◎ 有機EL照明/OLEDディスプレイの詳しい状況は下記のページもご覧下さい。
💡>>有機ELディスプレイ・製造工程・有機EL照明の動向・コンサルティング
OLED 市場 市場規模 価格 Liq フレキシブル 製造装置 有機ELパネル プリンテッドエレクトロニクス 電子輸送層材料 封止 製造工程 ロールツーロール BOE 上海和輝光電 サムスン オルドス 和輝光電 住友化学 コニカミノルタ 有機半導体 パナソニック 京東方科技集団 光取り出し効率 平面照明 有機エレクトロニクス TCTA インジウム ロールtoロール 市場規模 セミナー 正孔注入層材料 光取り出し フィリップス コスト 講演 AGFA 出光興産 三菱化学 ZADN プロセス 低分子 高分子 ホール注入層材料 BASF 真空蒸着装置 ロールツーロール ノバレッドAG  Rubrene 有機EL 省エネ 環境 HAT-CN  コンサルティング TmPyPB Novaled ドレスデン工科大学 F4TCNQ 韓国 動向 中国 NPB 最新情報 philips GE 台湾 Spiro-TAD  Ir(ppy)3 C545T 有機エレクトロニクス研究所 有機EL OLED 有機el サムスン oled 出光 CSO .市場 BOE LG インクジェット 中国 SID 韓国 製造工程 有機 ジャパンディスプレイ ディスプレイ JDI 有機EL カティーバ 工程 AMOLED フレキシブル 照明 価格 液晶 封止 有機EL照明 JOLED .EL LED 蒸着 和輝光電 oled材料 天馬 RFID 上海和輝光電 設備投資 分析工房 材料 パネル 製造装置 構造

◎ 分析工房は、有機EL、有機太陽電池の高純度材料や中間材料の販売を日本の企業・研究機関向けに行っております。海外での委託生産も行っております。下記からお問い合わせ下さい。
💡>>有機EL材料、有機太陽電池の高純度材料
OLED 市場 市場規模 価格 Liq フレキシブル 製造装置 有機ELパネル プリンテッドエレクトロニクス 電子輸送層材料 封止 製造工程 ロールツーロール BOE 上海和輝光電 サムスン オルドス 和輝光電 住友化学 コニカミノルタ 有機半導体 パナソニック 京東方科技集団 光取り出し効率 平面照明 有機エレクトロニクス TCTA インジウム ロールtoロール 市場規模 セミナー 正孔注入層材料 光取り出し フィリップス コスト 講演 AGFA 出光興産 三菱化学 ZADN プロセス 低分子 高分子 ホール注入層材料 BASF 真空蒸着装置 ロールツーロール ノバレッドAG  Rubrene 有機EL 省エネ 環境 HAT-CN  コンサルティング TmPyPB Novaled ドレスデン工科大学 F4TCNQ 韓国 動向 中国 NPB 最新情報 philips GE 台湾 Spiro-TAD  Ir(ppy)3 C545T 有機エレクトロニクス研究所 有機EL OLED 有機el サムスン oled 出光 CSO .市場 BOE LG インクジェット 中国 SID 韓国 製造工程 有機 ジャパンディスプレイ ディスプレイ JDI 有機EL カティーバ 工程 AMOLED フレキシブル 照明 価格 液晶 封止 有機EL照明 JOLED .EL LED 蒸着 和輝光電 oled材料 天馬 RFID 上海和輝光電 設備投資 分析工房 材料 パネル 製造装置 構造

╋╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥・・
  New! 「世界有機ELディスプレイ製造装置・材料産業年鑑2017」 5月30日発刊!
【有機ELディスプレイのパネル・材料・製造装置・部材などの主要メーカ企業動向をまとめた。韓国・中国などの企業・戦略・サプライチェーン・開発等、最新の海外情報も満載。】

💡詳細・ご注文は → http://www.global-net.co.jp/publication/ledel/764-oledequipment2017.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋╋
◎ 分析工房は、UBIリサーチ社(UBI Research)の日本語の調査資料を販売しております。日本円での購入が可能です。 💡詳細・ご注文は → 分析工房
2017年08月17日

button_15.jpg  世界有機ELディスプレイ製造装置・材料産業年鑑2017、発売後の1カ月で30社がご購入

世界有機ELディスプレイ製造装置・材料産業年鑑2017、の販売を開始しました。

急拡大する有機ELディスプレイ業界。製造装置・材料メーカをリサーチ!


2017年5月30日に発刊しました!!
     
・調査報告書の特長
 大好評で120社で購入いただいた「世界有機ELディスプレイ産業年鑑2017」に引き続き、
 今回は製造装置・材料業界とサプライチェーンを中心とした本書を発刊しました!
 発売後1カ月で、既に30社にご購入いただきました。誠にありがとうございます。
 書籍版(モノクロ)に加えて、PDF版(カラー)とのセット版もご提供。
 液晶からの移行で投資が本格化する有機ELディスプレイ市場の動向を追跡!
・調査報告書概要
 スマートフォンやPC、テレビ、自動車にVR機器と、有機ELディスプレイの採用が本格化している。
 今後は折り畳み型、巻き込み型ディスプレイの製品化が見込まれており、開発も進んできた。
 本産業年鑑は、有機ELディスプレイにおいて製造装置・材料の主要メーカの動向をまとめた。
 またパネルメーカの動向、全体の市場動向も併せて収録している。メーカ毎の動向が網羅された1冊。

【調査】 分析工房株式会社
【編集・販売】 グローバルネット株式会社

◇書籍版 定価:38,000円(税別)
 ●A4版・モノクロ ●124ページ
------------------------------------------------
◇セット版 定価:58,000円(税別)
(書籍+カラーPDFデータ)
*PDFデータはメールにてダウンロードリンクをお送りいたします。

詳細やご購入に関しましては、下記のページよりお申し込み下さい。
http://www.global-net.co.jp/publication/ledel/764-oledequipment2017.html

【目次】
第1章 有機ELディスプレイパネル産業の全体動向
 1-1. 韓国の小型パネルの産業動向
 1-2. 韓国の大型パネルの産業動向
 1-3. 自動車向けの有機ELパネルの産業動向
 1-4. 台湾と中国の有機ELパネルの産業動向
 1-5. 全体の市場動向
第2章 有機ELディスプレイパネルメーカ
 2-1. サムスンディスプレイ
 2-2. LGディスプレイ
 2-3. BOE
 2-4. Visionox
 2-5. JOLED
 2-6. シャープ
 2-7. AUO
 2-8. Royole
 2-9. その他のメーカ(EDO、CSOT、天馬、Truly)
第3章 有機EL材料メーカ
 3-1. 全体動向
 3-2. UDC
 3-3. 出光興産
 3-4. 保土谷化学工業
 3-5. Merck
 3-6. Dupont
 3-7. Kyulux
 3-8. Cynora
 3-9. 吉林OLED
第4章 有機EL製造装置メーカ
 4-1. 全体動向
 4-2. キヤノントッキ
 4-3. APシステム
 4-4. Kateeva
 4-5. SFA
 4-6. ビアトロン
 4-7. Jusung Engineering
 4-8. HBテクノロジー
 4-9. その他のメーカ(YAS、WONIK IPS、テス、IDC、INVENIA、Youngwoo dsp、VESSEL)
第5章 有機ELパネル材料・部材メーカ
 5-1. i-components
 5-2. SKCコーロンPI
 5-3. イノックス
 5-4. 東レ
 5-5. KOLON Industries
 5-6. ウェーブエレクトロニクス
 5-7. 住友化学
 5-8. 三菱化学
 5-9. その他のメーカ(イグゼックス、東ソー、MOMENTIVE、ヘンケル)


2017年08月16日

button_15.jpg  【マレーシア】ソニー、有機ELテレビの国内発売を開始

8/10(木) NNA

 ソニー・マレーシアは9日、同社初の有機EL(OLED)テレビ「ブラビアA1」シリーズを、国内で正式に発売した。マレーシアでも高まる大画面テレビの需要を掴むため、高画質と高音質を積極的にアピールしていく。テレビを軸にしたソニー製品全般の販促も強めていく。
 ソニー・マレーシアは同日、クアラルンプール(KL)市内のショッピングモール「ミッドバレー・メガモール」で、「ブラビアA1」の正式発売イベントを実施した。OLEDパネルが、フルハイビジョン(HD)の約4倍の解像度を持つ4K映像を忠実に再現。また、OLEDパネルそのものがスピーカーとなる「アコースティックサーフェス」技術を採用し、音の臨場感も高めている。サイズは65インチと55インチの2種類で、価格はそれぞれ2万9,999リンギ(約77万円)と1万6,999リンギ。すべてマレーシア国内工場で製造する。
 同社の荒井聡社長は、OLEDテレビ市場は今年から各社の開拓がはじまったばかりで、拡大が確実視される市場だと指摘。シェア拡大に意欲を示した。
 また、同イベントでは、テレビのほかにデジタルカメラのアルファ・シリーズ、スマート機器「エクスペリア」シリーズ、オーディオ機器など、ソニー製品も多数展示し、販売を行う。荒井社長は、技術力とデザインで「消費者の心に刺さるようなソニー製品」を、単体ではなく組み合わせて「ライフスタイルそのものとして提案していきたい」と語った。

 ■シーゲームスの公式カメラに
 ソニー・マレーシアは同日、デジタル一ミラーレスカメラの最高位モデル「アルファ9」が、第29回東南アジア競技大会「シーゲームス」と第9回東南アジア身体障害者スポーツ大会「ASEANパラ・ゲームス」の公式カメラに選定されたことも明らかにした。開催期間中、プレスセンターに本体50台と交換レンズを貸与して各国のカメラマンに使用してもらい、ブランド周知を図る。
 シーゲームスとASEANパラ・ゲームスは、今月19日からKLとその周辺地域を会場に開催され、ソニーも協賛スポンサーに名を連ねている。

button_15.jpg  [市況]【実売速報】有機ELテレビ、BDレコーダー 2017/08/10

8/10(木) BCN

 家電量販店やネットショップ、PCショップなどの実売データを集計した「BCNランキング」によると、2017年8月7日に販売された有機ELテレビの税別平均単価は39万0709円で、最も販売数の多かったメーカーはシェア42%でLGエレクトロニクスだった。

 また、BDレコーダーの平均単価は4万6841円、最も販売数の多かったメーカーは、シェア39.6%でパナソニックだった。(BCNメディア編成部)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
2017年07月27日

button_15.jpg  LGディスプレイ、今後の3年間のOLED投資1.7兆円で、大型パネルは先行、スマートフォン用パネルはサムスンを追撃

2017.07.25 ET News

LGディスプレーが有機EL(OLED)の10.5世代、第8世代、第6世代パネルの3品目を同時に製造するために、2020年までに17兆ウォン(1.7兆円)を投資する。業界の先頭を走るTV OLED市場では「超格差戦略」を、スマートフォン向けOLED市場では、「高速追撃戦略」を駆使する。世界のOLED TV市場拡大のために、中国の広州政府と協力して8.5世代の新規ラインも助成する。

LGディスプレーは25日の理事会を開催して10.5世代のOLEDへの先行投資に2兆8000億ウォン、中小型フレキシブルOLEDパネルへの追加投資に5兆ウォンなど計7兆8000億ウォンを新規投資する案件を可決した。

第8世代OLED生産能力を拡大するために、中国広州市と合弁法人も設立する。理事会では総資本2兆6000億ウォンのうち、70%である1兆8000億ウォンの資本金を出資することを決意した。韓国政府が公式承認すると、現地の投資を開始する。

業界では、今後に坡州P10のみに合計25兆ウォン以上の投資が行われると予想していた。中小型フレキシブルOLEDラインのE5とE6追加投資、中国の合弁会社の投資などを合わせると、合計30兆ウォンが投入される見通しだ。 LGディスプレーは大型と中小型OLEDに大々的に投資して、主力事業をLCDからOLEDに本格移行する。

LGディスプレーはP10での 10.5世代OLED先行投資、P10建物建設、第8世代E4-2投資を含めて、OLEDに約5兆ウォンを投資する予定だと明らかにした。坡州P10に投資する大型OLEDは10.5世代のOLEDの生産を目標に、まずLCDに優先投資する。世界初の10.5世代OLEDをしようとするのに、10.5世代のLCD技術の経験を積むための目的である。 実際、LGディスプレーは、最近10.5世代パネルでの酸化物薄膜トランジスター(TFT)でバックプレーン構成を開始した。スパッタ装置を除けば、大きく交換する製造装置がないラインの切り替えにかかる期間は2-3カ月に過ぎないと思われる。ラインの切り替えにかかる投資額も大きくないので、先行投資に伴う負担が大きくないと専門家は予想した。

第8世代OLEDパネルは、中国で生産能力を拡大して売上高と収益性を最大化する。広州の8.5世代OLED工場に約5兆ウォンを投入して月6万枚の生産能力を確保すると、業界では予想した。すでにLGディスプレーは、従来の広州LCDラインの隣の敷地を保有し、新工場の建設準備を開始した。

LGディスプレーは、既存の亀尾(グミ)E5と坡州のE6のほか、P10でもフレキシブルOLEDを製造することを決定した。P10内の第6世代ラインは、既存のE6ラインを拡張したものである。E6の拡張ラインに5兆ウォン、既存のラインを追加投資に1兆5000億ウォンを投資する。現在造成中のE5、E6投資まで合わせると、合計10兆ウォンを投資することになる。LGディスプレーは2020年までに6世代の基準月6万5000枚規模のフレキシブルOLED生産能力を備える計画だ。これは6インチのスマートフォンの基準年1億2000万台を生産することができる規模だ。 LGディスプレーはP10内でのE6拡張ラインで月3万枚規模を優先生産する。業界では、月に3万枚の投資を優先執行し、さらに3万枚の投資が続くと予想した。来年3月に初の装置搬入を開始する。

LGディスプレーは今回の投資で、直接的または間接的な経済波及効果を勘案した生産誘発効果が約56兆ウォンに達すると分析した。雇用創出効果は建設1・2・3次装備・材料業界を含めて約21万人と推定した。

LGディスプレーはこの日、第2四半期の売上高6兆6289億ウォン、営業利益8043億ウォンを達成したと発表した。季節のオフシーズンに中小型パネルの出荷が減少し、ウォン高の効果が加わり、前四半期より売上高-6%、営業利益-22%を記録した。前年同期比でそれぞれ13%、1712%成長した。

button_15.jpg  LG Display、韓国と中国で有機EL大型投資。テレビ向け10.5世代ラインも

7/26(水) Impress Watch

 韓国LG Displayは25日(現地時間)、有機EL(OLED)パネルへの大規模投資を発表した。韓国と中国の工場に合計9.6兆ウォン(約9,597億円/7月26日時)を投資し、テレビ向けの大型有機ELパネルやスマートフォン向けの中小型POLEDパネル生産を強化する。

 韓国・ソウル近郊のパジュ(paju)の同社工場内に、2.8兆ウォンを投資し、10.5世代の大型有機EL量産ラインを構築。有機ELテレビの好調な成長にあわせて、既存の第8世代ラインの1.8倍のマザーガラスを利用し、大型パネルの供給を加速する。

 さらに、スマートフォン向けの中小型plastec OLED(POLED)の第6世代ラインに5兆ウォンを投資。生産能力は月産3万シートで、同社全体のPOLED生産能力は65,000シートとなる。これは、6型スマートフォンで年間1億2,000万台分の供給能力に相当するという。

 これまでの7.8兆ウォンとあわせて、2020年までに総額約15兆ウォンをパジュ工場に投資。有機EL生産の中核拠点とする。

 また、中国・広州市には8.5世代のテレビ向け大型有機ELテレビ向けパネル工場を新設。現地でジョイントベンチャーを設立し、株式の70%、1.8兆ウォンを出資する。

AV Watch,臼田勤哉
2017年07月22日

button_15.jpg  “TOKYO 2020”に向けて開発が進む8K&HDR技術

7/21(金) ITmedia LifeStyle

世界の放送技術をリードするNHK、その原動力となっているNHK放送技術研究所で、今年も5月に一般公開(技研公開)が開催された。未来の放送技術として立体放送技術が大々的に押し出された昨年と異なり、今年は2020年の東京オリンピックという明確な目標に向かう発表内容が多く発表された。毎年、技研公開を見てきた麻倉怜士氏は今回の技研公開をどう捉えたのか。まずはスーパーハイビジョンの映像に関する技術や研究を中心にリポートをお届けしよう。

OLEDを使った常識をくつがえす薄さのディスプレイ。わずか2mm

●71回目の技研公開

麻倉氏:今年で71回めのNHK放送技術研究所公開です。今回は地下に放送歴史館歴の史的機材が出展され、テレビ放送の基盤となるビデオテープレコーダー(VTR)機材が、2インチ、1インチ、1/2インチ、デジタル、ハイビジョンと進化する流れが見られました。

 このように毎年5月下旬に放送にまつわる最先端のテクノロジーが披露されるわけですが、日本をはじめとした全世界の放送の基盤を作ってゆくというところが技研のミッションです。

――テレビ受像機や放送カメラといった華やかな映像製品を支える技術の多くは、ここ砧の基礎研究によって生まれました。技研発の放送技術が、世界中の人々の記録と記憶を紡ぐこと数知れず、というところでしょうか。

麻倉氏:現状はこれまで作ってきたフォーマットが実用化寸前です。スーパーハイビジョン(SHV)のスペックはほとんど完成しており、これからはより実用化精度と完成度を上げるというフェーズに入りました。今年の展示は3本柱で構成されていまして、メインステージではAI、VR、AR、IoTといった現代のバズワードが踊り、これらを取り入れた映像情報の効率化して的確に届けるという点に心血が注がれていました。これが今回のテーマの1つめ。2つめは2020年の東京オリンピック/パラリンピックに向けたスポーツ関連の映像テクノロジー、番組制作の開発で、それらに対する新しい切り口があちこちで見られました。そして3つめはSHVをベースに立体テレビへというもので、立体テレビそのものの改善、ストレージメディア、伝送メディアの開発が繰り広げられていました。

――これまでと比べて明らかに“TOKYO 2020”を意識したものが多かったように感じます。全体で大きな目標へ向かおうとしているみたいでした

麻倉氏:これまでの技研公開はテクノロジーが主体で、新方式の開発および実用化がメイントピックであり、ミッションでした。これがだんだん広がってきて、放送全般に関わる「作る、届ける、見る」という全プロセスにおいて、革新的なことをやろうというところが今回は目立っていました。特に顕著だったのは実用化とアプリケーションでしょう。そうはいっても私としてはやはりハードが気になります。まずはこの観点のお話からしたいと思います。

 今回、SHVは“フルスペック”が強調されていたことが印象的です。これ自体の展示は数年前からありましたが、従来は全て(のスペック)が完全にそろったSHVというのは、実はなかなかありませんでした。今回は映像撮影、編集、伝送、上映と、今回は上から下までフルスペックでやるという流れが顕著に出てきたので、まずはわれわれ視聴者に最も近い上映段でのフルスペックSHVを取り上げましょう。

●JVC 8Kレーザープロジェクター

麻倉氏:技研公開のオープニングは毎年常設ホールでデモムービーが流れていますが、今年はこのムービーが300インチの実験用スクリーンでの上映に移動しました。投影機材JVC製の特製8Kレーザープロジェクターで、これ自体は2015年に展示をしていたものと基本的に同じです。

 このプロジェクターの特筆すべき点は“最も色域が広い”という点でしょう。私のリファレンス機でもある「DLA-Z1」などの民生機は青以外を蛍光体で出すため、レーザー光はそこで遮断されます。ですがこれはRGBの3原色を直接レーザー発光していて、BT.2020比はおそらく100%といっていいでしょう。スペックを見ると、解像度8K、色域BT.2020、フレーム周波数120Hz、階調12bit、HDR(HLG)と、“フルスペック”の要件が全てそろっています。

――2階分くらいの高さの壁一面に特大の8K映像が映し出され、それを10m前後の距離で浴びるように観ました。「これぞ8K!」という映像体験に引き込まれる、見事な“つかみ”でしたね

麻倉氏:特に今回強調されたのが“120Hz”というフレーム周波数です。高解像度の大画面になると60Hzではブレが出て動きボケになってしまいますが、120Hzではこれがピタリと止まります。約6分の映像クリップのうち半分がダンス映像で構成されており、その効果はとても顕著なものでした。このデモンストレーションはとても“鮮やか”で、ダンスの動きだけでなく布の質感もよく出ており、途中でダンサーが増えてRGB各色の衣装にYが加わって色効果もよく確認できました。120Hz、12bit、HDRの精細感、動きに対する解像間の高さというところがとても鮮やかに見えたプレゼンテーションでした。

●薄型130インチ8K OLED

麻倉氏:次は0.9mm厚のLGディスプレイ製65インチ4Kパネルを4枚並べた“薄型130インチ8K OLED”です。実際には構造物が1mm入るので約2mm厚ですが、それでも常識破りの超薄いシート型130インチ8Kディスプレイには驚かされます。

 同じようなものは昨年も展示されていましたが、LGディスプレイ自身の進化もあり、今年は120HzとHDRに対応しました。色域のBT.2020にはもう一歩達していませんが、着実に進化しています。私の印象からすると、確かにコントラストが上がっていて、前面パネルのグレア率も向上しているのではと感じました。その反射も加わって、非常にシッカリとした解像感がありました。

――LGディスプレイのシート型OLEDは何度か見ていますが、あの大画面と薄さには「明らかに時代が違うぞ!」という“未来感”があります。何というか、薄い画面に映る鮮やかな映像が、未知の体験に対する夢をかき立てます

麻倉氏:OLEDがスゴいと思うのは「どんなに薄くとも画質は同じ」というところです。今LGエレクトロニクスはOLEDテレビを6機種出していますが、実は価格が相当違っても画質は同じなんです。これはつまりパネルは全く同じで、付加価値の部分で価格的なグレーディングをしているということです。なので今回のような、ものすごく薄いパネルを4枚使ったとしても、画質の均一性は非常に高いわけです。

●OLEDの改良

麻倉氏:OLED自体の進化に関する展示もありました。一般的には回路層の下に発光層を成形しますが、これを逆構造にした“トップエミッション方式”への試みです。

――イメージセンサーに裏面反射という技術がありますが、これの出力版のようなイメージですね

麻倉氏:BT.2020の色域は緑が広くとられており、これを充分に出すのは難しかったのですが、トップエミッションでは発光層の前の障害物がなくなるために色純度の高い緑発光が可能となり、緑の発光効率がBT.2020比で95%程度にまで近づきました。

 これが難しいのは製造工程の複雑化による歩留まりの問題です。加えてトップエミッションでは光の方向が狭まって視野角が出てしまいます。

――自発光なのに視野角……

麻倉氏:RGBの多層構造の中から光が出るため、距離の関係で、光の出方が不均一になるのです。光の出方の制御がかなり難しいので、ここをどうするかというのが大きな課題となるでしょう。ですが物理的にはメリットがあるので、今後の展開を注視していきたいです。

●QLED

麻倉氏:デバイス関連の研究でもう1つ「環境に配慮した量子ドット素子」というパネル展示も見逃せません。今はOLED、つまり有機ELが盛んですが、業界が次を見据えているのはQLED、つまり量子ドット(Quantam Dot)LED。これは特定の原子に光が当たると波長が変わるという量子力学の現象を利用した、光の入力波長を変換して出力するという技術です。

――日本では製品展開されていませんが、ワールドワイドではサムスンが液晶テレビの分野で幅を利かせています

麻倉氏:それはQLEDといいますが、マーケティング用語で、単なるLEDバックライトのQD液晶テレビです。それはともかく、本物のQLEDは自発光という大きな特徴があります。自発光で純度の高い色を出せる層を持ったデバイスというのが現在の段階で、QD素材自体は無機ですが、そこ以外は有機素材という、“有無”を言わせぬハイブリッド構造です。これの問題は素材にカドミウムを使っていることで、イタイイタイ病などで知られる通り、毒性が高い物質なので量産品には使えません。

 今回の研究で試されたのはZAIS(スズ、亜鉛、イリジウム、硫黄)という混合素材です。確かに3原色は出ていたのですが、残念ながら比較対象として置かれていたカドミウム型の方が明らかに良い発色でした。それは研究チームも理解していて、今後はこのZAISをメインに色純度と効率をいかに上げるかが研究課題になると話していました。

 ですがこの方式にはひとつ、“作り方が印刷方式”という大きな注目点があります。JOLEDが印刷方式で21型のOLED量産に成功したため、時期的にもちょうど良いですね。オリンピック後の時代は、このQOLEDが大本命のデバイスになることが期待されます。

●シャープの70インチ8Kディスプレイも

麻倉氏:家庭向けディスプレイの民生品としては、シャープの70インチ8Kがありました。まだまだ高価ながら、従来の85インチと比べれば随分とマシな価格になってきました。

――とはいってもまだ高級車くらいの価格ですから、おいそれと買えるものではないですか。まあ従来の1000万円オーバーと比べると一桁落ちたのは確かに大きな前進です

麻倉氏:シャープの意見としては、アレをきっかけに開発を進め、2018年12月の本放送前にはアフォーダブルなものを作りたいとのことです。もちろんチューナー内蔵モデルで。そういう意味では送りから上映までの大きな流れが出てきていたといえます。家電量販店に8Kの文字が踊る日もそう遠くはない、でしょうか。画質も上がっています。以前の85インチは、暗部階調にくせがありましたが、新しい70型はかなり素直な特性になりました。

●アストロデザインのコンパクト単板カメラ

麻倉氏:ここからはカメラの話をしましょう。制作セクションには日立国際電気のフルスペックRGB 3板カメラと、アストロデザインのコンパクト単板カメラがありました。この中でアストロデザインの新製品が“インターライン方式”という面白い撮像方式をとっていました。

――インターライン? インターレース方式とは別物なんでしょうか

麻倉氏:走査線をひとつおきに走らせることで、帯域が狭い中で情報を伝えるという方式です。大きな特徴は映像信号を加算せずに出力段の信号処理で補間するということで、A画面とB画面を加算して画を出すインターレースとはちょっと異なります。フレームを間引くことでデータ量を減らしており、フルスペックではないながらもコンパクトなデュアルグリーン8Kの映像が撮れるのが利点です。

 展示スペースを眺めてみると、フルスペックの大型カメラからインターラインの小型カメラまで、ラインアップが随分と豊かになったと感じます。どのカメラも8KとHDRという高色域を備えていて、放送に耐えうる映像クオリティーを出すのが良いですね。各家庭に届けるのは来年からの高度BS実用放送で、展示はそれをB2Bの視点から見たものでした。

●8Kカムコーダー

麻倉氏:これらのカメラは撮影と録画が別筐体(きょうたい)の業務モデル、いわゆるカメラヘッドですが、今回の技研公開には一体化した8Kカムコーダーに関する展示もありました。

――民生機は一般的にこちらですね。カメラにSDスロットなどの記録媒体が内蔵されているものというと、一般の方も分かりやすいと思います。

麻倉氏:南極のバクテリアをテーマにNHKが「アンタルクティカ」を作った時に、米REDの小型8Kカメラ「HELIUM」を使いました。日本は小型カメラで遅れを取っていた格好ですが、今回8Kカムコーダーのプロトタイプが提案されていました。内容はJVCの4Kカムコーダーのレコーダー部をそのまま使って4連結させるという力技です。現状はSDカードレコーダー部とカメラヘッド部が分離していて、各々の技術を確立している途中です。

 性能的には各パート100分撮影可能で、現状はAVC圧縮ですが、コーデックをHEVCにすると倍は撮影できるでしょう。すぐ出てくるわけではないですが、近い将来に一体型に進化する見込みです。8Kはまだまだ特別な存在でカメラも大柄ですが、今の4Kと同じような手軽さでできれば「同じ撮るなら8K撮影で、後から4Kにダウンコンバートしよう」という流れになることが想像できますね。

 今回は展示されませんでしたが、技研と日本メーカーとのコラボで、次世代の8Kカメラが現在開発中ということです。それも楽しみですね。

●SDR用電子アイリス

麻倉氏:今度はHDRに関する提案です。現在、NHKでは試験放送チーム(8K HDR)と一般放送チーム(2K SDR)が別々に制作をしていて、例えば大相撲のような同じ現場の映像でも、2チームが別々に動いています。これはいろいろな面で大変ですね。高度BSが始まる来年からはHDRがメインになりますが、しばらくはSDRで見る人が圧倒的に多いわけで、どうにか一体運用が必要です。さて、制作はどっちをメインにしたら良いでしょうか? 今回の技研公開ではHDRをメインに据えてセットアップしたシステムに、SDR用の電子絞りを組み込んだものを提案していました。

 SDRはHDRと比べると露出設定がシビアで、例えば“暗い部屋に明るい窓”というお決まりの画の場合、どっちもしっかり撮るHDRの設定をそのままSDRに使うと、露出は間違いなく破綻します。同じように昼間のサッカースタジアムでは、影に合わせると日向がトびます。これではダメで、従来はゲームが繰り広げられるピッチを拾い、影に入った観客席を泣く泣く諦めていました。

 ですがHDRが普及してくると、HDRの露出は動かさず、SDR向けの最適露出を現場判断でやるのが合理的だろうということに気付き始めました。しかしドラマや映画などのRAWからグレーディングできるポスプロ映像なら良いですが、ライブ中継ではそうも言っていられません。これを解決するのがHDRとSDRの一体制作カメラに搭載される電子絞りシステムです。

――機械絞りとは別に電子絞りで露出データを制御し、HDR用とSDR用のそれぞれの露出を撮影現場で作ってしまう、という思想ですね。ポスプロ作業も必要ないですし、何より現場の画を見ている人が制御できるというのが良いです

麻倉氏:これからは一体制作が一般的になると見込まれます。そんな時代に1台のカメラでHDR、SDRのどちらにも最適な映像を撮る、大きな提案だと感じました。

●大画面と8Kのカンケイ

麻倉氏:研究発表に面白いものがあったので、是非ご紹介したいと思います。私のAVライフでも度々体感してきたことですが、コンテンツと画面の大きさとシステムの間には一定の関係があり、どんなコンテンツをどのくらいの視野角で見るかということはとても重要です。実際のところ、4Kでかなり満足をしているユーザーが多い現状において「8Kならでは」「8Kでなければ」というコンテンツや観え方をきちっと提案できないと、8Kの成功はありません。

――これは4Kの時も言われていたことですが、単純なスペックアップでは新しい価値として認識されなくなっているということですね。従来とは全く違う価値の提示が求められていると

麻倉氏:そういう価値を提示する1つの可能性として「大画面での視聴が好まれるコンテンツの特徴」というパネル展示を紹介しましょう。SHVやHDRなど、新システムや方式が開発される時、技研では必ず一般人による試験をします。今回紹介するのは“8Kの広視野視聴環境に適した映像を制作するために”ということで、約40人の一般視聴者を対象に調査したものです。

 1.5H(4K)、0.75H(8K)それぞれの視野角で、なおかつ20インチくらいの小サイズ、50インチくらいの中サイズ、85インチの大サイズ(フル画面)の3種類に分けて、合計44種類の映像を見てもらい、その感想を分類するという実験をしました。映像の内容は巻き貝のアップや電車の走行シーン、富士山の遠景や花火などです。その結果、山、海、雲、空港、寺院の遠景、京都の街並みなど、元が広い視野の広角映像は広く観たいというインプレッションが多く集まりました。

 逆に人物のアップ、日舞のアップ、スケートボードの近接撮影、人力車を大写しにした街並みなど、拡大映像のようなクローズアップした映像はあまり大画面で観続けたくはないという回答が多数を占めました。特に巻き貝の穴のクローズアップ映像は大画面に対しての相性が悪かったのですが、これは全体像が気になるため、大画面を嫌うのだろうと分析できます。

――拡大鏡のような映像は、インパクトが大きい反面、刺激が強すぎて長時間は疲れるということですね。こういった画は文章における疑問符(?)や感嘆符(!)といった記号と同じで、ワンポイントで効果的に用いることが重要であり、多用しすぎると映像作品として破綻する可能性がある。これはなかなか重要な発見です

麻倉氏:画角を持って自然をゆったりと撮った映像や、ごちゃごちゃした情報がない映像、あるいはできるだけ大きな映像は、大画面と相性が良い。これはAV愛好家が体感的に会得してきたことですが、このように理論として分析されたということが大変意義深いですね。中景も含めてディテールがしっかり出ている映像はあまり大画面で観続けたくない、ということも貴重な発見です。映像制作はもちろん、撮影カメラマンの立場から、8Kのメリットが出る現場でのメソッドとして役立てられれば良いなと感じました。

――次回は音声や制作、立体映像に関する技術などを中心に深掘りします。
2017年07月14日

button_15.jpg  LGディスプレイ、坡州P10にトップエミッションの大型OLEDパネルライン構築を推進

2017.07.14 Kinews

世界で最初の10世代級有機EL(OLED)の設備投資を推進しているLGディスプレーが、Top Emission技術開発をめぐり、腐心している。Top EmissionはOLEDの光が薄膜トランジスタ(TFT)の逆方向に出る方式で、既存のBottom Emissionに比べて高画質TVパネルの製作に有利である。

LGディスプレーは、現在、TV用OLEDは100%がBottom Emissionで生産している。

14日、業界によると、LGディスプレーは、京畿道坡州に建設中のP10にTop Emission方式のTV用OLEDライン構築を進めている。このため、今月の前後にパイロット生産設備を発注する予定である。パイロット装置で量産性が検証されると、年末に正式に装置を発注する案を検討中だ。

Top EmissionはTFTの逆方向に光が進む方式である。現在のBottom Emission発光は光がTFT方向に進行するが、TFTを通過しながら、輝度(明るさ)が低くなる。せっかく作り出した光がTFTで遮断されるせいで、消費電力を高める原因となる。これはパネル内の有機材料の寿命も短くさせる。

Bottom Emissionの最大の欠点は、解像度を高めるには限界があるということである。TFTの配置部分には画素(ピクセル)を配置することができないため、高画質TV用パネルを作るの制約が大きい。

LGディスプレーは従来はBottom EmissionでUHD(3840X2160)級OLEDパネルを生産している。最近、中国企業が2倍鮮明な8K級LCDの開発を推進していて、LGディスプレーも画質レベルをより高める必要がある。特にP10の本格的な生産は、2年後の2019年からという点を勘案すれば、現在のUHD級では、プレミアムタイトルを保持するのは難しい。業界は2019年から8K TVが本格的に販売されるものと見ている。

鄭昊均成均館大客員教授は、「Bottom Emission方式で作成されたOLED TVは4K(一般UHD)級の解像度が限界であると推定している」とし「8Kに進むためには、Top Emissionの技術開発が必要である」と説明した。

問題は、Top EmissionのOLEDパネルの生産が難しいという点である。OLEDは、陽極(Anode)から陰極(Cathode)側に電流が流れ、光が出る。Top Emission発光OLEDを製造するには、電流がよく通じながらも肉眼では見えないほど薄くて透明な電極が必要である。

しかし、陰極を肉眼で見えないようにするために薄く形成すれば抵抗値が上がり、電流がうまく流れない。シンクの排水口を狭く作成水がよく流れて出ずあふれるものと似ている。だからといって電流をよく流すために、陰極を厚くすると光を遮断する欠点がある。

LGディスプレーは、バス電極(bus electrode)を形成する方法で大面積全面発光OLEDパネルの生産を進めている。バス電極と透明電極の全体抵抗を減らすために、垂直方向に沿って直接接続された高伝導率を持つ電極を意味する。

バスラインをTFT側に厚く張り、これを陰極と接続させると、陰極自体の抵抗を下げることができる。チョン教授は「バスラインを形成するコンセプト自体は、すでにすべてのパネルメーカーが研究している方向」とし「しかし、これを工程上で実装することが容易ではない」と述べた。

button_15.jpg  OLED TVは、画質だけでなく、デザインと音質などの全領域において優れている

2017年 7月 12日 UBIリサーチ

「従来のOLED TVが画質を中心としていたのであれば、現在のOLED TVは、画質だけではなく、デザインと音質など全領域で優れているTVだ」

先日の5日、韓国江原道横城郡で開催された「第12回ディスプレイ国家研究開発事業総括ワークショップ」の基調演説で、韓国LG Displayのユン・スヨン常務は、明暗と色表現力を含む優れた画質、自由なデザイン設計、音質向上など、OLED TVの特徴を紹介した。

ユン常務は「LCDとは異なり、自発光であるOLEDは、ピクセル単位で制御できるため、明確な黒を表現し、無限大のコントラストを実現できるので、表現の範囲がとても広い。夜空の星や月を表現する最適なディスプレイはOLEDだ」と述べた。また「OLED TVは正確な色表現力を持ち、自由に中間調表現ができるため、リアルな色を実現する」とOLED TVの優れた画質を強調した。

引き続き、CES 2017で多くの来場者の注目を集めた壁紙(Wall Paper)とCSO(Crystal Sound OLED)を紹介しながら「従来のOLED TVが画質を中心としていたのであれば、現在のOLED TVは、画質だけではなく、デザインと音質など全領域で優れているTVだ」と明らかにした。特にスピーカーを内蔵する方式については「デザイン改善の効果と共に口とサウンドの位置を一致させることで、没入感のある画面を実現することができる」と語った。

ユン常務は、実用化を目的に開発された77型UHD解像度、透過率40%、曲率半径80Rを実現する透明フレキシブルOLEDを紹介し、透明ディスプレイとフレキシブルが未来のディスプレイになる説明した。また、ソリューションプロセス用装置と材料を開発しているため、新しい形のアプリケーションとフォームファクタ(Form Factor)が必要になると語った。

最後に、韓国京畿道坡州市にあるP10工場については「今年末に完成予定のP10は、きちんと準備しているので新しいOLED TVが生産できる」と期待感を示した。

2017年07月12日

button_15.jpg  大型、4K化が加速するテレビ市場、有機ELも登場

7/11(火) EE Times Japan

 EE Times Japanでは、IHSマークイットテクノロジーのアナリストにインタビューし、ディスプレイ、パネル産業の現状とこれからを連載形式でお届けしている。

 連載第3回となる今回のテーマはテレビ(完成品)だ。IHS Markit テクノロジー 上席アナリストを務める鳥居寿一氏に聞いた。

■2017年 世界テレビ市場の注目トレンド

 2017年の世界テレビ市場トレンドは、ひと言で言えば「テレビメーカーは、大型化と高解像度化を積極的に進める年」になる。

 薄型テレビの歴史を少し振り返ると、10年ほど前は“液晶ディスプレイかプラズマディスプレイか”、“32型か40型か”などの対立軸が存在したが、結局、液晶テレビが生き残り、画面サイズも50型を超えるような大型化が進んだ。価格も随分と下がり、価格競争だけが市場トレンドのように見えてしまう成熟した市場になりつつある。

 価格競争以外の部分では過去、3D表示機能や倍速表示機能、LEDバックライトといった新仕様も登場したが、結果的にそれらの機能は、樹木に例えるならば“枝葉”の部分での仕様に過ぎなかった。倍速表示などは一部存在しているが、このままいくと製品ごとの違いは分からなくなり、顧客が対価を支払うような付加価値ポイントがなくなってしまう。結局は、価格競争主体の市場となっている。

 価格競争は今後も続くが、その中でも樹木の“幹”に相当する部分で、消費者が価値を見いだしやすく、少しでも価格に転嫁できる付加価値ポイントとして存在しているのは、大型化、高精細化であり、各テレビメーカーは積極的に大型化、高精細化を進めている。

■トレンド1:大型化

 大型化については、画面が大きいほど高いと消費者には分かりやすい価値である。

 2017年1〜3月の出荷実績(台数ベース)を見ると、中国では全テレビの出荷台数に占める55型以上の大型テレビの割合は36%に及ぶ。そして中国同様、住居が広い北米が次いで高く30%だ。日本については約10%にとどまるが、全世界では、20%以上と右肩上がりで増えている。今後も世界的に大型化が進むのは間違いない。

 とりわけ、中国と北米では55型以上のより大型のテレビ普及が進んでいくことになる。中国や北米における2017年で出荷ベースでの平均画面サイズは46型前後だが、これが2020〜2021年には、50型を超える予測だ。日本は現状30型を超える程度。いかに中国、北米で大型化が進んでいくかが分かってもらえるだろう。

 現状、中国での55型テレビは3000元台、日本円にして6万円ほどの低価格製品が登場してきている。これも、2014年以降、中国のパネルメーカーが55型パネルを8枚採りできる8.5世代のラインを立ち上げてきたからこそ、価格が下がり、普及を促した。これと同様のことが、2018年以降、10世代ラインの投資により、65型テレビでも起こるとみている。

■トレンド2:高精細化

 高精細化は、パネルとしてHD(1280×720画素)からフルHD(1920×1080画素)へと高精細化され、現在、世界的に4K(3840×2160画素)化が加速度的に進んでいる。

 当初は、4K対応コンテンツがない中で、4K対応テレビの普及を疑問視する見方も多少あったが、パネルメーカー、テレビメーカー、そして販売店も少しでも値段の高い製品を売りたいという狙いがあり、4Kに注力し、結果的にハードウェアが先行して普及してきた。とはいえ、コンテンツもNetflixを筆頭に、Amazon(=Prime Video)やYouTubeなどネット経由のコンテンツ配信サービスでの4K化が進んできた。放送も、NHKが4K、8Kの本格放送を2018年末に始める見込みで、ハードウェアに追い付きつつある。

 全世界の4K化率は現状、全テレビ出荷の32%に達した。ちなみに45型以上に限定した4K化率は、全世界で68%、日本では85%。中国でも79%に達している。

■大型化、高精細化以外のトレンドは?


画面サイズ別、パネル別、搭載機能別にみるテレビ出荷台数実績と予測[単位:百万台] 出典:IHS Markit

 大型化、高精細化のように樹木の“幹”の部分ではないものの、“太い枝葉”といえるような差異化ポイント、付加価値ポイントとして、HDR(ハイダイナミックレンジ)機能と、スマート化、すなわちネット対応がある。

 4Kの映像も、離れて見ればフルHDとの区別は付きにくくなるが、HDRはハッキリと違いが分かり、消費者に価値として認識されやすい。HDRは4Kコンテンツとともに普及してくるだろう。

 ネットにつながるスマートテレビについては、日本国内では他地域と比べると普及していないが、中国や北米、欧州さらには中南米などではスマートテレビでNetflixなどネットコンテンツを見るというライフスタイルが広く定着している。

 なお、全テレビ出荷に占めるインターネット接続機能が付いたスマートテレビの割合は、すでに63%に達している。

 中国に至っては元々、インターネットでコンテンツを楽しむ文化が根付いていたこともあり93%に達しており、放送を受信するテレビではなく、ストリーミングテレビが中国のテレビと言えるほど、当たり前の機能になっている。米国でも、Netflixの存在が大きく、68%。中南米でも普及率は高い。

■大型化、高精細化のその先は?

 高精細化も、大型化もいずれ限界を迎える。既に成熟しているテレビ市場だが、限界を迎えれば、その成熟度は増すことになる。

 そうした中で、期待を集めているのが、有機ELテレビだ。自発光で特に黒色の表現に優れ、高コントラストを実現でき、視野角の広い有機ELテレビは、液晶テレビとの違いが分かりやすい。さらに薄型テレビは(ブラウン管テレビに比べ)どうしてもスピーカーが小さくなり、音質が悪いとされてきた。だが、ソニーは、バックライトがないという有機ELの利点を生かし、画面背後にアクチュエーターを配置して画面から音を出して音質を高めている。究極のテレビといわれる壁掛けテレビにも近づいてきており、画質を落とさず軽量、薄型でスタイリッシュというデザイン的な価値もある。

 有機ELパネル供給メーカーは、LG Display1社だが、有機ELテレビを製品化するメーカー数は12社と、1年前に比べて2倍に増えた。

 日本市場は、他地域と比較すれば、プレミアムテレビが好まれる高付加価値の市場でありソニー、パナソニック、東芝と、シャープ以外の国内テレビメーカーが有機EL陣営になった。

■有機ELテレビの出荷予測

 2017年の有機ELテレビの需要予測は、Samsungとともにプレミアムテレビブランドとして全世界で認知されているソニーの参入によるインパクトを考慮し、2016年比2倍となる140万台としている。そして、2018年には250万台の出荷を見込んでいる。

 ただ、2019年以降については、唯一のテレビ用有機ELパネルメーカーであるLG Displayの投資次第になるので予測は難しいが、今のところ全テレビ出荷台数に対する有機ELテレビの台数比率は2017年0.6%で2021年に2.6%になると見ている。55型以上のテレビに限った台数ベースの有機ELテレビ率については、2017年が2.6%で、2021年が8.3%との予測だ。

 金額ベースでは、55型以上のテレビ出荷額に占める有機ELテレビ出荷額は2017年は6.8%、2021年は14.3%に達するだろう。金額の高い上位のプレミアムテレビ市場では、有機ELの存在は大きくなる見込み。そのため各テレビメーカーは有機EL市場に参入を果たしているのだ。

●鳥居寿一(とりい・ひさかず)/IHS Markit テクノロジー

 IHSテクノロジーグループ アナリシス&リサーチのディレクターを務める。ディスプレイ市場調査会社の大手である旧DisplaySearchのアナリストで、IHSがDisplaySearchを買収した2014年11月に、IHSに移籍。

 DisplaySearchでは、全世界のTV市場調査のバイスプレジデントとして、テレビ調査レポートを立ち上げ、全テレビ市場・ブランドの動向調査、戦略分析、予測などを担当。DisplaySearchの入社前は、三菱電機に勤務。テレビやノートPC、携帯電話機を含む、ディスプレイ市場全般に関わる市場調査や事業戦略、製品企画などに携わった。早稲田大学法学部卒。
2017年06月28日

button_15.jpg  LG、壁紙型のOLED TVでB2B市場を攻略

2017.06.28 ET News

LG電子が、企業間取引(B2B)市場を狙った超プレミアムTVを披露した。

厚さ3.86oの世界で最も薄いホテル向けの有機EL(OLED)の壁紙(壁紙型)TVである。

LG電子は、高級ホテルや高級リゾート市場攻略に乗り出す。消費者市場で成果を出した超プレミアム戦略をB2B市場に拡大する。

28日、業界によると、LG電子は最近、カナダのトロントで開幕した2017ホテル産業技術フェア(HITEC)で超プレミアムTV」オールレッド壁紙ホテルTV」を公開した。

この製品は、サイズ65インチの厚さが3.86oで、薄く壁に壁紙のように付けることができる。超プレミアムTVに発売した「LGシグネチャOLED TV W」と見た目が同じである。 LGのオーレッドTVは、バックライトなしでピクセル一つ一つが自ら光を出すために、現存するTVの中で自然色に近い色を表現する。光をオフにすることで、完璧なブラックを表現することも強みだ。HDR 10、ドルビービジョン、ハイブリッドログガンマ(HLG)まで、様々なHDR規格をサポートする。ドルビー先端立体音響システム、ドルビーアットモスにも対応する。

特化されたホテルのソリューションを搭載したのも特徴である。ホテルの管理者のための「プロセントリック(Pro:Centric)」ソリューションは、部屋に送るウェルカムメッセージをはじめ、施設案内、観光情報などを簡単に編集することができる。また、有料コンテンツを複製または配布することができないようにしたセキュリティソリューション「プロ熟語(Pro:Idiom)」も搭載した。 LG電子は、オ―レッド壁紙ホテルTV発売に超プレミアム製品を商業B2B市場まで拡大した。昨年、オ―レッドTV 2種をホテル向けに発売しプレミアム製品を披露し、今年は超プレミアムに高級化戦略を使う。

B2B市場は一度供給すると、大規模な供給が可能である。プレミアム製品は、収益性も良い。オ―レッドTVが消費者市場で最高の製品として評価されており、B2B市場攻略にも有利に作用する見通しだ。B2B市場シェアの上昇は、LG電子製品のためのプレミアムイメージが高まる長期的な効果も期待される。

LG電子米国法人副社長は「ホテルのLGオールレッド壁紙TVの最高画質は、顧客の関心を越えて強い印象を残す」とし「高級ホテルやリゾートは、LGのオ―レッド壁紙TVを通じてプレミアム顧客に革新された部屋体験を提供することができるだろう」と説明した。
2017年06月21日

button_15.jpg  シャープ、大型有機ELパネルも開発=テレビ向け

時事通信

 経営再建中のシャープは20日、テレビ向けの大型有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルを開発する方針を明らかにした。シャープはこれまで培ってきた技術を生かし、テレビ向け有機ELパネルの開発に乗り出す。
 シャープが株主総会後に行った株主向けの経営説明会で表明した。

 シャープは約574億円を投じ、堺事業所(堺市)と三重事業所(三重県多気町)に有機ELの生産ラインを新設することを計画しており、2018年4〜6月に稼働する予定。ノートパソコンやスマートフォン向けの中小型パネルを量産するほか、堺事業所でテレビ用大型パネルの開発を進める。(2017/06/20-22:09)
2017年06月18日

button_15.jpg  サムスンも55インチ用のインクジェット印刷パイロット装置を導入...次世代TV向けパネルの開発を加速

2017.06.13 ET News

サムスンがパイロット用のインクジェット印刷装置を導入し、次世代TV向けディスプレイの開発に乗り出す。次世代の量子ドット発光ダイオード(QLED)TVや大型有機EL(OLED)TVの開発を加速するものと注目される。サムスンはこれまで大型TVに液晶(LCD)パネル搭載を継続してきた。

12日、業界によると、最近、三星総合技術院とサムスンディスプレイがパイロット製造用のインクジェット印刷装置1台を発注した。新しく発注したパイロット装置は、55インチの一枚のサイズを製造することができる小型装置である。LCDパネルは、現在の第8世代ガラス基板から55インチを一度に6枚を生産している

55インチの一枚を生産するインクジェット印刷装置は、最近では、中国のBOEも導入した。一度に55インチ仕様の一枚を印刷する装置は、研究開発(R&D)はもちろん、少量生産にも有利である。

サムスン電子は、次世代TVパネル技術でQLED(QD-LED)では材料、発光構造など全般にわたってまだ多くのR&Dを行うべきだと述べている。QLEDはOLEDと発光層、輸送層など、全体の構造は、似てるが、有機物の代わりに無機物である量子ドット(QD・量子ドット)を適用する新しいディスプレイ技術である。

QDについて、R&Dサムスン総合技術院の関係者は、最近のセミナーで「QLEDは構造がOLEDと似ているが、有機物を発光材料として使用されるOLEDとは異なり、発光層に無機物であるQDを使用するため、無機物と有機物の相互作用を最適化するが課題」とし「技術難度が高く、この問題を解決するには時間がかかる」と説明した。

サムスン総合技術院は、2002年にQDの R&Dを開始し、QLED開発にも優れていた。2011年までに研究を継続したが、後に中断した。その代わりに、カドミウムを含まないQDを研究して商用化するために集中した。昨年、次世代TVディスプレイ技術でQLED研究を再開した。

業界ではサムスンが55インチ用パイロットインクジェット印刷装置搬入を決定することについて解釈が分かれた。スマートフォン用OLED生産に集中してきたサムスンディスプレイがインクジェット印刷技術を使用して、OLED TVパネル事業の準備に乗り出したという分析が優勢だ。

一部では、QLED TVパネルの開発用という見通しも出ている。QDが溶液の形態の材料であるため、QLEDパネルを生産するには、インクジェット印刷工程が必須である。これまで内部で小型QLED R&Dをしてきたが、大型55インチの範囲を拡大し、研究を継続することができるというものである。

業界関係者は「サムスンが中小型フレキシブルOLEDに集中投資しており、次世代の大型パネル技術の確保には、優先度が低いのではないかという懸念が提起し続けてきた」とし「どのような方法でも、大型TVパネル技術を準備するしかないだろう」と述べた。
2017年06月17日

button_15.jpg  LGディスプレー 有機EL討論会で受賞=有機ELパネル技術で

6/16(金) 聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】韓国のLGディスプレーが、日本の学会で海外企業として初めて受賞した。同社は16日、東京のNHK放送技術研究所で同日まで開かれた第24回有機EL討論会で、「大型有機ELパネル開発とテレビ市場の開拓」に貢献したと認められ「業績賞」を受賞したと明らかにした。

 有機EL討論会は東大、九州大、ソニー、ジャパンディスプレイ(JDI)、JOLED(ジェイオーレッド)など有機EL関連の日本の学界、業界の専門家が集まり、学術、応用研究、実用化策を発表、討論する学会だ。

 LGディスプレーは、大型OLED(有機EL)テレビの生産を可能にしたWRGB技術の優位性を認められて受賞した。WRGB技術は同社の特許技術で、TFT(薄膜トランジスタ)基板の上に光の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の有機物を垂直に積み上げ、白(W)素子を加えた4つが1つのサブ画素を構成する方式だ。

 LGディスプレーは、WRGB技術を用いて2013年1月に世界で初めてOLEDテレビパネルを量産し、有機EL時代の幕開けを告げた。

 同社の関係者は「薄型ディスプレーのパイオニアである日本が、世界で唯一、大型OLEDパネルを生産するLGディスプレーの技術力を認めたという点で、今回の受賞は意義がある」と述べた。
2017年06月09日

button_15.jpg  LG、77型の世界最大有機ELテレビ「OLED 77W7P」を発売へ

6/9(金) ASKII

 LGエレクトロニクスは有機ELとしては世界最大となる77型の有機ELテレビ「OLED 77W7P」を発売する。

 LGエレクトロニクス・ジャパンは6月9日、有機ELテレビとしては同社最上位にして世界最大サイズとなる77型の「OLED 77W7P」を発表。6月23日に発売する。
 
 大画面ながら厚さ約6mmという極薄パネルにより、壁紙のような設置が可能。HDR規格は一般的なHDR 10のほかドルビービジョンにも対応し、将来的には放送用HDR規格「HLG」にも対応予定。画面各部分における輝度は従来モデルに比べて25%アップしており、輝度処理の改善でコントラストもいっそう高めている。専用スピーカーはDolby Atmosに対応する。
 
 表示画素数は3849×2160ドット、地上デジタル/BS・110度CSデジタルチューナーを各2基ずつ搭載。HDMI入力4系統、コンポーネントビデオ入力、光デジタル音声出力などを搭載。パネル部サイズはおよそ幅172.1×高さ98.9×厚み0.6cm、重量約12.3kg(スタンド含む)。スピーカーなどを装備するコンパニオンボックス部が幅146×高さ8.4〜10×奥行き20.8cm、重量約13.1kg。予想実売価格は250万円前後(税別)。
 
文● 行正和義 編集●ASCII

button_15.jpg  Amazonテレビストアは49型以上の購入で組立・設置対応。LGと協力し、有機EL強化

6/9(金) impress watch

 アマゾンジャパンは9日、Amazon.co.jpでテレビを販売している「Amazonテレビストア」におけるビジネス展開について説明会を開催。オンライン販売の課題となっていた、購入製品の設置やリサイクル、サポートへの対応を強化していることや、LGと協力し、大型かつ高額な有機ELテレビにも力を入れていくことを解説した。

 アマゾンジャパン ディレクター ハードライン 事業本部の大木聡 事業本部長は、2003年にAmazonにエレクトロニクスストアを開設以来、「品揃え」、「価格」、「利便性」を軸に拡大を続けてきたことを紹介。

 テレビストアの売上は、直近の3年間で3倍の規模となり、その伸長を牽引したのが、商品数の増加(約1.5倍)、そして大型化だ。特に42型以上が3倍以上に増加したため、単価も上昇している。

 その中心となるのが4K。さらに、2016年からは有機ELテレビも取り扱いを開始した。

 実物が見られないオンラインでの購入となるため、ストアの情報や写真にも配慮。例えばテレビの写真では、背面端子などが確認できる拡大写真を用意するほか、本体サイズがイメージできるよう、人物とサイズ情報まで含めた設置例の写真を入れるなど、購入判断の手助けになるよう工夫しているという。

 一方、オンラインでの大型製品購入で不安視されるのが「設置」や「リサイクル」。

 そのため、2016年11月11日から大型家電の設置サービス(大型家具・家電おまかせサービス)を開始。日時指定便で、搬入日を決定し、組み立てから設置、梱包材の回収までを無償で実施する(6月30日までのキャンペーン。通常は1,080円)。このサービスが行なわれるのは、49型以上のテレビに限定される。

 現在、49型以上のテレビをAmazonで購入する人は、ほぼ全数が同サービスを利用しているとのこと。また、家電リサイクル法に基づく引き取り、処分にも対応する。

 加えて、5年間の「延長保証」も展開。購入時に、商品ページのカートボタン上部にあるチェックボックスを追加するだけで、有償で保証期間を5年まで延長する(通常はメーカー保証1年)。5年の延長保証は、日本独自に展開したもので、「量販店などでも実施しており、日本の消費者が馴染んでいる」ため、導入したという。

 大型家具・家電おまかせサービスや5年の延長保証は、大型テレビのほか、冷蔵庫や洗濯機でも実施している。

 米国においては、購入後60日間の無料電話サポートや、商品比較ウィジェット(Comparison Widget)によるスペックや特徴比較、購入ページで壁掛け工事の発注まで行なうなど、周辺サービスを含めてサイト上で展開している。これらのサービスも順次日本導入予定としている。

 テレビストアの強化にあたり、LGと連携し、特に有機ELテレビをアピールしていく。LGは、最新有機ELテレビの「LG OLED TV W7P」などもAmazonで販売。価格は90万2,016円(税込)。Amazon独占販売というわけではないが、製品情報や販売キャンペーンなどを充実。LG OLED TV W7Pは、極薄のパネルを壁掛け設置できる点が特徴だが、購入ページで、壁掛け設置工事のための業者を紹介するなど、特別な対応も行なっているという。

 LGエレクトロニクスジャパン マーケティングチームの金東建 部長は、有機ELによるハイコントラスト/HDR表現力やDolby Atmosスピーカー、約3.9mmの超薄型ディスプレイを、壁に絵を広げるように設置できる「Picture on Wall」デザインなどをアピール。多くのテレビ購入検討者が訪れるAmazonテレビストアで、積極的にLG OLED TVを展開し、その魅力を訴求してくとした。

 LGとの協力について大木事業本部長は、「テレビを扱う前、ディスプレイモニターでも、相当数の販売で協力させていただいており、以前から密接な関係があった。有機ELテレビは、昨年7月のプライムデーから取り扱いを開始したが、その時にはあまり浸透しておらず、そこまでの盛り上がりとならなかった。しかし、有機EL、そしてLG製品の良さをお客様にもっと知っていただきたい。そこで両社でオンラインの商品に知っていく機会として、このような取り組みを行なっている」と説明した。

AV Watch,臼田勤哉
2017年06月05日

button_15.jpg  BOE、55インチのインクジェット印刷のRGB方式のOLEDパネル生産に挑戦

2017.06.04 ET News

中国のBOEが赤・緑・青(RGB)の3原色のピクセルを実装した55インチの有機EL(OLED)TVパネルの生産に挑戦する。このため、インクジェット印刷のパイロット設備を導入する。まだ研究開発とパイロット生産のためのレベルだが、韓国よりも先にRGB方式の大型OLEDを生産することができる。インクジェットプリンティングプロセス技術も導入も韓国より進んでいるものと注目される。

4日、業界によると、BOEは先月にインクジェット印刷装置1台を発注した。安徽省合肥市に合計10億元(1680億ウォン)を投資して作った印刷OLED技術プラットフォームのラインに設置する予定である。このラインは2月BOEが6億元(1010億ウォン)、合肥市が4億元(670億ウォン)を投資した新規設備だ。

BOEは、大型OLED TVパネル技術を確保するために、このプラットフォームを構築した。インクジェット印刷技術を研究・開発して、パイロットラインでの試験生産まで行う計画である。BOEは先月に印刷OLED技術プラットフォームプロジェクトのためにインクジェット印刷装置を発注し、米国カティーバを最終落札者に選定した。 特異なのはカティーバが納品する機器の技術方式である。8世代規格(2200o×2500o)マザーガラスを6枚に分割する方式ではなく、55インチサイズ(1218.2o×684.5o)1枚生産で、追加で分割が必要な機器を準備したことが分かった。

マザーガラスサイズが55インチ1枚に過ぎないと、大規模マザーガラスを制御する問題から逃れることができる。自然収率も高くなる。55インチ1枚を生産し、分割作業なしですぐ55インチOLED TV用に供給できるようになる。 カティバーはOLED TVパネルにインクジェット印刷工程に導入速度を高めるために、この装置を準備したとみられる。機器のサイズが8世代よりもはるかに小さく、歩留まりも向上させることができ、初期のインクジェットプリンティング技術検証、信頼性、歩留まりの確保を目的で、パネルメーカーにメリットを提供することができるものと思われる。

LGディスプレーもインクジェットプリンタを導入したOLED TVのパネルのパイロットラインを設けて試験生産を準備している。東京エレクトロンデバイスを使用する。サムスンディスプレイは、大型OLED TVパネル事業を停止し、中小型OLEDに集中している。

BOEは、世界で唯一のホワイトOLED TVパネルを量産するLGディスプレイを追いつこうと力を入れている。既存の8世代規格基準ではなく、55インチ1枚を刷るインクジェットプリンティング技術という点で、今後のパイロット生産成績に関心が集中している。 パイロット生産の結果が良ければ、正式生産につながる可能性もある。BOEは合肥に設けたOLED技術プラットフォームがパイロット生産まで行うことができるラインをそろえたためである。独自に開発したOLED TVパネルを生産し、少量販売を開始する可能性を排除することはできない。

BOEはSID 2017で世界初の能動型量子ドット発光ダイオード(AM QLED)パネルの試作品を公開した。5インチと14インチの規格を展示した。量子ドット(QD)の材料をRGBインクジェットプリンティング方式で印刷した。
2017年06月01日

button_15.jpg  有機ELテレビが続々登場 選ぶポイントは何?

日経トレンディネット 5/30(火)

 4K有機ELテレビが、量販店などの店頭でその存在感を増している。

 2017年3月に店頭に並んだ東芝「REGZA X910シリーズ」を皮切りに、ソニーが6月10日に「BRAVIA A1シリーズ」、パナソニックが6月16日に「VIERA EZ1000/EZ950シリーズ」を発売。すでに国内で4K有機ELテレビを投入しているLGエレクトロニクス・ジャパンも、5月12日にプレミアムブランド「LG SIGNATUREシリーズ」のラインアップとして「OLED W7Pシリーズ」を発売した。これで韓国メーカー1社、国内メーカー3社の合計4社から4K有機ELテレビがお目見えしたことになる。

【関連画像】ソニーは7年ぶりに有機ELテレビに再参入。大きな話題となった

 2015年5月にLGエレクトロニクスが、国内で初めて大型の有機ELテレビ「OLED EG9600シリーズ」を発売してから約2年が経過した今年、4K有機ELテレビが夏のボーナス商戦で注目されるのは間違いない。単価の高い大型商品だけに各社が4K有機ELテレビにかける期待は大きいからだ。量販店のテレビ売り場に再び活気が戻るか注目したい。

4K有機ELテレビは今こそ買いなのか?
 LGに加えて国内3メーカーから4K有機ELテレビが出そろったことで選択肢が一気に広がった。とはいえ、後述するように気軽に買える価格ではないので、大画面で映画などをじっくり楽しみたいなど、AVライフにある程度お金をかけられる人だけが購入を検討すべきだろう。ここでは、購入時に押さえておきたいポイントをいくつか紹介しておこう。

 まずは液晶テレビと比較した際の画質。なんといっても映画を高画質で楽しみたいという人には4K有機ELテレビはオススメだ。有機ELテレビは、映像を構成する各画素が自ら発光する“自発光型のデバイス”なので、発光しない場所は漆黒の黒になる。暗部の階調性、再現性の高さが大きな魅力となっている。

 それに比べて、液晶テレビはバックライトを使ってパネルを後ろから照らすので、どうしてもわずかながらバックライトの光が漏れ、漆黒の黒を再現できない。全体的に落ち着いたトーンで暗いシーンも多い映画コンテンツには、有機ELテレビはピッタリといえる。同じく自発光デバイスであるプラズマテレビからの買い替えとしては有機ELテレビが筆頭に挙がるのではないだろうか。

 ただし、液晶テレビはバックライトを強めることで輝度を高めることができるが、有機ELテレビにはそれができない。ピーク輝度(最も明るい場所の輝度)は液晶には及ばないのが実情だ。そのため明るい部屋で視聴すると、全体的に映像のコントラストが弱まってしまう。

 各社の画質の違いについては比較がなかなか難しい。実は国内メーカー3社は、すべてLGの有機ELパネルを採用している。つまり同じパネルを各社がそれぞれ独自開発した映像処理エンジンで駆動して表示していることになる。画質については好みの部分も大きいので、店頭でチェックするしかないだろう。

 画質以外のチェックポイントとしては画面サイズに注意しておこう。というのも画面サイズのバリエーションはあまりないからだ。最新モデルでは各社とも55V型と65V型のみのラインアップとなっている。LGは昨年発売した「OLED77G6P」(77V型モデル、実勢価格275万円前後)というモデルも提供している。

 価格も一般的な液晶テレビと比べれば相当高い点は覚悟したい。各社ともハイエンドモデルは実勢価格約80万〜100万円とかなり高額である。だが、55V型のスタンダードモデルなら約40万〜60万円程度に下がる。リーズナブルではないが、決して手が出ない価格帯でもないだろう。

 今後は、メディアではUltra HD Blu-ray、放送ではスカパー! 4K、加えてNetflixをはじめとする動画配信サービスなど、4Kの映像を楽しめる環境が広がってくる。コストパフォーマンスは別として、これらを存分に楽しみたいという人には4K有機ELテレビもいい選択肢の一つであることは間違いない。

4K映像だけでなく「地デジがキレイ」な東芝
 各社の画質の比較は難しいが、各社の訴求ポイントは購入前に確認しておきたい。

 最新モデルの中でひと足早く発売された東芝の「REGZA X910シリーズ」は、「地デジがきれい」をアピールしている。Ultra HD Blu-rayなどに比べて地上デジタル放送は、記録ビットレートが低く、ノイズが出やすい。そこで「絵柄構造適応型MPEG-NR」や「アダプティブフレーム超解像」といった独自技術を使い、ノイズを抑えながら精細感をアップしている。当然他社も同様の技術を搭載しているが、東芝はこのあたりが最も得意なメーカーとして定評もある。

東芝「REGZA X910シリーズ」

・REGZA 65X910(65V型、実勢価格79万円前後)

・REGZA 55X910(55V型、同59万円前後)

 東芝も「有機ELレグザオーディオシステム」によって4K有機ELテレビならではの高音質を訴求しているが、「映像だけでなくサウンドも上質」というポイントをより訴求しているのが東芝以外の3社だ。

LGは「コンパニオンボックス」でドルビーサラウンドを実現

 LGエレクトロニクスのハイエンドモデル「OLED W7Pシリーズ」は、ディスプレーと接続して使用する「コンパニオンボックス」を用意しており、コンパニオンボックスに内蔵するスピーカーがサラウンド機能を搭載している。これまでのテレビスピーカーとは別次元のレベルのサラウンド音響効果が体感できるはずだ。

 また、OLED W7Pシリーズは、ドルビーが開発した「ドルビーATMOS(アトモス)」と呼ぶサラウンド技術に対応。音に包み込まれるような感覚だけでなく、音が上下左右に動き回ったり、上から降ってきたりするような、これまでにはないサウンド体験を得られるようになっている。

LGエレクトロニクス「OLED TVシリーズ」

・OLED TV OLED65W7P(65V型、実勢価格99万円前後)

・OLED TV OLED65E7P(65V型、同75万円前後)

・OLED TV OLED65C7P(65V型、同60万円前後)

・OLED TV OLED55C7P(55V型、同41万円前後)

ソニーは「アコースティックサーフェイス」で映像と音が一体化

 ソニーの「BRAVIA A1シリーズ」の特徴は、画面そのものが振動することで音を発生させる「アコースティックサーフェイス」だ。これにより、映像の中から音が出てくるというこれまでにないサウンド体験が得られる。同様の技術は、NECが以前にパソコンに搭載していたが、薄型テレビとしては初めての試みとなる。もちろん、単純に画面から音が出る驚きだけでなく、高画質に見合ったクリアな高音質を実現している。

 また、BRAVIA A1シリーズは独特のデザインも魅力の一つ。写真で確認していただくと分かるが、テレビが床に直接立っているように見える。スタンドの存在がほとんど分からないのだ。これにより映像だけが浮かんでいるように感じるという。

ソニー「BRAVIAシリーズ」

・BRAVIA KJ-65A1(65V型、実勢価格80万円前後)

・BRAVIA KJ-55A1(55V型、同50万円前後)

パナソニックは「テクニクスサウンド」搭載の“ジャパンプレミアム”

 パナソニックの「VIERA EZ1000/EZ950シリーズ」は日本設計・日本生産の「ジャパンプレミアム」シリーズとして展開する。特に上位モデルのEZ1000シリーズは、2014年に復活した「テクニクス」ブランドを掲げた「Tuned by Technicsスピーカー」を搭載した。

 サウンドバーのように独立したスピーカーは、本体のスタンドとほぼ一体化されている。テクニクスの開発陣と連携し、“VIERA史上最高画質”にふさわしい音質を実現したとしている。

パナソニック「VIERAシリーズ」

・VIERA TH-65EZ1000(65V型、実勢価格90万円前後)

・VIERA TH-65EZ950(65V型、同80万円前後)

・VIERA TH-55EZ950(55V型、同50万円前後)

(文・安蔵靖志=IT・家電ジャーナリスト)
2017年05月28日

button_15.jpg  有機EL――テレビ・照明、次の本命に(投資テーマを斬る)

[ 2017年5月14日 / 日経ヴェリタス ]

 株式市場ではスマホ分野で注目されがちな有機ELだが、それだけではない。薄型テレビや照明などで用途は広がりをみせつつある。

 「長い技術の蓄積があったからこそ投入できた」。ソニー(6758)が8日、東京都内で開いた薄型テレビ「ブラビア」の新商品発表会。高木一郎執行役EVPが深い感慨をもって紹介したのは、主力の4K液晶テレビではなく、7年ぶりの再参入となる有機ELテレビだった。今年に入って中国や欧米で先行投入し、6月10日に満を持して日本市場で65型(想定価格は税抜き80万円前後)、55型(同50万円前後)を発売する。

 ソニーは2007年に世界に先駆けて有機ELテレビを発売した。しかし当時は市場に受け入れられず、10年には国内販売を終え、業務用などに注力してきた。今回はLGから調達する有機ELパネルに、自社の画像プロセッサーや画面から音を出す独自技術を加え、グローバルで戦える商品に仕上げた。調査会社のIHS Markitによると、2016年の薄型テレビにおけるソニーの世界シェア(金額ベース)は約9%で、サムスン電子、LG電子に次ぐ3位だ。有機ELテレビという新たな武器を携え、まずはシェア10%に向け、2強への楔(くさび)を打ち込もうと構える。

 有機ELテレビの成否は、今後のソニーのエレクトロニクス事業の命運を握るといっても過言ではない。4Kテレビなどを手がける「ホームエンタテインメント&サウンド部門」の18年3月期の営業利益は前期比ほぼ横ばいの580億円を見込む。薄型テレビの販売台数も前期並みの1200万台の計画だ。いたずらに台数を追わず、付加価値の高い製品で着実に利益を増やすには、液晶と有機ELの両輪でうまく稼ぐ必要がある。

 有機ELテレビは、まだテレビ市場全体の1%程度にすぎず、LG電子がその大半を握る。しかし液晶と比べて「残像感がないので映画やスポーツの視聴に適している」(ソニーの高木氏)とされ、今後はテレビ市場のけん引役になる可能性がある。ソニーだけでなく、パナソニック(6752)や東芝(6502)も今年に入って大画面の有機ELテレビを投入。日本勢も含め、競争は厳しさを増しそうだ。

 スマホやテレビに隠れて目立たないが、もう一つ、有機EL製品の次の本命として注目を集めているのは自動車の照明だ。韓国の調査会社、UBIリサーチによると、直近で100億円超の照明向け有機ELパネルの市場規模は25年に7000億円弱に拡大し、うち半分程度を車向けが占めるようになるとみている。独BMWが一部車種のブレーキランプに有機EL照明を採用したほか、独アウディも小型スポーツカー「TT」の一部モデルで導入を決めた。有機EL照明は部品の軽量化などにつながるとみられ、自動車メーカーの有機ELシフトがにわかに進んでいる。

 コニカミノルタ(4902)とパイオニア(6773)の有機EL照明事業の統合の背景にも、こうした流れがあるとみられる。車のブレーキランプなどで有機EL照明の需要が拡大していくとにらみ、両社は折半出資で会社を設立することを決めた。両社の強みを生かし、合計で数十億円規模とみられる有機EL照明の売上高を中長期で250億円に引き上げる考えだ。

button_15.jpg  プラズマの系譜――パナソニックの4K有機ELテレビ「EZ1000」と「EZ950」の違いとは?

ITmedia LifeStyle 5/28(日)

 1月に東芝「X910」シリーズ、そして先月はLGエレクトロニクス「W7P」と、最新有機ELテレビの視聴インプレッションを本欄で記したが、今回は5月の連休明けに発表されたパナソニックの有機ELテレビをチェックしていこう。

サウンドバー部分は本格的な3Way仕様

 まずその前にお詫びと訂正を。先月のLGエレクトロニクス W7Pの記事で、LGディスプレイが開発・製造する「2017年版最新」大画面有機ELパネルを採用したのは、LGエレクトロニクスの新製品のみと記したが、パナソニック、ソニーの新製品も同様の最新パネルが採用されていることが分かった。

 つまり2016年パネルに比して、ピーク輝度で25%アップを果たし、ソニー製有機ELマスターモニター「BVM-X300」と肩を並べる1000nitsのピーク輝度を獲得した最新パネルが、パナソニックとソニーの最新モデルにも採用されているわけである。しかも、このパネルは標準仕様で表面にブラックフィルターがはられ、黒の質感をいっそう高める工夫が施されている。

 では、パナソニックの有機ELテレビについて見ていこう。発表されたのは、65V型の「TH-65EZ1000」と、65V型と55V型の「TH-65/55EZ950」である。先述のようにEZ1000、EZ950ともに明るさ1000nitsの最新パネル採用機だが、ブラックフィルターが貼られたのはEZ1000のみ。EZ1000とEZ950のグレード差(65V型でEZ1000のほうが約10万円高い)を考えて、パナソニックがLGディスプレイに対してそのような仕様違いをオーダーしたようだ。

Panasonic 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン有機ELテレビ TH-65EZ950

価格:837,000円
(2017/5/28 18:19時点)
感想(0件)




Panasonic 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン有機ELテレビ TH-55EZ950

価格:529,000円
(2017/5/28 18:20時点)
感想(0件)




 EZ1000とEZ950のもう1つの大きな違いはオーディオ系。EZ950は、画面下部にスピーカーを下向きに配置したいわゆるインビジブル・タイプだが、上位機のEZ1000には、ディスプレイを支える構造のサウンドバー・タイプの上向きアンダースピーカーが採用されている。そして同社の高級オーディオ・ブランド「テクニクス」のエンジニアと共同でこのスピーカーと内蔵アンプの音質チューニングを行なったのだそうだ。

 スピーカーはL/R用それぞれに、低音を受け持つ4基のウーファーと中音域用の2基のスコーカー、高域用の1基のツイーターが横並びに配置された本格3Way仕様。バスレフポートではなく、磁気回路を持たないパッシブラジエーターをL/Rそれぞれ2基配置し、容量の小さなキャビネットから量感豊かな低音を引き出そうという設計だ。アンプの出力はそれぞれ40W/20W/20W。

画質エンジンは、EZ1000/EZ950ともに同じものが搭載され、有機ELパネルの特性に最適化したパナソニック独自の高画質回路が盛り込まれてる。考えてみれば、パナソニックは有機ELと同じ自発光デバイスであるプラズマテレビを長年開発してきたわけで、その経験がEZ1000/EZ950の画質エンジンに生かされているのは間違いないだろう。

とくに同社画質エンジニアがこだわったのが階調表現。現行の有機ELパネルは、黒の光り出し(最暗部に近いグレー)部分でやや怪しい挙動を見せる性質があり、そのまま使ったのでは黒ツブレしたり、黒が浮いてしまうのだが、同社技術陣はパネルの挙動に合せて、入出力トーンカーブを時間をかけて追い込んでいったという。

また現行有機ELパネルは、バンディングノイズと呼ばれる階段状のノイズが暗部、明部ともに目立ちやすいのだが、その現象に対しても「暗部階調スムーサー」と呼ばれる信号処理回路と、高輝度域のW(ホワイト)RGB階調補正回路を充てて、ノイズの発生を抑えて滑らかな階調の実現を図っている。

 それから、EZ1000についてはEZ950に比べてガンマカーブの調整ポイントを増やし、自社工場で一品一品丁寧に調整してその精度を上げているという。この一手間をかけることこそが、高級モデルならではの証左といってもいいだろう。また、EZ1000のみ静止画用「フォトプロ」画質モードが用意されているのも、写真を趣味としている人には見逃せないポイントかもしれない。

 またパナソニック・ハリウッドラボ(PHL)が培ってきた米国のメジャー系映画スタジオとの親密な関係を生かし、ポストプロダクションのDeluxeなどに依頼し、映画コンテンツを観るにふさわしい画質知見が盛り込まれたという。また、同時にハリウッドのスタジオからの要望に応じて、3Dルックアップテーブルの開放やキャリブレーション機能などが採用されている。

●浮き上がってくる映像にゾクゾク

 TH-65EZ1000とTH-55EZ950/TH-65EZ950の3モデルを、スタジオのように遮光を徹底した空間で、主にUltra HD Blu-ray(以下、UHD BD)の映画コンテンツを中心に映画用画質モードで確認したが、完全暗黒から映像がフッとスムーズに浮き上がってくる瞬間に、ゾクゾクするような快感を覚えた。これこそ画素1つ1つの振る舞いを制御でき、種火を必要としない自発光デバイス=有機ELならではの魅力だろう。液晶テレビでは、とてもこうはいかない。

 HDR(ハイダイナミックレンジ)仕様のUHD BD「レヴェナント:蘇えりし者」「La La Land」(米国盤)の夜闇に沈むシーンを見たが、さすがに暗部階調の表現は秀逸だった。

 前者の焚き火を前に2人の男がしゃべるシーンや後者のジャズ・クラブの照明が徐々に落ちていくシーンは、階段状のバンディングノイズが目立ちやすいのだが、先述した「暗部階調スムーサー」が的確にはたらいているのだろう、3モデルともにノイズやガタつきがまったく気にならない。

 ピーク輝度の伸び、ハイライトの階調表現も見事だ。「レヴェナント:蘇えりし者」の朝焼けのシーンの雲のグラデーションの表現は非常に滑らかで、さすがパナソニックの最高級テレビと思わせる精妙な階調表現なのである。

 映像調整機能を精査してみると、24fpsの映画コンテンツのフレーム間に黒画面を挿入できる機能を発見したが、APL(平均輝度レベル)の低い場面でこの機能を動かすと、映像のキレが増し、より解像感が上がった印象となった。これは暗室環境で観たいというマニアにはぜひお試しいただきたいテクニックだ。

 まあいすれにしても、この3モデルは当代家庭用大画面テレビの最高峰に位置する高画質モデルであることは間違いないだろう。満を持しての日本市場デビューにふさわしい仕上がりだ。

 さて気になるEZ1000とEZ950の画質差だが、短時間のチェックではそのクオリティーに大きな違いはないという印象だった。確かに表面ブラックフィルターの有り無しで漆黒の艶に微妙な違いが出るのは間違いないが、EZ950だけを見ていれば、黒の質感表現に不満を覚えることはないと思う。

 EZ1000は、先述のように1台1台ガンマカーブの調整ポイントを増やしてその精度を向上させているので、その性能にいっそう安心感を抱くことができる。その安心が得られるのなら10万円余計に出してもいいという方もいらっしゃるに違いない。

 また、音質については大きな差異がある。テクニクス技術陣がチューニングに参画したというだけあって、EZ1000のサウンドはワイドレンジで力強く、声の質感もとても良い。

 しかし、画面下にステレオ・スピーカーがサウンドバーのように横置き配置されているので、音が下から出てくる違和感が非常に大きいのも事実。画面からうーんと離れればその違和感は薄らぐが、そんなに離れて観るのなら高解像度4Kテレビを買った甲斐がないわけで……。

 画面に映し出された人物が、ほんとうにしゃべっている、歌っているという実感が得られるかどうかがAVにおいてもっとも重要と考える筆者は、映像と音像位置が合致しないサウンドバー・タイプを認める気にはならない。欧米では受けないそうだが、やはりこの本格スピーカーは、画面両サイドに配置すべきだと思う。

 EZ950の音は、EZ1000に比べると確かにショボいが、スピーカーユニットが下向き配置されているだけに定位があいまいで、EZ1000よりも画面下から音が聞こえてくる違和感は少ない。テレビのニュースやバラエティ番組を観る分には十分使えるクオリティーだといっていいだろう。

 そう考えると、EZ950を買って、EZ1000との価格差10万円でテレビの両脇に置く質のよい小型スピーカーを購入するというのもうまいやり方ではないかと思う。繰り返し述べるが、EZ1000とEZ950の画質に決定的な差異はないわけだから。

 また65V型と55V型の違いだが、個人的経験を踏まえていわせてもらえば、無理をしてでも65V型を選ぶことをお勧めしたい。部屋に置いた当初は「でかっ!」と思うかもしれないが、ほんの1〜2時間でその違和感はなくなるはず。

 そして、UHD BDやNetflixのような良質な4K/HDRコンテンツを65V型の大画面で見る楽しさといったら、もう……である。はっきりいって、低コントラストで暗く、2K解像度が主流の近所のシネコンに出かけるよりも、断然晴々とした気分で映画が楽しめることを太鼓判を押して保証します。
2017年05月26日

button_15.jpg  画面が鳴り、黒が沈む。ソニー4K有機ELテレビ「BRAVIA A1」の斬新さ

Impress Watch 5/26(金)

 5月7日、ソニーがいよいよ有機EL 4Kテレビ「BRAVIA A1」を発表した。ソニーは、2007年に11型の有機ELテレビ「XEL-1」を発売しているが、大画面の4Kテレビとしては初の有機ELだ。65型の「KJ-65A1」と55型「KJ-55A1」を用意し、店頭予想価格は65型が80万円前後、55型が50万円前後。

 LG、東芝、パナソニックと、各社が有機ELテレビを発売しているが、いずれも「最高画質のフラッグシップ機」という位置づけ。ソニーBRAVIAがユニークなのは、液晶のZ9Dと有機ELのA1の「2つのフラッグシップ」という位置づけにしているということだ。

 液晶の特性を生かし、明所コントラスト性能が特徴のZ9Dと、自発光ディスプレイらしい黒の締まりをアピールするA1という画質傾向が違うことはもちろんだが、A1ではデザインや音といった要素にも「有機ELならでは」の工夫を施して“新しいテレビ”として提案しているのだ。

 BRAVIA A1で、特に目を惹くのは“画面が鳴る”「アコースティックサーフェイス」を採用したこと。これによる、自然かつ高音質なサウンドと“佇まい”を新たな個性としてアピールしている。この、アコースティックサーフェイスを中心に、ソニーの新提案「BRAVIA A1」の魅力を探った。

【2017年6月10日発売予定】【代引不可】KJ-55A1 SONY ソニー BRAVIA ブラビア 55V型 4K対応 有機ELテレビ KJ55A1

価格:539,870円
(2017/5/28 09:31時点)
感想(0件)




【06/10発売予定】 ソニー 65V型 地上・BS・110度CS・4K放送対応スカパー!チューナー内蔵 有機ELテレビ BRAVIA(ブラビア) KJ-65A1 【お届け日指定不可】

価格:863,870円
(2017/5/28 09:32時点)
感想(0件)




■ユニークなデザインと画面が鳴る「アコースティックサーフェイス」

 今回試用したのは65型の「KJ-65A1」。幅145cmと大きいが、梱包を解いてみると1枚の板のようになっている。前面はほぼ映像表示画面で、裏側の映像処理系やサブウーファを内蔵したユニット部がスタンドとして機能する。スタンドを引き出して設置すると、画面は5度上方向に傾いた状態になる。

 スタンドを含む外形寸法は65型が145.1×33.9×83.2cm(幅×奥行き×高さ)、重量は36.2kg。イーゼルのようなユニークな設置方法かつ、画面が上方向に傾斜しているので、高さのあるテレビ台よりは、低めのテレビボードや床置きが適していそうだ。背面の仕上げの光沢も美しい。ただ、かなりユニークなデザインなので、購入前に、設置スペースや設置イメージ、きっちりとシミュレーションしておきたい。

 KJ-65A1を設置して、1mほどの至近距離で見てみると、「1枚の黒い板」という印象。ベゼル幅がほとんどなく、画面下部までほぼ画面なので、一般的な同サイズのテレビよりも大きく感じる。4K/3,840×2,160ドットの有機ELパネルと、HDR対応の高画質プロセッサ「X1 Extreme」を搭載。HDR信号は、Ultra HD Blu-rayなどで採用されている「HDR 10」と、4K放送で採用される「Hybrid Log Gamma(HLG)」に対応。Dolby Visionにも今後のアップデートで対応する予定だ。

 そして、BRAVIA A1の特徴のひとつが、テレビの画面そのものを振動させる「アコースティックサーフェイス」。画面を振動板として利用し、4基のアクチュエータと1基のサブウーファによる2.1ch構成を採用。背面のアクチュエータで、画面叩いた振動を音として出力するもので、総合出力は50W。“画面が鳴る”という意味では、これまでもNXTなどの類似技術が存在したが、55型以上の大画面で実現し、なおかつその音質にもこだわっている。

 左右や上下スピーカーではなく、「画面自体から音が出る」ため、セリフの聞こえかたは自然で、「映像のリアリティも向上する」という。低音は、背面スタンド部に内蔵したサブウーファから出力。アクチュエータで低域部分まで鳴らすと、振動により映像に悪影響が出るため、中高域がアクチュエータ、低域はサブウーファという構成としている。デジタルアンプのS-Masterやフロントサラウンド技術の「S-Force Surround」も搭載している。

 背面の仕上げにもこだわっており、端子類はカバーで隠されている。HDMI入力は4系統で、HDMI2とHDMI3の2系統が4K/60p 4:4:4対応。コンポジットビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1(サブウーファ兼用)などを備えている。

 OSプラットフォームは最新のAndroid TV 7.0で、映像配信サービスやアプリ追加などに対応。リモコンは、音声操作に対応しており、録画番組検索やYouTubeの検索などが可能。ソニー独自の音声解説技術により、音声予約や絞込み検索機能を新搭載し、「今週末のお笑い番組を予約」といった文章で、録画予約が行なえるようになった。ただし、今回は地デジ受信や録画は試せていない。

 操作レスポンスもよく、Android TVがプラットフォームとしてこなれてきていることは使ってすぐに実感できる。個人的には、[視聴中メニュー]ボタンから、BD視聴時に映像を見ながら、画質設定などが行なえるため、とても使いやすく感じる。

 録画やYouTubeなどのネットサービス、好みの番組ジャンルなどに、ワンボタンでアクセスできる「番組チェック」も強化し、新たに「かんたんメニュー」を追加。番組を見ながら画面下に表示したUIを確認し、番組表の起動やHDMI入力切替が行なえる。スマホの操作に慣れていると、[入力切替]ボタンより、こうしたGUIでの切換のほうが“直感的”とも感じる。特にHDMIの切り替えはこちらのほうが好みだ。

 また、地道なアップデートだが、Android TV表示画面にテレビ放送等の小画面表示が行なえるようになっている。

■“画面が鳴る”が生むリアリティ。SDRでもHDR感

 今回は、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)やBDを中心に視聴した。基本的に明かりを消灯した全暗環境で、画質モードは全暗での映画視聴時は、[シネマホーム]、[シネマプロ]を中心とし、明るい環境では[スタンダード]などを選択している。

 まずは、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のBD。BDのメニュー画面が起動しただけで、“音の良さ”が実感できる。20世紀FOXのオープニングムービーの音が本当に画面から出ていることがわかるし、FOXのロゴの発色やコントラストの高さも印象的。「このテレビはちょっと違うぞ」という気持ちになる。

 音もそうだが、映像のインパクトも強烈。数日前に、自宅の4K液晶テレビでも観ていた映像とは、コントラスト感、そして精細感がまるで違う。特に、暗部の情報量や陰影、宇宙空間の星の明滅や、暗い船内における計器パネルの輝きや色鮮やかさなどに目を奪われる。メッセージとして使われる、ホログラムの立体感もより現実的に感じられる。2KのBDでSDRなのだが、HDR映像に見えてくる。

 終盤のスカリフの戦いのような、日中の明るい戦闘場面でもハイコントラストかつ色鮮やかで、全暗環境で観ると、液晶よりも明るく感じられる。黒が沈むことで、コントラスト感だけでなく、色情報も引き出されているような印象だ。

 アコースティックサーフェイスのサウンドは、「画面から音が鳴っている」という体験が、これまでのテレビと違うため、最初は驚き、「これはいい!」となるのだが、数分経つと慣れる。ただ、所々で、画面の人物とセリフがバッチリ一致するシーンがあり、はっとさせられる。

 戦闘シーンにおいても、移動感はそれほど強くなく、アコースティックサーフェイスだからという驚きはない。空間移動するときに、ブーンという重低音とともに徐々に音が減衰していく様子などは結構迫力がある。ただ、爆発音やAT-ATの足音の重量感とかは、もう少し欲しいかな、とも感じる。

 HDRコンテンツのUHD BDでは、「オデッセイ」のロケット炎の色の深みや輝き感などが印象的。UHD BD「デッドプール」においても、車の金属の質感がなまめかしい。それ以上に印象的なのは、車など粉砕された破片が飛び散る感触が、音として明瞭に表現されること。なんというか“粉々感”が高い音になっているのだ。

 ちなみに、画面50cmぐらいまで近づいてアコースティックサーフェイスの音を聞いてみると、画面中央ではなく、少し上の左右が鳴っていることがわかる。ステレオ音源では、きちんとステレオ感も感じられる。

 なお、デッドプールでは、終盤の戦いの後に一瞬画面が真っ暗になるシーンがある。一応部屋は全暗にしているが、隣室や機器の光漏れのため、画面よりも周囲のほうが明るいという状況になる。そのため、急に真っ黒な板が目の前に現れたように感じられる。有機ELなので、画面が“本当に真っ暗”ということが実感でき、感動的だ。

 アコースティックサーフェイスと相性がいいと感じたのは、UHD BDの「シン・ゴジラ」。暗闇に包まれる東京、ゴジラが放つ紫の光の眩さなどHDRならではの魅力もあるのが、音声がほぼモノラルのシン・ゴジラのサウンドが、映画館っぽい印象なのだ。

 巨大不明動物上陸被害情報を伝えるニュースに、無線交信が重なるシーンの音の聞こえ方が明瞭かつ重層的。セリフも聞きやすく、画面中央から聞こえてくるテーマソングもテンションがあがる。サウンド構成がシンプルなだけに、力強く、また少しレトロっぽく、いい感じだ。

 明るい画像という意味で4K/60p収録の「宮古島」を見てみたが、夕日に照らされる波頭がなど明暗が混じるシーンがとても良い。日中の明るい砂浜もハイコントラストで、明るい室内で見ても十分な明るさ。有機ELでよく指摘される輝度への不満は全く感じられなかった。また、普段この作品でほとんど意識していないBGMが、とても心地よく感じたのも印象的だ。

 音楽タイトルということで、おそらく唯一の音楽UHD BD「モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』」も観てみた。冒頭のオーケストラの演奏が、音量を絞っていても臨場感が高く感じられ、テレビのスピーカーともシアターシステムとも一味違う印象。そして歌声が本当に中央から出ているように感じられるのはやはり強烈なインパクトだ。また、本作は4K/50p(SDR)収録のためか、映画とは違った動きの艶めかしさがあり、照明の陰影やセットの質感などが“見えすぎ”て、奇妙なリアリティがある。

 USBメモリやNAS内楽曲のネットワーク経由にも対応。アプリ「ミュージック」から、96kHz/24bitのハイレゾ再生が行なえる。このアプリもシンプルで、リモコン操作でも使いやすい。キース・ジャレットの「ケルンコンサート」(96kHz/24bit FLAC)における、ピアノの強弱と静寂表現などは、アコースティックサーフェイスにかなりマッチしている印象だ。

 Fourplay「101 East bound」(96kHz/24bit FLAC)は、もう一息ベースとバスドラの量感が欲しいところ。やや、音像が強調されるきらいもあるので、気になる場合は[ClearAudio+]をオフするなど、設定での調整も可能だ。

■2017年夏、最新有機ELテレビの魅力

 有機ELによる画質の進歩は目覚ましい。ソニーをはじめ、各社の有機ELテレビを何度も見ているが、改めて見慣れたコンテンツをじっくり見てみると、その進化と魅力を痛感する。端的に言うと、「できれば映画は有機ELで観たい」。

 ソニー初の4K有機ELテレビ「BRAVIA A1」は、画質・音質における正常進化はもちろんだが、アコースティックサーフェイスなど「新たなテレビ」にチャレンジした意欲作だ。使う前は、「画面が鳴るのは面白いけど、そこまで魅力的かな?」と若干懐疑的だったが、使ってみると、確かに“新しさ”が感じられる。最初の「おぉ!」という驚きだけでなく、いろいろな作品を観ると、じわじわと違いが分かってくる。とても魅力的な製品だ。

 ただ、4KもHDRもそうだが、魅力が「使ってみないとわからない」のは悩ましいところ。デザイン、有機EL、画面が鳴る、Android TV等々、なにか興味を惹くものがあれば、ぜひBRAVIA A1に触れてほしい。

AV Watch,臼田勤哉
有機EL産業に関心のある方、応援クリックを!>>>


有機ELのデバイス物理・材料化学・デバイス応用普及版 [ 安達千波矢 ]

価格:5,184円
(2016/3/22 16:47時点)
感想(0件)

有機EL照明 [ 城戸淳二 ]

価格:2,376円
(2016/3/22 16:49時点)
感想(0件)

有機ELディスプレイ概論 [ 辻村隆俊 ]

価格:3,024円
(2014/10/4 08:25時点)
感想(2件)

ソニー 17型業務用有機ELモニター PVM-1741A

価格:432,000円
(2014/10/4 08:27時点)
感想(0件)

【送料無料】 有機ELディスプレイ / 時任静士 【単行本】

価格:2,730円
(2013/8/9 08:41時点)
感想(0件)

【送料無料】 トコトンやさしい有機ELの本 B & Tブックス / 森竜雄 【単行本】

価格:1,470円
(2013/8/9 08:42時点)
感想(0件)

有機EL技術と材料開発

価格:4,410円
(2013/8/9 08:46時点)
感想(0件)

【総額2500円以上送料無料】有機ELに賭けろ! 世界的権威が明かす日本企業がサムスンに勝つ方法/城戸淳二【RCP】

価格:1,575円
(2013/8/9 08:43時点)
感想(0件)

東芝 65V型有機ELテレビ REGZA(レグザ) 65X910(標準設置無料)

価格:854,950円
(2017/5/23 15:40時点)
感想(0件)

【送料無料】 LG OLED55C6P 有機ELテレビ OLED TV(オーレッド・テレビ) [55V型/ 4K対応/ 3D対応]

価格:368,215円
(2017/5/23 15:38時点)
感想(0件)