2020年04月01日

蒔絵の美しさをずっと…有機ELで装飾パネル 山形大、仏壇メーカーなどと開発

3/31(火)  毎日新聞

 山形大学術研究院の城戸淳二教授は仏壇メーカー、照明会社と協力し、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)照明を使って伝統工芸「蒔絵(まきえ)」の装飾パネルを試作した。

 蒔絵は漆器の表面に漆で絵や文字を描き、金粉などをまいて作るが、光とは相性が悪く、色あせや劣化が課題だった。有機EL照明は熱をほとんど持たず、紫外線を出さない特徴があり、仏壇仏具メーカーの保志(福島県会津若松市)が、山形大発のベンチャーで有機EL照明を手掛けるオーガニックライティング(米沢市)とパネルを共同開発。背面から揺らぐように照らすことで、優しく奥行きのある作品を浮かび上がらせた。

 「月ほたる」と名付けたパネルは70センチ四方。会津消粉(けしふん)蒔絵で描いたウサギが浮かぶ月明かりや、ススキの間を飛ぶ蛍など、日本の原風景を表現した。窓の少ない最近の住宅や高級ホテルなどで壁に掛けて楽しむことを想定。今後は製品化と30万〜50万円での販売を目指す。

 同大は「有機ELと伝統技法の融合で、伝統工芸の世界に新たな可能性を見いだした」としている。【渡辺薫】
posted by 新照明の情報2008 at 07:21| 有機EL照明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする