画面サイズが18.2インチにもかかわらず、輝度は300nitであり、color gamutはDCI-P3基準99.3%である。蒸着方式よりまだcolor gamutが低い。

AI speaker
サムスンディスプレイがOLEDのapplicationとしてflexible OLEDが全面を覆っているAI speakerを展示した。12.4インチのFHD+パネルで輝度は400nitである。

(UBIリサーチのWeekly Display Industry Analysis Reportは一週間のOLEDを含めたディスプレイ産業で発生する毎週の情報を分析し、お客様にご提供するレポートです。本 Reportは1年間提供される有料サービスで、毎週月曜日にUBIリサーチから契約したお客様にメールで直接配信しております。お問い合わせは分析工房までお願いします。)

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2021年09月03日

LGディスプレイ、ベトナムに1.6兆ウォンのバッティング…OLEDモジュールラインの増設に拍車

2021-09-02 亜州経済

LGディスプレイがベトナム有機EL(OLED)モジュールラインの追加増設に乗り出す。スマートフォンとTVの需要に応え、14億ドル(約1兆6000億ウォン)規模の投資を決定した。

1日、業界によると、ロイター通信は先月31日(現地時間)、ベトナム・ハイフォン市人民委員会(以下、委員会)はLGディスプレイがこの地域に14億ドルを投資、OLED設備を増設する計画を承認したと報道した。

これでLGディスプレイはハイフォン市への累積投資金額が46億5000万ドルに及ぶこの地域最大の投資企業になったと委員会は説明した。

委員会はまた、今回の投資で、ハイフォン工場のOLEDディスプレイの生産量は現在、月960万~1010万つから月1300万~1400万つに増えるものと展望した。

ハイフォンはLGディスプレイの主力海外生産拠点だ。京畿道坡州で生産したOLEDパネルをこっちに送った後、ディスプレイ駆動装置(DDI)とタッチスクリーンパネルなどを搭載し、モジュール完成品を製造する。生産したモジュールはTVとノートパソコンなどに使われる。

業界ではLGディスプレイは最近、小型OLEDラインの増設に入り、モジュール生産能力も拡大する必要性が高まり、今回の投資を決定したと見ている。

先立って、LGディスプレイは17日、中小型OLED施設に今後3年間、3兆3000億ウォンを投資し、スマートフォンパネルの需要などに対応する計画だと明らかにした。
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2021年09月01日

韓国ディスプレイ産業展示会IMID2021、明確な違いを見せたLGとサムスン

2021年8月27日 コリア・エレクトロニクス

ディスプレイ関連技術や製品に出会うことができるIMID 2021韓国ディスプレイ産業展示会が25日、ソウルのCOEX Cホールで開幕した。今年は学術大会だけでなく、展示会も行われ、昨年開催できなかった無念を晴らした。昨年のIMID 2020はコロナ19により学術大会のみオンラインで行われた。韓国Bloter&Mediaが報じた。

未だコロナ19が拡散傾向にあるだけに、展覧会のコロナ対策は徹底して行われた。展覧会入場から14日以内に症状があったのかなどの設問に回答し、温度測定を経なければ入場することができない。

今回の展示会は合計で240社が参加し、ブースは450個に達する。ソウル大学などの主要な大学もブースを構えた。主要参入メーカーは、サムスンディスプレイ、LGディスプレイ、ジュソン・エンジニアリング、メルク、SFA、ウォンイクIPS、シンソンE&Gなどがある。

目立ったブースは、国内ディスプレイ業界をリードするサムスンディスプレイとLGディスプレイだ。二つのブースは比較的規模が大きく来場者で混み合っていた。両社のブースは、完全に違いがあり楽しさがあった。

Bloter&Mediaによると、スマートフォンなどの中小型ディスプレイに強みを持つサムスンディスプレイは「技術」に焦点を当てたという。ブースの入り口では、無偏光OLED技術である「エコスクエア(Eco2)」が来場者を迎えた。エコスクエアは、パネルの積層構造に従来とは異なる変更を加え、光の透過率を高めた技術である。パネルの消費電力を25%減少させるのが特徴である。

ブース内に入ると、最初に「フォルダブルOLEDの耐久性」テストが目に入る。サムスンディスプレイは「氷点下20度でも3万回の折りたたみが可能である」と技術力を強調する。Galaxy Foldが最初にリリースされた時、ディスプレイにひびが入った写真などがインターネットコミュニティを中心に共有されたことを考慮すると、大きな進歩である。サムスン電子によると、Galaxy Z Fold3の場合、常温で20万回折りたたみが可能であるとしている。

サムスンディスプレイは耐久性テストの他にも、様々な技術を披露した。18日、Galaxy Z Fold3に最初に適用したと発表したUPC(Under Panel Camera)技術もブースで見ることができる。UPCは、パネルの下部にカメラモジュールを埋め込むことで、画面全体を活用できるのが特徴である。

他にもLCDとOLEDのブルーライト放出比較やカラーボリューム比較等も行われた。カラーボリュームは暗いシーンから明るいシーンまで、どんな明るさでも自然の色を正確に表現することを意味する。

TVなど中大型ディスプレイに強みを持つLGディスプレイは「日常生活」を強調した。一見すると、ディスプレイの展示会ではなく、家電製品の展示会という感じがするほどだ。 LGディスプレイは展覧会の開催前から「生活カスタマイズディスプレイソリューション」というキーワードに集中した。

これは単に技術だけでなく、日常生活でどのように入り込むかを示してくれるという意味である。LGディスプレイブースはHomeとAutoゾーンを区分した。Homeゾーンでは、88インチ8K CSOパネルを活用したホームシネマ環境、55インチの透明OLEDパネルとベッドを組み合わせたスマートベッドを披露した。また、48インチのOLEDパネルと電子ピアノを同じ箇所に展示して、日常の中のディスプレイの重要性を強調した。

Autoゾーンでは、追加投資計画を明らかにした車両用P-OLEDパネルを見ることができる。超大型車P-OLEDパネルはT字型で実装された。現場関係者の説明によると、T字ディスプレイは4つのパネルを一つに連結して製作したとのこと。

今回の展示会では、ディスプレイを直接生産するメーカーだけでなく、ジュソンエンジニアリング、シンソンE&G、大韓光通信など関連企業全般が参加した。IMID 2021韓国ディスプレイ産業展示会は、27日までソウルのCOEX Cホールで開催される。

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スマホ・EV・ディスプレイ…革新技術で需要多角化、OLEDの全盛時代

2021年8月30日 コリア・エレクトロニクス

サムスンとLGが既存の有機EL(OLED)技術を1次元上回る差別化技術を披露する。スマートフォンはもとより、ノートパソコンやモニター、車両向けなどで、ニーズ対応を多角化し、ディスプレイ市場に参入しあた中国企業との間で「超格差」を広げるべく取り組んでいる。韓国ニュースメディア「IT朝鮮」が報じた。

OLEDは、ディスプレイ市場の主流だったLCDに取って代わっている。BOEをはじめ、中国ディスプレイメーカー各社は、中国政府の強力な支援を受け、韓国企業を猛烈に追撃している。LCD市場を掌握したのに続き、OLED分野でも市場シェア拡大に向けて動いている。

28日、ディスプレイ業界によると、最近OLEDパネルを搭載した電子製品の市場成長の勢いが著しいという。スマートフォンを含めたIT機器やテレビに止まらず、新技術を適用したOLED開発を通じ、市場領域も広がっている。

サムスンディスプレイのエコスクエア(Eco2)OLEDは最近、サムスン電子が発売したスマートフォン「GalaxyZ Fold3」に搭載された。エコスクエアは、偏光板の代わりにパネル積層構造を変えて外光反射を防ぎ、光の透過率を高めた技術で、パネル消費電力を25%まで減少させ、画期的な低電力を実現した技術とされている。

サムスンディスプレイは25日、2021年韓国ディスプレイ産業展示会(IMID2021)でS字型に2回折りたたむ「フレックスインアンドアウト」(Flex In & Out)フォルダブル製品を発表した。一度だけ折りたたむ時よりも携帯性が良く、より大きな画面でコンテンツを鑑賞できるのが特徴の製品で、スマートフォンのみならずタブレット製品にも組み入れることができる。

ノートパソコンにフォルダブルディスプレイを採用し、状況に応じてモニターのような大画面で展開できる「フレックスノート(Flex Note)」製品も公開した。「L」字型に畳めば13インチノートパソコンとして活用でき、広げればモニターのような大画面として活用できる。

完成型フルスクリーン技術とされる「UPC(アンダーパネルカメラ)」技術を採用したディスプレイも関心を集めている。UPCはディスプレイパネルの下段にカメラモジュールを配置する方式で画面全体を活用できる最新技術だ。サムスンディスプレイは、ユーザーがカメラによる不便を最小限に抑えることができるよう、同技術を開発して適用した。

サムスンディスプレイの関係者は「UPCは偏光板を取り除いたエコスクエア技術と融合して誕生した絶妙な技術的結合の結果物だ」と紹介した。

LGディスプレイは、CSO(Cinematic Sound OLED)から曲がるOLED、透明OLEDなど、生活適合型ディスプレイソリューションを次世代技術として打ち出している。

LGディスプレイはIMID2021に参加し、ディスプレイパネルから直接音を出す88インチの8K CSOパネルで、ホームシネマ環境を実現した。55インチの透明OLEDパネルとベッドが結合した「スマートベッド」で、「スマートライフ」を提案するなどした。

ゲーマーのための▲48インチベンダブルCSOパネル▲34インチカーブド144Hzゲーミングモニターパネル▲15.6インチ300Hzゲーム用ノートパソコンパネルなど高性能ゲーミング専用製品も登場した。

特に、48インチベンダブルCSOパネルはテレビを視聴する時は平面に、ゲームをする時は曲線形画面に切り替えられるベンダブル技術が適用され、没入感を高める。

LGディスプレイは、車両向けP-OLED技術を通じ、次世代インフォテインメントシステムの新しいパラダイムも示した。4つのパネルを一つに連結して製作した「T」字型の超大型ディスプレイは、ブラック表現、高画質、限界のないデザイン実現など、車両向けディスプレイの中で最も進んだ技術と評価される。

LGディスプレイのチョン・ホヨン社長兼韓国ディスプレイ産業協会長は25日、中国がOLED技術の格差を縮めていることについて「核心技術開発に集中しなければならない」とし、「韓国企業間の産学協力を通じて実現しなければならない」と述べたという。

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LGディスプレーがサムスンディスプレーに挑戦状、中小型OLEDに3.3兆ウォンを投資

8/17(火) WoW!Korea

LGディスプレーは13日に取締役会を開催し、キョンギド(京畿道)パジュ(坡州)事業所内への中小型有機発光ダイオード(OLED)生産ライン構築に、3兆3000億ウォンを投資することを決めたと17日、発表した。

投資期間は2024年3月31日までで、新設ラインは2024年から本格稼働するとの予測だ。投資金額は自己資本の25.91%に相当する。LGディスプレーは投資目的について「中小型OLED市場への対応に向けた生産能力の確保」と説明した。

今回構築される生産ラインは、現在の最新生産ラインである6世代(1500×1850ミリメートル)用となる。同社の関係者は「既存の生産ラインの拡大などを通じ、中長期的には坡州事業所へ6万枚の中小型OLED生産設備を構築する計画」と明かした。

現在、テレビ用の大型OLEDパネルは事実上、LGディスプレーが世界で唯一の生産者となる。中小型OLEDも世界2位とはなっているが、昨年時点でのシェアは12.3%と、業界1位のサムスンディスプレー(73.1%)には遠く及ばない。

LGディスプレーによる今回の投資は、主要顧客である米アップルへの納品と関連があるというのが業界の分析だ。同社とアップルとの昨今の取引量の増加により、プラスチックOLED(POLED)設備を増設する必要性が大きくなっているという。

また同社は車両用ディスプレー向けPOLED市場でもシェアを高めている。同分野でLGディスプレーは90%以上のシェアを記録し、1位に立っている。

中小型OLED市場は中国のディスプレーメーカーの成長で、競争がより激化している。英国の市場調査会社、 オムディアによると、主要なスマートフォンメーカーによるOLEDパネルの購買量は今年が5億8500万台まで、また来年は8億1200万台まで、それぞれ増えるとの予測だ。

業界1位のサムスンディスプレーはチュンチョンナムド(忠清南道)アサン(牙山)工場の液晶ディスプレー(LCD)生産設備を撤去し、モバイルOLED製造設備を導入するとみられている。またサムスンディスプレーは8世代OLEDの製造技術開発も加速している。

業界の関係者は「大型分野で確固たる地位固めをしたLGディスプレーが、中小型市場での競争力強化に本格的に乗り出したことで、市場競争がよりいっそう熾烈(しれつ)になるだろう」と述べた。
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2021年08月18日

サムスンディスプレイ、消費電力を25%縮小したスマートフォン向けOLEDパネル開発

2021年8月18日 コリア・エレクトロニクス

サムスンディスプレイは16日、消費電力を25%引き下げた低電力スマートフォン向け有機発光ダイオード(OLED)パネルの開発に成功したと明らかにした。韓国朝鮮日報が伝えた。

サムスンディスプレイによると、同社はディスプレイの中核素材である偏光板の代わりに外光反射を防ぐパネル積層構造を開発し、光透過率を33%高め、パネルの消費電力を最大25%まで削減した。偏光板は不透明なプラスチックシートで、パネルの外部から入ってくる光がピクセル間の電極に触れて反射することを防止し、OLEDディスプレイの視認性を高める部品だ。一般的に、光は偏光板を通過すると明るさが50%以上減少し、光効率が落ちる特性がある。

ディスプレイ業界は偏光板の欠点を克服するためさまざまな試みを行ってきた。サムスンディスプレイ関係者は「業界で初めて偏光板機能を内製化し、光効率を向上させた技術開発に成功した」と説明した。

サムスンディスプレイはこの技術を「Eco2OLED™」とブランド化し、最近韓国、アメリカ、イギリス、中国、日本など7カ国で商標出願を終えた。「Eco2OLED™」は低消費電力(Efficient power Consumption)に加えてプラスチック素材の部品使用を減らした環境にやさしい(Eco friendly Component)部品だという意味だ。

「Eco2OLED™」技術は最近公開されたサムスン電子の「Galaxy Z Fold3」のフォルダブルディスプレイに初めて適用され、UPC(Under Panel Camera・カメラモジュールをパネル下部に埋め込む技術)の実現にも貢献した。サムスンディスプレイ側は、「ディスプレイの光透過率が向上し、パネル下段のカメラモジュールにより多くの光を伝達し、UPC基盤技術を確保することができた」と説明した。

サムスンディスプレイ中小型事業部長のキム・ソンチョル社長は「『Eco2OLED™』はOLEDの基本構造を変えることでパネルの光効率を高め消費電力まで向上させた画期的な技術」とし、「サムスンディスプレイは5G及び大画面のポータブルスマートフォンの拡大普及に合わせ、革新的な駆動技術と有機材料の最適化でパネルの消費電力を減らす努力を続けていく計画」と述べた、という。

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韓国LGディスプレー、有機EL生産施設に28億ドル投資へ

8/17(火) ロイター

[ソウル 17日 ロイター] - 韓国のLGディスプレーは、中小型有機ELパネルの生産設備に3兆3000億ウォン(28億ドル)を投資する。規制当局に17日、資料を提出した。期間は今月から2024年3月まで。

同社の広報担当によると、投資対象は韓国国内の第6世代有機ELパネル生産施設で、2024年に稼働する見通し。

アナリストらは、LGディスプレーのスケールメリットを生かした効率的な有機EL生産の拡大は第2・四半期の予想を上回る営業利益に寄与したと分析している。
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2021年08月10日

LG電子、LGDのOLED事業拡大でテレビの価格競争力強化に自信

2021年8月10日 コリア・エレクトロニクス

韓国ビジネスポスト社は、LG電子が今後LGディスプレイのOLED事業拡大戦略に注力することで、OLEDテレビの競争力を強化するであろうと報じている。

LG電子は第2四半期の業績発表で「OLEDのボリューム拡大で、テレビ生産企業間の競争による価格上昇よりも、歩留まり率の向上による原価低減がより大きくなる」とし、「こうした原価改善は、LG電子に好影響を及ぼすだろう」と述べた。

LGディスプレイは現在、中国広州のOLED工場の増設を推進しているとされる。これを受けてテレビ向けOLEDパネルの生産台数は、今年の800万台から来年は1千万台水準へと増える見通しだ。

OLEDテレビは、初めて発売された当時は価格が高く、一般消費者はなかなか近づかなかった。LG電子が2013年に発表した55インチのOLEDテレビの価格は、なんと1100万ウォン(約106万円)であった。

しかし、LGディスプレイがOLED事業の規模を拡大するにつれ、OLEDテレビの価格は徐々に合理的な価格帯に下がってきている。現在、55インチのOLEDテレビは、LG電子のホームページ基準で最低170万ウォン(約16万円)台で販売されている。

LG電子は、LGディスプレイのOLEDパネル製品の多角化を追い風に、さらに多様なOLEDテレビを披露することもできる。

LGディスプレイは既存の88インチ、77インチ、65インチ、55インチ、48インチパネルに加え、今年から83インチと42インチテレビ用のOLEDパネルの新規量産に入った。

LG電子は、新しいパネルを活用し、6月、世界初の83インチのOLEDテレビを発売した。大画面を好むテレビ市場を攻略するための新兵器を確保したわけだ。

テレビ用のOLEDパネルの性能そのものも、時間が経つにつれて改善されている。LGディスプレイは、従来より発光効率が20%高い「OLEDパネル」を今年発表した。このパネルは、LG電子の2021年OLEDテレビの新製品「OLEDエボ(EVO)」に採用され、従来よりも鮮明な画質と画面の明るさを実現した。

もちろん、LG電子以外にも多くの企業がLGディスプレイパネルを受け、OLEDテレビを生産している。現在、LG電子を含むグローバル家電企業19社が「OLED陣営」に合流している。

但し、LG電子は世界で最も多いOLEDテレビを販売しているだけに、LGディスプレイのOLEDパネル拡大による恩恵を最大化できるものと見られる。

LG電子は第2四半期の業績発表で「LG電子は世界初OLEDテレビを発売し、現在も顧客にはOLEDテレビはLG電子製品だと認識されている」とし、「ライバル会社が参入すれば市場規模が大きくなり、むしろより多くの売上拡大の機会をつかめるだろう」と自信を見せた。

現在、LG電子は、OLEDテレビ市場シェア70%を占め、テレビ事業の業績を早いテンポで改善している。

テレビを担当するLG電子のHE事業本部は、第2四半期の売上は4兆426億ウォン(約3879億円)、営業利益は3335億ウォン(約320億円)を達成した。昨年同期に比べ、売上は79.1%、営業利益は216.4%増加した。売上の30%以上がOLEDテレビから出たものと推算された。

市場では、OLEDテレビの需要が今後も増え続ける可能性が高いという見方が出ている。

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2021年08月03日

次期ipadのディスプレイに韓samsung製OLEDを採用か

2021年8月3日 グローバルネット

2022年に発売すると見られるアップルのタブレット端末「ipad air」にipadシリーズでは初めてOLEDを採用し、そのディスプレイを供給するメーカーは韓サムスンディスプレイで、アップルから1億2,000万枚のOLEDパネルを受注したことを韓国メディアが報道した。ipad向けOLEDの供給は、サムスンには及ばないものの、韓LGディスプレイも約5,000万枚の供給を行うという。

今年の4月にモデルチェンジを迎えたipadの最上級モデルipad proには、現行の液晶LEDバックライトより小さいmini LEDを採用し、画面の明暗の差であるダイナミックレンジを向上させたが、mini LEDの採用は1世代のみで終了する可能性が高い。

現時点で噂される情報としては、2022年にまず中級モデルのipad airにOLEDを搭載し、2022〜2023年には最上級のipad proにもOLEDを搭載するものと見られている。

また、ipadにOLEDを本格採用することと関連して、現在ではアップル以外のPCメーカー各社でOLED採用の動きが拡大しているが、アップルのノートPCであるmacbookシリーズにも、OLEDを今後(2022年頃)搭載する動きがある。今後、macbookシリーズにOLEDが採用された場合も、次期ipadシリーズと同様にサムスンディスプレイがOLEDの供給を担っていく可能性が高いと見られている。
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量子ドット・ディスプレイの最新開発動向について、 SID2021 での発表動向についての無料解説動画(13分)

UBI Research News 9
2021.8.3

1. 近年注目を集めている量子ドットのディスプレイへの応用について
2. 今年5月に世界最大のディスプレイの学会、SIDが開催されたが、量子ドットに関してはどのような発表があったか

解説 :占部哲夫( UBI Research )
聞き手:服部 寿( 分析工房 )

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2021年07月28日

3年間で利益半減...韓国のディスプレイ製造装置メーカーの危機

2021-07-26  MK News

京畿道水原市にあるディスプレイ装置の「A」企業は最近、中国のパネル企業に巨額の資金支援を見返りに技術協力を提案された。日本が独占していた有機EL(OLED)製造装置を国産化したA社の能力に注目したものだ。 A社は技術流出に対する可能性のために提案を拒否したが、この中国のパネル企業は韓国内で他の投資先を探しているという。

資金難に苦しむ「強小企業」を中心に株式投資や買収・合併(M&A)の噂も広がっている。 A社の関係者は「最近、国内のディスプレイ素材・部品・装置企業が業績低下に悩まされている隙に、中国の甘い誘惑が相次いでいる」とし、「韓国のディスプレイ産業の生態系が萎縮するなかで、誘惑に負ける企業が続々と出てくるかもしれず怖い」と語った。

韓国ディスプレイ産業が中国に1位を奪われた衝撃波は、このように後方の「ソブジャン(素材・部品・装置)」の生態系全体に広がっている。ディスプレイ産業を率いるサムスンとLGディスプレイが投資規模を3分の1の水準に減らしたうえに、人手不足と技術流出の懸念はますます深刻になっている。素・部・装企業の売上げと収益そして雇用はともなって減少傾向を見せている。

サムスンディスプレイとLGディスプレイは液晶表示装置(LCD)への追加投資を事実上はやめてOLEDに集中し、新規の設備投資は引き続き減らしている。韓国産のパネル原価の71%水準で低価格攻勢を繰り広げる中国の追撃にLCD事業を奪われ、OLEDを最後の砦としている状況だ。サムスンディスプレイとLGディスプレイの施設投資は、2017年はそれぞれ13兆5000億ウォンと6兆6000億ウォンに達したが、昨年は4兆ウォンと2兆5000億ウォンに過ぎない。この3年で3分の1に減ったわけだ。

前方パネル企業の投資縮小は後方の素材・部品・装置企業の業績萎縮に直結する。毎日経済新聞が売上げを基本に上位20社のディスプレイ装置会社(売上高全体のうちでディスプレイの割合が20%以下であるところを除く)の実績を調査した結果、昨年の合計売上高は5兆2103億ウォンで、2017年(7兆7240億ウォン)に比べて33%減少した。同じ期間の営業利益の合計は8142億ウォンから4012億ウォンで51%、雇用人員も7902人から6890人に13%減少した。

ディスプレイ生態系は数字で見える実績だけでなく、質的競争力も減退している。

ディスプレイ産業の最大の懸案の一つは人材不足だ。韓国ディスプレイ産業協会(KDIA)によると、2019年の時点で人材不足を訴えたディスプレイパネルおよびモジュール企業は17.4%だった。工程・装置の企業は42.3%で、素材・部品企業は40.2%にのぼった。 KDIAはフォルダブル(折りたたみ式)とローラーブル(巻き取り式)そしてマイクロ発光ダイオード(LED)などの次世代ディスプレイ分野では約5.5%の人材が不足していると独自に推定した。ディスプレイ業界の関係者は「政府の補助金やインフラ支援を背にした中国企業が開発人材を国内比2〜3倍の賃金でスカウトしている」とし、「技術流出のリスクは高い」と心配した。

さらに悪いことに、OLED中心のディスプレイ産業が再編されていくなかで、技術競争力さえも下落している。国内のLCD産業の国産化率は機器71%と素材・部品が65%で、半導体よりも相対的に高い方だった。しかし技術的な難度が上がったOLEDの装置の国産化率は56%で、素材・部品は57%とKDIAは把握している。フレキシブルOLEDの実現に必須のポリイミド(PI)や、OLEDの蒸着工程に活用する精密金属マスク(FMM)のような一部の核心素材は日本に全量を依存している。

国内ディスプレイ産業界は、生態系全般の活力を復元するためには、政府の投資・インフラ支援や税制優遇などが必須だと口をそろえる。この他に核心的な技術人材を養成して国内にとどまるようにする人的支援も必要としている。

素・部・装企業はまた、これまで互いに牽制してきたサムスンとLGの協力も支えになるべきだと主張している。現在、国内の素・部・装企業は慣行上はサムスンディスプレイあるいはLGディスプレイのいずれか一社にだけ製品を供給するが、これは素・部・装企業の特定グループに対する依存度を過度に高めるという指摘が多い。

これに関連して、サムスン電子は最近LGディスプレイのテレビ用OLEDパネルの使用を検討することが伝えられ、業界の期待を集めている。匿名を要求したディスプレイ部品社の役員は、「米国・日本の素・部・装企業はサムスンとLGの両方ともに供給できるが、国内パートナー社は事実上禁止された状況」だとし、「政府のインフラ支援も重要だが、パネル企業の前向きな協力も産業生態系の活力に不可欠」だと語った。

産業界は「産業の眼」と呼ばれるディスプレイ産業の活力を必ず維持しなければならないと強調している。半導体産業とともに第4次産業全般の競争力を結論付けるためだ。フォルダブルフォンやローラーブルテレビなどの次世代ディスプレイフォームファクタを適用した製品だけでなく、最近ではほとんどの自動車・電子製品にディスプレイが使用される。また輸出と雇用に投資など、経済に対する寄与度の面でも重要性は大きい。

26日の統計庁と韓国貿易協会(KITA)によると、昨年の韓国の輸出におけるディスプレイ産業が占める割合は約3.5%(180億ドル)に達した。 2019年の韓国製ディスプレイパネルメーカーと素材・機器メーカーなどの生産額(財・サービスの価値)の合計は約67兆7780億ウォンだ。韓国の国内総生産(GDP)の4.4%に相当する。同じ年のディスプレイ産業の雇用は8万8000人だった。大半の製造企業が欧州や米国そして中国などの海外需要先に工場を移転しているが、ディスプレイメーカーはまだ国内に生産基盤を維持している。

ディスプレイ産業はコロナ19によって非対面時代が到来しつつ、重要性はさらに拡大すると予想される。自律走行車や医療機器やモノのインターネット(IoT)など、急成長が予想される分野にもディスプレイ装置は必須だ。

[イ・ジョンヒョク記者/パク・チェヨン記者]

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2021年07月16日

中国の有機ELパネルメーカの追撃で、サムスン独走の構図が崩れる、スマートフォン向けOLED

2021年7月13日 マネートゥデイ

韓国企業が主導権を握っているスマートフォンOLED(有機EL)パネル業界では、中国企業の追撃が激しい。過去にLCD(液晶表示装置)市場で起きた「チキンゲーム」(どちらか一方を譲らず、極端に走る状況)がOLED市場で再現される恐れが業界で出ている。

13日、市場調査会社オームディアが最近発刊した報告書によると、中国の最大のディスプレイメーカーであるBOEは今年、アップルに900万枚のOLEDパネルを供給見通しだ。全体(1億6900万枚)の5.3%に過ぎない数値だが、業界が受ける重みは軽くない。BOEは、次世代ディスプレイ技術に目を向けたのは、最近であるからだ。

BOEは2017年5月に初めて6世代フレキシブルOLED工場稼動に突入した。わずか3年後の昨年、iPhone交換用の一部の数量を獲得した。今年下半期には追加生産されるiPhoneの2シリーズにパネルを供給する可能性が有力であることが業界の見方だ。2017年0.1%にとどまっていたBOEのスマートフォン用OLED市場シェアは昨年8.8%まで上がり、来年には13%に達すると観測される。

ギャラクシーも例外ではない。オームディアは「サムスン電子は昨年ギャラクシーモデルのみサムスンディスプレイからOLEDパネルを購入した」とし「今年はBOEがギャラクシーMシリーズのOLEDパネルサプライヤの一つになるので、状況が変わるだろう」と分析した。BOEは、サムスン電子のLCDを供給したことはあるがOLEDのは今回が初めてだ。

他の中国企業の躍進も目立つ。CSOTと天馬、EDO(エバーディスプレイオプトロニクス)など中国の他の企業も急速に投資を増やしている。現在増設中または計画中のOLED生産ラインは、20以上であることが分かった。CSOTと天馬は、来年のスマートフォン用OLED市場でそれぞれ6%、4%のシェアを占めると思われる。

具体化する中国メーカのOLED市場への進出は、3年前にLCD市場で、サムスンディスプレイとLGディスプレー、台湾AUOの「ビッグ3体制」が崩れたことを連想させる。当時BOEとCSOTなどの中国企業は、10.5世代工場を建設して大量に製造したLCDパネルを他社より20〜30%安く販売した。この低価格攻勢に利益の確保が難しくなり、韓国企業がOLEDパネル製造にシフトした。

中小型OLED市場では、中国企業の技術力は国内企業に比べて劣るが、中国企業の中小型OLEDパネルの価格は、国内メーカーの70%水準であると業界では見ている。すでに中国企業の攻勢で単価が下落しているという状況も報告されている。市場調査会社UBIリサーチは最近の報告書で、「ディスプレイ業界で韓国と中国の戦いは、避けられない雰囲気」とし、「韓国企業は、性能の高いパネルを開発したり、別の新市場を開拓するしかない」と話した。続いて「幸いなことに、OLEDパネルの技術進化は無限である」とし「フォルダブルをはじめ、ディスプレイの下にカメラを配置するUDCなどで、OLED市場内で技術格差を広げることができている状況」と付け加えた。

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2021年07月15日

双葉電子、2インチサイズのパッシブ型のカラー有機ELディスプレイを開発

双葉電子工業株式会社 2021年7月13日

当社は、新たに高輝度・高精細な2インチサイズの民生用カラー有機ELディスプレイ製品(ELF2001AA)を開発いたしました。

昨今のIT・IoTの普及に伴い、家電製品・ゲーミングデバイス・医療機器などにおける小型ディスプレイのニーズが高まっております。また、文字だけではなく、画像や動画を表示することが増え、これまで以上にディスプレイの解像度や精細度が重要視されるようになりました。しかし、一般的にパッシブ型の有機ELは解像度を上げると輝度が下がる傾向があり、これらを両立したディスプレイの開発は困難でした。

当社は、この度、発光効率の良い素子構成を独自開発し、輝度350cd/m2、解像度135ppiのカラー有機ELディスプレイを開発いたしました。量産の開始は2021年10月を予定しております。

今後も標準ラインナップを拡充し、お客様の製品開発にデザイン、価格、納期の全ての面で貢献してまいります。

【弊社カラー有機ELディスプレイの特長】
・白色+カラーフィルター方式による良好な色再現性
・高コントラストで黒が際立ち、高級感を演出
・車載用有機ELと同じ素子材料を使用。高輝度と長寿命を実現
・タッチキーの追加やお客様筐体との貼り合せも対応可能

【用途提案】
 IoT家電、ゲーミングデバイス、医療機器などの小型サブディスプレイ

双葉電子工業株式会社
http://www.futaba.co.jp/
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2021年07月06日

Display の国際学会 SID での OLED 最新動向についての無料解説動画(13分)

UBI Research News 7
2021.7.6

SID は世界最大のディスプレイの学会で、例年5月に米国で開催されていますが、今年はコロナの影響で OnLine で開催されました。会期中は様々なイベントが開催されますが、その中で最も中心的な
Symposium の Oral Presentation でどのような有機EL 関連の発表があったのかについて、UBI Research の占部さんに解説をして頂きます。

解説 :占部哲夫( UBI Research )
聞き手:服部 寿( 分析工房 )

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2021年06月22日

性能が向上した LG ディスプレイ のWRGB OLEDパネルについての無料解説動画(13分)

UBI Research News 6
2021.6.22

前回はプレミアムTVとしての位置づけだった有機ELに対して、近年Dual Cell やMini LEDといった高画質LCDが競うようになったという話でしたが、今回はそれらの挑戦に有機ELがどのように対応しているのかを見ていきたいと思います。

解説 :占部哲夫( UBI Research )
聞き手:服部 寿( 分析工房 )

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2021年06月18日

LG、DisplayHDR TRUE BLACK 400認証の31.5型4K有機EL。価格は約45万円

6/17(木) Impress Watch

 LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社は、有機ELパネルを採用した31.5型ディスプレイ「32EP950-B」、および27型/23.8型IPS液晶ディスプレイ「27MP400-B」、「24MP400-B」を7月上旬より発売する。価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格は順に45万円前後、2万2,000円前後、2万円前後の見込み。

■ 32EP950-B

 32EP950-Bは、31.5型の4K(3,840×2,160ドット)有機ELパネルを採用したディスプレイ。映画や映像製作など、より正確な色での編集が求められる分野での利用を想定しており、輝度は暗部が0.0005cd/平方m以下、最大で500cd/平方mを発揮し、100万:1の高コントラスト比を実現している。

 ハードウェアキャリブレーションに対応し、BT.2100PQおよびP3 PQのピクチャモードも搭載。DisplayHDR TRUE BLACK 400認証も取得し、純度の高い黒色表現が可能だとしている。色域はDCI-P3やAdobe RGBを99%カバーする。

 主な仕様は、表示色数が約10億7,000万色、中間色応答速度が1ms、輝度が250cd/平方m(標準値)、コントラスト比が100万:1、視野角が上下/左右ともに178度。

 インターフェイスは、HDMI、DisplayPort×2、USB Type-C(90W給電/映像入力対応)、USB 3.0×4(うち1基アップストリーム)、音声出力などを備える。

 本体サイズは727×239×507〜617mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.5kg。

■ 27MP400-B/24MP400-B

 27MP400-Bおよび24MP400-Bは、フルHD(1,920×1,080ドット)IPSパネルを採用したディスプレイ。目への負担を抑えるブルーライト低減やフリッカーセーフ、ゲーム向けのFreeSyncやDynamic Action Sync(DAS)機能なども備える。

 主な仕様はほぼ共通で、表示色数が約1,677万色、中間色応答速度が5ms(Faster設定時)、輝度が250cd/平方m、コントラスト比が1,000:1、視野角が上下/左右ともに178度。パネルサイズは前者が27型、後者が23.8型となる。

 インターフェイスはどちらも、HDMI、ミニD-Sub15ピン。

 本体サイズ/重量は、27MP400-Bが612×190×455mm(同)/3.4kg、24MP400-Bが540×190×414mm(同)/2.6kg。
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2021年06月14日

OLEDディスプレイ駆動コア技術特許出願で韓国が世界1位に

2021年6月14日 コリア・エレクトロニクス

高性能有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ駆動のコア技術である補正などの技術の特許出願において、韓国が世界1位となった。

13日、韓国特許庁によると、知的財産先進5カ国(日本・韓国・アメリカ・中国・ヨーロッパ)の特許動向調査(2011〜2020年)の結果、韓国が圧倒的な1位(5千384件・43%)となり、中国が2位(3千273件・26%)、日本が3位(2千433件・20%)、アメリカが4位(567件・5%)だった。

多出願企業はサムスン(2千786件)とLG(2千412件)が1〜2位で、韓国企業が世界の特許出願を主導した。

中国のディスプレイパネルメーカーBOE(1千676件)が3位、日本の研究開発メーカーである半導体エネルギー研究所SEL(907件)が4位となった。

各国の特許庁に登録された特許も、韓国人が登録した特許(4千44件)が最も多く、2位が日本(3千533件)、中国(2千61件)、アメリカ(628件)の順だった。

韓国特許庁ディスプレイ審査課のユン・ナニョン審査官は「ディスプレイ技術競争において、現在の優位を維持し続けるために、OLED駆動のコア技術に対する特許権を確保することが重要だ」と強調した。
posted by 新照明の情報2008 at 15:28| 有機ELディスプレイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする