2021年10月26日

サムスン・LGディスプレイ、好業績にも中国メーカーがライバルに浮上

10/26(火) ハンギョレ新聞

 有機ELディスプレイ(OLED)の販売好調で、サムスン・LGディスプレイが今年第3四半期の好業績を収めるものとみられる。しかし最近、中国メーカーのBOEが、韓国企業が独占していたアップルに対し、スマートフォン用OLEDパネルを供給するという報道もあり、韓国のディスプレイ業界が緊張している。

 25日の証券街の集計(21日現在)による市場見通しによると、今年第3四半期のサムスンディスプレイとLGディスプレイの売り上げはそれぞれ7兆2000億ウォン(約6990億円)と7兆6863億ウォン(約7500億円)と推定される。両社の営業利益は1兆5000億ウォン(約1460億円)と6765億ウォン(約660億円)だった。売上は昨年同期と比べてほぼ同じか小幅に増加したが、営業利益は両社ともに3倍以上増加した。昨年第3四半期のサムスンの売り上げは、それぞれ7兆3200億ウォン(約7100億円)と4700億ウォン(約460億円)だった。LGは6兆7376億ウォン(約6500億円)と1644億ウォン(約160億円)だ。急激な増益の見通しは、サムスンディスプレイはサムスン電子の第3世代携帯電話端末とiPhone13の販売によるものであり、LGディスプレイはコロナ禍で高級化・大型化の波に乗っているOLEDテレビパネルの販売が増加した点に基づいている。LGとサムスンの第3四半期の業績発表日は、それぞれ27日と28日だ。

 このような業績好調の流れが今後も続くかは不透明だ。安価なパネルを作ってきた中国メーカーの技術力が急速に伸びてきたからだ。代表的な例が中国ディスプレイ1位企業であるBOEが、アップルの「iPhone13」へパネルを供給するという説だ。アップルとBOE両方が公式発表を行ったわけではないが、BOEが先月、iPhone13に搭載される6.1インチのOLEDパネルを出荷したという外信報道が最近相次いだ。これまでBOEは品質問題により交換する場合に限ってiPhone12にパネルを供給してきたというのが業界の説明だ。これに先立ち、iPhone11のOLEDパネルはサムスンが100%独占供給し、iPhone12の場合、4つのラインナップ(ミニ・一般・プロ・プロマックス)のうち1機種にLGがパネルを供給するなど、韓国企業2社だけが競争を繰り広げてきた。高級パネル市場への新たな事業者の登場は、従来の事業者である国内の2社の利益に影響を及ぼしかねない。

 中国メーカー各社の成長の勢いは、市場シェアからも確認できる。市場調査会社「オムディア」の集計によると、スマートフォン用OLED市場でトップを走るサムスンディスプレイのシェアは、2019年の86.3%から2020年には79.3%に低下した後、今年第2四半期基準で75.5%に低下した。一方、同期間にBOEは3.6%(2019年2四半期基準)から10.5%(今年2四半期基準)へと2倍以上シェアを伸ばした。BOEに続き中国2位のチャイナスター(CSOT)も、昨年のシェア0.8%から今年第2四半期には3.5%に躍進した。TV用の大型OLED市場を事実上独占していたLGは、今年第2四半期、スマートフォン用パネルのシェアが6.3%に止まった。

 韓国国内の業界では、中国のパネルメーカーの競争力を高く評価するにはまだ早いという見方が多い。業界関係者は「BOEのiPhone13へのパネル供給が事実だとしても、スマートフォン用OLED市場ではサムスンディスプレイが独歩的であるため、直ちにこれといった変化は起きないだろう」と述べた。ただし、供給会社が増えることになれば、今後、アップルが韓国企業に対し、パネル供給単価を下げる可能性があることは否定できない。また別の会社の関係者は「これまで(高い価格にもかかわらず、技術力のため)仕方なくサムスンとLGのパネルだけを使わなければならなかったアップルとしては、第3の会社(BOE)が参入すれば、価格競争をさせようとするだろう」と説明した。

 キウム証券のキム・ジサン研究員は、本紙との電話インタビューで「BOEのiPhoneへのパネル供給は予定されていた手順」だとしつつも、「モバイル(iPhone)では韓国企業との競争が進むだろうが、長期的にアップルなどがタブレットPCやノート型パソコンにもOLEDを採用するようなので、市場拡大を考慮すればサムスンとLGとしては恩恵を受けるだろう」と予想した。新しい市場参入者の登場という否定的な影響より、OLED市場そのものの拡大という肯定的な要因がより注目されるという指摘だ。

posted by 新照明の情報2008 at 09:18| 市場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする