2020年03月10日

《新型肺炎》イノラックス「受注旺盛」、パネル価格急上昇

〇2020年3月9日 ワイズニュース

 中国、韓国での新型コロナウイルス感染拡大によるサプライチェーンの混乱に加え、東京五輪のテレビ観戦意欲の高まりが予想される中、大型テレビ用液晶パネルの需要が急増している。2月下旬より32インチパネル価格は15%上昇、55インチは1割上昇した。パネル大手の群創光電(イノラックス)は、過去1年で受注が最も旺盛で、「生産したそばから、顧客が持っていってしまう」とうれしい悲鳴を上げた。9日付経済日報などが報じた。

 あるパネルメーカーの主管は、顧客から緊急受注があっても十分に供給できないと明かした。中国の部品サプライヤーの工場で春節(旧正月、2020年は1月25日)後の従業員復帰率が3割程度と低い一方、顧客は5割まで上昇しているためだ。

 韓国で2月下旬から感染者が急増している上、昨年までに韓国メーカーが液晶パネルを減産し、有機EL(OLED)パネルなどへの生産転換を進めていたことも、パネル供給不足に拍車を掛けている。

 東京五輪について国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は4日、会議で中止や延期の言及はなかったと語った。開催予定期間は7月24日〜8月9日。新型コロナウイルス感染への懸念から、会場より自宅のテレビで観戦する市民が増え、大型で高規格のテレビが売れると見込まれるため、テレビブランドは在庫積み増しを急いでいる。

 パネル業界関係者は、顧客の発注削減はみられず、売り手市場に転じたと指摘した。業界では、パネル価格上昇は始まったばかりで、第2四半期まで上昇傾向が続くと予想されている。

65インチ以下、3月も上昇

 市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーによると、テレビ用の32インチパネル価格は、2月末までに7〜8%上昇、3月に5%以上上昇し、半月の上昇幅は15%に上った。55インチは2月末までに6米ドル上昇し、半月余りで上昇幅が10%に上った。

 北京群智営銷諮詢(シグマインテル)によると、65インチ以下のテレビ用パネル価格は3月も2〜5米ドル上昇する見通しだ。

パネル大手2社、1千人以上募集

 イノラックスと友達光電(AUO)は今年は2社合計で1,000人以上を募集する見通しだ。

 新型コロナウイルス感染拡大で、大学での就職説明会が5月に延期される中、両社はインターネット上での人材募集を大幅に増やしている。求人求職サイトをみると、100以上の職種を募集しており、一部エンジニアは人数無制限だ。
posted by 新照明の情報2008 at 07:45| 液晶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする