2020年06月05日

「iPhone12」価格設定で見えてきた「SE3」のスペック

2020-06-03 M&A Online

2020年秋に投入される「iPhone12」の予想スペックが次々と明らかになってきた。第5世代移動体通信(5G)対応をはじめ、大型のフルモデルチェンジとなりそうな「12」。同時に廉価版モデル「iPhone SE」の次期モデルにも大きな影響を与えそうだ。

次々と明らかになる「12」のスペック
「iPhone11」シリーズに続く正規モデル「12」のスペック予測が次々と明らかになっている。最上位機種の「Pro」だけでなく全モデルで5Gに対応し、現在は「Pro」のみに搭載している有機EL(OLED)ディスプレーも標準化されるという。

全モデルが有機EL化することで、サプライヤーも現行の韓国サムスンディスプレーと同LGディスプレーに、中国BOEが加わる。注目すべきはLG向けの発注量で、実に2000万枚のOLEDパネルを受注したという。サムスンの受注数は5500万枚と3倍近いが、現在のLGの受注量はテスト的な少量発注だったことを考えれば「大躍進」である。

現行の「11」シリーズはベースモデルの「11」(6.1インチ)と最上機種の「11 Pro」(5.8インチ)、最上位機種で大画面版の「11 Pro Max」(6.5インチ)の3モデルを販売している。「12」シリーズでは「12」(5.4インチ)。「12 Max」(6.1インチ)、「12 Pro」(同)、「12 Pro Max」(6.7インチ)の4モデルを発売する見通しだ。「12 Pro」と「12 Pro Max」には、現行の「iPad Pro」同じく拡張現実(AR)機能を強化するLiDARスキャナーが搭載されるという。

驚くべきは価格だ。「12 Pro」「12 Pro Max」は、現行の「11 Pro」「11 Pro Max」と同じ999ドル(日本での税別価格10万6800円)と1099ドル(同11万9800円)に据え置くという。さらに新たなベースモデルとなる「12」は現行の「11」の699ドル(同7万4800円)よりも安い649ドル(約6万9800円)に設定する見通しだ。

そうなると気になるのが廉価版の次期モデル「SE3」の行方だ。2020年4月に発売された現行の新型「SE」は、当初予想を裏切り「11」シリーズと同じ最新のCPU「A13 Bionic」を採用する一方で、「iPhone 8」のボディーを流用してディスプレーも4.7インチに抑え、カメラ機能を絞るなどでコストを抑えている。

「SE」は早くも来春に5G化
現行の「SE」ではコストダウンのため、CPUは「iPhone XS」「XR」に搭載した「A12 Bionic」や、「Phone 8」「iPhone X」に搭載した「A11 Bionic」などの旧世代を搭載するとの予想もあった。

しかし、アップルはコストダウンを「SE」だけに限定せず、「11」シリーズを含めたiPhone全体で考えたようだ。すなわち「SE」にも搭載することで発注個数を増やし、「A13 Bionic」の調達価格を安くする道を選んだ。これならば「11」シリーズのコストダウンにもつながる。

一見、廉価版モデルに最新鋭CPUを採用するのは割高のようだが、生産台数が多い主流モデルの調達価格の引き下げにつながるのならばコストメリットはある。「損して得とれ」のコスト戦略といえよう。

このコスト戦略が続くとすれば、次期廉価版モデルの「SE3」にも同様の戦略を採用することになるだろう。初代「SE」から2代目の「SE」へのモデルチェンジには実に4年かかった。だが、現行機種から3代目へのモデルチェンジは1年の可能性が高い。

その理由は5G化だ。「12」シリーズは全機種で5Gに対応する。当然、生産コストは上がるはずだが、すでに述べた通り最上位機種は価格据え置き、ベースモデルの「12」は値下げするとみられている。そうなると5Gモジュールのコスト削減は必須で、「SE3」も5G対応にして量産効果で価格を引き下げるしかない。

「SE3」へモデルチェンジするタイミングとしては、2021年3〜4月が有力だろう。この頃には「12」シリーズの生産も落ち着き、最新の「A14」を「SE3」に回す余裕もできるからだ。奇しくも「iPhone 8 Plus」のボディーを流用した5.5インチディスプレー搭載の「iPhone SE Plus」の発売も、この時期と予想されている。

「SE3」は「SE Plus」と同時発売され、共に5G対応で次期CPUを搭載している可能性が高い。価格もアップルが低価格戦略にかじを切っていることから、「SE3」は現行の「SE」と同じ399ドル(日本での税別価格4万4800円)、「SE Plus」は499ドル(約5万3700円)程度になるだろう。

残念ながら「SE3」は「8」、「SE Plus」は「8 Plus」のボディーを流用していることから、カメラは現行どおり単眼カメラの可能性が高い。カメラ機能にこだわるのであれば、「12」シリーズを選択した方がよさそうだ。
posted by 新照明の情報2008 at 07:48| スマートフォン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする