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2015年05月29日

button_15.jpg  プレスリリース:昭和電工がスクリーン印刷で薄膜回路を形成する導電性インクを開発

2015年5月28日

 昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)は、スクリーン印刷によって薄膜の電子回路形成が可能な導電性銀インクを開発しました。

 近年、デバイスの高性能化に伴い基板が多層化し、回路基板においても薄膜化が求められています。しかし導電性インクは銀などの金属粒子のほか、インクの粘度を高めるポリマーや溶剤が添加されており、薄膜でも導電性と粘度を維持するには、絶縁体であるポリマーの使用を最小限に抑え、金属粒子自体の濃度を高めることが必要でした。また、プリンテッドエレクトロニクス分野で主流のスクリーン印刷は、版の裏側からインクを滲出させる孔版方式のため、インクにはメッシュを透過する容積が求められ、ほかの印刷方式に比べ印刷後のインク膜厚が厚くなる傾向にあります。

 当社は今回、独自のポリマー組成および溶剤組成を改良し、高価な銀粒子の濃度を高めることなく、薄膜でも十分な導電性と粘度を確保する銀インクを開発しました。本インクで印刷された電子回路は、後工程の熱処理で溶剤を蒸発乾燥させるだけで、1マイクロメートル*以下に薄膜化することが可能です。

 なお、本インクは印刷後の熱処理のみでも十分な導電性を確保できますが、当社が従来から導入している光焼成技術(Photonic Curing TM)**を併用することで、非常に短時間にさらに高い導電性が実現できます。さらに当社は今回、本インクに適したアンダーコート剤およびオーバーコート剤も開発しており、本コート剤を使用することで、導電性を維持しながらさらに接着強度を高めることができます。

 当社では銀インクに関し、薄膜(1マイクロメートル)から厚膜(30マイクロメートル以上)までグレードを揃え、周辺部材とともに、来月よりサンプル提供を開始します***。

 印刷技術を応用し電子回路を形成するプリンテッドエレクトロ二クス技術は、製造工程が大幅に簡略化されることから市場拡大が期待されていますが、電子機器の小型軽量化が進む中、薄膜化だけでなく、配線の微細化に対応した技術開発も求められています。当社は本技術を応用し、5マイクロメートル以下の線幅の回路形成においても、他の印刷手法も合わせて開発を進めてまいります。

 なお今回発表の銀インクは、6月3−5日に東京ビッグサイトで開催される「JPCA Show 2015」にて紹介する予定です。

以上

* 1マイクロメートル(μm):1000分の1ミリメートル
** 2011年4月11日付昭和電工リリース「導電性インクの製造・販売および開発について米社と提携」
***本製品は開発中であり、記載の仕様は、変更する場合があります。

button_15.jpg  プレスリリース:昭和電工とマイクロ波化学が透明導電パターン形成用 銀ナノワイヤーインクの量産技術を開発

2015年5月28日
昭和電工株式会社
マイクロ波化学株式会社

 昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫 以下、昭和電工)とマイクロ波化学株式会社(社長:吉野 巌 以下、マイクロ波化学)は、印刷技術によって透明導電パターンを形成する銀ナノワイヤーインクについて、共同で量産技術を開発しました。

 昭和電工は、2012年に国立大学法人 大阪大学の菅沼克昭教授と共同で、印刷により透明導電パターンを形成する銀ナノワイヤーインクを開発しています*。銀ナノワイヤーインクで高い光透過性と導電性を実現するには、金属ナノ材料である銀ナノワイヤーのアスペクト比(長さと径の比)を高めることが重要であり、従来の合成方法では銀ナノ粒子が表面全体で結晶成長しやすくワイヤー状になりにくいことから、安定的に生産するための量産技術の確立が課題となっていました。

 昭和電工およびマイクロ波化学は、今回、選択加熱技術のひとつであるマイクロ波加熱を用いた合成方法を開発しました。銀ナノワイヤーの成長過程において銀ナノ粒子にマイクロ波を照射すると、成長末端のみがエネルギーを吸収し発熱します。この特性を利用し、銀ナノ粒子に結晶成長を阻害するキャッピング剤を選択的に吸着させることで、細長いワイヤーを効率的に生産することに成功しました。

 また、銀ナノワイヤーインクは印刷後、光焼成技術(Photonic Curing TM)**により導電性を発現させますが、昭和電工では今回、基板への密着度を高め、焼成時の基板へのダメージを最小限に抑えるアンダーコート剤も開発しております。一般的に熱に弱いとされる銀ナノワイヤーの劣化を防ぐオーバーコート剤も開発中で、本インクおよび周辺部材は、昭和電工が7月よりサンプル提供を開始する予定です***。

 なお、6月3−5日に東京ビッグサイトで開催される「JPCA Show 2015」にて、昭和電工のブースにおいて本インクおよび周辺部材を用いて試作したタッチセンサおよび7インチサイズのタッチパネルを展示いたします。

以上

*2012年10月1日付昭和電工リリース「電子回路形成用導電性インクを開発」
**2011年4月11日付昭和電工リリース「導電性インクの製造・販売および開発について米社と提携」
***本製品は開発中であり、記載の仕様および時期は、変更する場合があります。

button_15.jpg  韓国最大のICT展示会開幕 LG電子は有機ELテレビやスマートフォン「G4」

聯合ニュース 5月27日(水)11時31分配信

【ソウル聯合ニュース】韓国最大の情報通信技術(ICT)展示会「ワールドITショー(WIS)2015」が27日、ソウルの総合展示場・COEXで開幕した。未来創造科学部が主催、国内外の約420のIT関連企業が参加し、30日まで開催される。
 「Connect Everything」をテーマに、人とモノ、モノとモノをつなぐ社会を象徴するICTサービス・製品が約1400のブースで紹介される。
 サムスン電子は独自の基本ソフト(OS)「タイゼン」を搭載したスマートテレビや大型スマートフォン「ギャラクシーノート4」、LG電子は有機ELテレビやスマートフォン「G4」などの最新のICT製品を出展する。通信大手のKTは第5世代移動通信(5G)、SKテレコムはモノのインターネット(IoT)プラットフォームに焦点を当てたブースをそれぞれ設置した。
 米クアルコムや中国・華為技術(ファーウェイ)など海外大手のほか、韓国のスタートアップ企業(起業したばかりの企業)や中小企業も新製品を紹介する。
 展示会に合わせ、韓国貿易協会は海外バイヤーを招き輸出商談会を行う。韓国情報通信振興協会は展示会参加者のビジネスネットワーク構築をサポートする。大学のICT研究センターの技術交流を活性化するフォーラムや、韓国のICT政策を話し合う会議も予定されている。

mgk1202@yna.co.kr

button_15.jpg  大きくなってきた“8Kの足音”――NHK技研公開2015

ITmedia LifeStyle 5月27日(水)

 世田谷のNHK放送技術研究所での研究成果を公開する場として毎年開催される「技研公開」が、今年も31日まで開催される。初日にあたる26日はプレスデーとして、展示内容が報道陣に公開された。今年は”究極のテレビへ、カウントダウン!”というテーマの下、来年に迫った8Kスーパーハイビジョンの試験放送に関連する技術が数多く公開された。

●カメラ、ディスプレイ、8Kの小型化はここまで進んだ

 1階エントランスを抜けてすぐのエリアでは、8Kの制作、転送、受信までの一連の技術が公開される。撮影に用いるカメラでは、重量がわずか2キログラムという小型の8Kカメラが展示された。撮影素子はベイヤー配列のスーパー35ミリ単板式で、レンズはツァイスのコンパクトプライムを用いている。従来の8Kカメラは報道用の大型三脚を要するかなり大型なものが主流だったが、今回展示されたカメラは市販の民生用ビデオ三脚に乗るサイズまで小型化されていた。フレーム周波数もスーパーハイビジョンの規格で要求される120Hzをサポートしており、スポーツ中継やドラマ撮影といった、小さなサイズを活かした現場での活用を期待しているという。

 従来はかなり大型だったディスプレイも、小型化の提案がされていた。パナソニックとの共同開発では民生用テレビで一般的な55インチサイズの液晶ディスプレイ、半導体エネルギー研究所と共同開発では世界最小となる13.3インチの有機EL 8Kディスプレイがそれぞれ参考展示されていた。

 55インチ液晶は、パナソニックのIPS - Pro技術を用いたパネルを使用しており、色域はDCIとAdobe RGBを100%カバーしている。フレーム周波数は120Hzだ。55インチというサイズを活かし、一般家庭のテレビはもちろんのこと、大判であるA0用紙がほぼ原寸大で表示できることから、製図業務などへの応用も視野に入れているという。

 一方の13.3インチ有機ELは、白色タンデムOLEDにトップエミッションとカラーフィルタを組み合わせた構造だ。iPhone 6の倍以上となる664ppiの超高画素密度パネルで、フレーム周波数は60Hz。“手のひらにのる8K“”としてタブレット端末などへの採用をにらむ。

●これが8Kのホンキ、JVC共同開発のフルスペック8Kプロジェクター

 今回の技研公開における目玉展示の1つは、JVCケンウッドと共同開発した8Kプロジェクターだ。NHK技研はこれまでも8Kプロジェクターをアップデートしてきたが、今回展示された最新版は、120Hzのフレーム周波数、BT.2020の色域をサポート。そして4Kプロジェクターと同じ1.3インチサイズのLCOS素子を用いた3300万画素の3板式と、スーパーハイビジョンのフル規格に対応した。昨年までとの大きな違いは、JVCのe-shiftデバイスがLCOSのリアル8Kデバイスに置き換えられたことだ。これにより画素ずらし方式の欠点だった精細感の甘さや動きぼけを克服した。光源にはRGB三原色の半導体レーザーが用いられており、BT.2020が要求する広い色域をほぼカバーしている。

 展示では専用の暗室に450インチの巨大スクリーンが用意され、青い蝶や黄色や紫の花、紅いオウムなど、色にフォーカスを当てた被写体が次々と映し出される「Colors」という撮りおろしのプログラムを公開。フルスペック8Kが持つ表現力の高さを披露した。

●8K伝送実験も

 来年の試験放送を見据えた伝送実験も今回の技研公開におけるテーマの1つだ。NHK技研では地上波と衛星双方の技術研究を進めており、今回は実験中の技術がどちらも公開された。

 衛星放送では、来年の試験放送を想定した12GHz帯の広帯域衛生伝送実験が展示された。8K衛星放送では、搬送電波に16通りの振幅・位相差を与える「16APSK」という変調方式を採用したことで、従来よりも大容量のデータ転送を可能にする。現在、空き電波となっているBS 17chを使い、渋谷のNHK放送センターから衛星へ飛ばした電波を、技研に設置したアンテナで受信していた。さらに今回は、お台場に設置されたカメラからの映像を衛星に飛ばすリアルタイム放送のデモも披露している(発信側の伝送装置は技研、発信アンテナ自体は放送センターと、それぞれ別の場所にあるので、発信アンテナまでのお台場〜技研〜放送センター間は光回線を用いている)。

 地上波の伝送実験は、昨年の熊本県人吉での実験に続いて行われた。今回は、技研から8キロメートル離れた渋谷の放送センターへ電波を飛ばし、それを2回線の光ファイバーで技研へ転送している。前回の人吉は混信の可能性が低い、いわば「電波にとって都合のいい場所」だったが、今回は渋谷〜世田谷間という、さまざまな電波が飛び交う都市部での実験だ。アンテナのサイズは通常のUHF用八木・宇田アンテナと変わらないが、平行方向に加えて垂直方向にも輻射器や導波器の棒が付いている。

●新世代の記録装置

 大容量の8Kコンテンツを収録するための、ストレージに関する研究も公開された。中でも注目は新日鉄住金と共同開発したホログラムメモリだ。専用の樹脂板に光の入射角を変えながら多重記録を行うというもの。

 今回展示されたものは平行方向の角度変化に加えて、記憶媒体を90度ずつ回転させた面にそれぞれ記録することが可能となった。これにより従来方式の4倍にあたる記録密度を達成。会場では75Gバイトのデータ容量を持つ、3センチメートル四方の特殊な樹脂板が持ち込まれた。読み取り機は汎用品を組み合わせた構成のために大型となっていたが、専用構成を開発することで小型化し、再来年くらいには実用化にこぎ着けたいと話していた。
2015年05月28日

button_15.jpg  ベンキュー、sRGBカバー率100%の23.8型2,560×1,440ドット液晶ディスプレイ

マイナビニュース 5月27日(水)

ベンキュージャパンは27日、IPS(AHVA)液晶パネルを採用した23.8型ワイド液晶ディスプレイ「BL2420PT」を発表した。5月29日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は52,800円前後。

「BL2411PT」の後継モデルとなる23.8型ワイド液晶ディスプレイ。解像度は2,560×1,440ドットで、sRGB比100%の色域をカバーしている。

フリッカーフリーのLEDバックライトを採用するとともに、「ブルーライト軽減モード」を搭載。用途に合わせて表示モードを選択でき、色温度や輝度を調整できるようになっている。そのほか、周囲の明るさを自動で検知して最適な輝度に調整する「オートアイプロテクトセンサー」や、ディスプレイの前から人がいなくなったことを検知して消費電力を節約する機能を搭載(センサーの感知エリアは3パターン)。

主な仕様は、液晶パネルが23.8型ワイドのIPS(AHVA)方式、解像度が2,560×1,440ドット、視野角が上下左右とも178度、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1(DCR時20,000,000:1)、応答速度が14ms(GTG:5ms)。

映像入力インタフェースはHDMI×1、DVI-DL×1、D-sub×1、DisplayPort×1。2ポートのUSB 2.0ハブ機能や、1W+1Wのステレオスピーカーを搭載する。スタンドの調整機能は、チルト角度が下5度/上20度、スイーベルが左右45度ずつ、高さ調整が140mm、90度のピボット機能。本体サイズはW500×D198×H665mm、重量は約7.0kg。

(リアクション)
2015年05月27日

button_15.jpg  NHK放送技術研究所を一般公開。有機ELディスプレイの長寿命化、8Kスーパーハイビジョンプロジェクタ

Impress Watch 5月26日(火)

 日本放送協会(NHK)は、東京・世田谷区にあるNHK放送技術研究所を一般公開する「技研公開2015」を5月28日から5月31日まで実施する。入場は無料。公開に先立って26日、マスコミ向けの先行公開が行なわれた。ここでは8Kのスーパーハイビジョン(8K SHV)の表示に関する展示をレポートする。

 総務省が昨年公表した8K放送のロードマップでは、放送衛星による8K試験放送を2016年に開始、2018年までに実用放送、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年を本格普及の目標時期と掲げている。NHKでもこのロードマップに従って実用化に向けた準備を加速させている。

 今回の技研公開では、8K SHVの番組制作から符号化・多重化、送受信、表示まで、放送に必要となる機器を開発するだけでなく、それらを繋げる試みも実施。実際の放送衛星(BS-17ch)を経由した8K衛星放送実験も実施。それを世界初公開している。

■ フルスペック8Kスーパーハイビジョンプロジェクタ

 8K SHVは、現行ハイビジョンの16倍の高精細画像(7,680×4,320ドット)と22.2ch音声で構成。最上位映像フォーマットである“フルスペック8K SHV”は、60Hzを超える、フルスペック(120Hz)の8K SHV映像と定められている。表示機器の目玉は、このフルスペック8K SHVを表示できるプロジェクタ。会場内に450型の大スクリーンを設置。サッカーなどの映像を投写し、高精細ながら動きのぼやけが少ないキレのある8K SHV映像を紹介している。

 使われているプロジェクタはJVCケンウッドと共同で開発されたもので、「3,300万画素、フレーム周波数120Hz、公色域の色再現の全てを満たす初めての製品」という。センサーは対角1.3型、3,300万画素(7,680×4,320ドット)の素子を赤、緑、青の各色に用いる3板式で、8Kフル解像度の映像表現が可能。方式は反射型液晶(LCOS)。さらに表示素子を120Hzで駆動することで、フレーム周波数の条件を満たしている。

 階調は12bit、光源はRGBの半導体レーザーを用いる事で、広色域を実現している。光出力は8,000ルーメン。ダイナミックレンジは5,000:1。昨年までのレーザー光源を用いたモデルと比べ、高輝度化している。

 デモでは、動きのぼやけが少ない高解像度映像と共に、レーザー光源ならではの赤や緑の鮮やかな表示も実現。さらに、新プロジェクタ向けに開発された高性能単焦点レンズにより、画面の中央部だけでなく、四隅に至るまで高精細な描写を実現。スクリーンの隅に顔を近づけても、センサーの画素がクリアに見えるフォーカス感が維持されていた。

 8Kプロジェクタは、2009年に開発されたモデルが1.7型、3,300万画素×3枚、光源はキセノンランプ。2011年のモデルが1.3型、800万画素の3枚式で画素ずらし(e-shift)で8K相当の表示を行なっていた。

 なお、フルスペック8K SHVの映像は約144Gbpsと大容量だが、光マルチリンクケーブル1本(U-SDI)でプロジェクタに入力している。

■ 広色域レーザーバックライト液晶ディスプレーと高品質色域変換

 直視型ディスプレイ関連では、4Kや8K放送で採用される広色域表示系に対応するための技術として、レーザーバックライトを採用した4K液晶ディスプレイが開発されている。

 バックライトに赤、緑、青の半導体レーザーを用いたもので、色域包含率は98%(xy色度図)。これまで開発が困難だった青や緑の半導体レーザー部品の能力が向上した事で、実現したという。

 また、広色域の映像を、ハイビジョンの色域に高品位かつリアルアイムに変換する装置も開発。高色域の4K映像を2Kのテレビなどに入力した際に、色味が不自然になる事を防ぐためで、単純な変換処理で発生するテクスチャの喪失や、トーンの不連続なども改善されるという。

■ 有機ELディスプレイの長寿命化

 8K SHVの普及に向け、薄くて軽い大画面シート型有機ELディスプレイや、有機ELディスプレイの長寿命化の研究も進められている。今年の展示では、動きぼやけの改善と長寿命化を両立する「時間アパーチャー適応制御駆動技術」と、フィルム基板上でも長寿命化が可能な「逆構造有機ELデバイス」が展示された。

 時間アパーチャー適応制御駆動技術は、有機ELディスプレイで問題となる動きぼやけの改善を目的としたもの。具体的には画面を横方向にライン分割駆動し、例えばテロップが横に流れるなどした場合に、動きの激しい部分の発光時間を短縮、黒挿入を行なう事で動きぼやけを低減する。それ以外の動きの少ない静止領域は、瞬時輝度を低減。有機ELの寿命は輝度によって変化するため、動きぼやけを低減すると同時に、長寿命化も期待できるという。

 フィルムタイプで折り曲げが可能な有機ELディスプレイの長寿命化を実現するために、大気中で安定な逆構造有機ELデバイスの研究が進められている。従来の有機ELは、基板上に陽極、有機層、電子注入層、陰極の順序で積層して成膜していたが、基板材料としてフィルムを使った場合、時間の経過とともに基板側と陰極側の両方向から、大気中の酸素や水分が進入。電子注入層と陰極を劣化させ、寿命を短くしていた。

 そこで、酸素や水分の影響を受けにくい電子注入層の材料を開発。さらに、劣化しにくい陰極用材料も使用。これらの材料を積層して成膜できるよう、陽極と陰極の位置を入れ替えた逆構造とすることで、長期間安定に発光する「逆構造有機EL素子」が開発された。酸素や水分に強い新しい材料のみを使用できるため、封止性能の低いプラスチックフィルム基板を用いたディスプレイでも、長寿命化が期待できるという。

 展示では、通常構造の有機ELデバイスが、103日で発光面が崩れてしまっているのに対し、逆構造では250日経過しても発光面の形状変化が少ない事などを紹介。

 今後はさらなる高画質化に向けた高速駆動技術の研究を進めるとともに、シート型ディスプレイの実現に向け、低電圧・省電力化など逆構造有機ELデバイスの特性改善に取り組むという。


【AV Watch,山崎健太郎】
2015年05月26日

button_15.jpg  山形大、銀インク生産――有機エレ研究、世界をリード、山形・米沢市

[ 2015年5月9日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]
 山形大学工学部(山形県米沢市)は次世代技術として注目される有機エレクトロニクスでは世界をリードする一大研究開発拠点となっている。文部科学省の事務次官も務めた結城章夫・前山形大学学長や大場好弘・前工学部長が在任中に世界中から優れた研究者を米沢に呼び集めたという。

 有機ELから始まった研究は、有機トランジスタ、有機太陽電池を経て有機エレクトロニクス全体に広がり、今回の銀ナノ粒子インクにつながった。いずれも米沢で花開いた技術だ。

 山形大発VBでは世界で初めて白色有機ELを開発した城戸淳二教授が中心となって設立した「ルミオテック」がある。また、有毒物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を微生物で無害にする事業に取り組む原富次郎教授の「アプリザイム」なども誕生している。

 ただ、大学発VBの中には技術面を重視するあまり資金面で頓挫するケースも少なくない。このため銀ナノ粒子インク生産VB立ち上げにあたっては、計画当初から事業プロモーターと呼ぶベンチャーキャピタルが助言する形を採用した。

button_15.jpg  有機EL画面、厚み3ミリ、独コンチネンタル、車載器向け的

[ 2015年5月18日 / 日経産業新聞 ]
 独自動車部品大手のコンチネンタルは車載有機ELディスプレーを開発した。厚みは3ミリメートル以下で曲面に沿わせるなどデザインの幅が広がり、消費電力を従来の液晶に比べ最大2分の1に抑えられる。2018年以降に量産する。クルマがネットに常時接続することで車内の情報量は増え、車載ディスプレーの需要も増加が見込める。高級車を中心に売り込む。

 新開発の有機ELディスプレーは現在主流の液晶に比べ3分の1程度の厚みとなる。重さも3分の1。運転席と助手席の間のセンターコンソール位置に置いて地図などを表示するディスプレーの用途を想定する。センターコンソールの湾曲に沿わせて貼り付けることができ、様々なデザインに柔軟に対応できる。

 消費電力も液晶に比べ3〜5割減らせる。液晶の場合、光源から偏光板を通じて液晶に光が届くため途中で電力がロスする。有機ELは自発光のため電力ロスがなく、発色もよくなるという。

 指で触れて操作するタッチ式のため、ボタンを押したときの感覚を伝えるフィードバック装置もあわせて開発する。現状では液晶に比べ製造費用が2〜3倍となるが、改良を進めコストを抑え、まず高級車での採用を目指す。18〜20年をめどに量産を始める。

 インターネットに常時接続する「コネクテッドカー」が急速に普及し始めた。メールや動画など車内で扱える情報が増えている。計器板やミラーもディスプレーに置き換えられてきた。車載ディスプレーの増加で有機ELは受け入れられやすくなる。(香月夏子)

button_15.jpg  独大学、3D造型物の表面にEL箔をプリントして光らせる技術を開発

2015/05/25 fabcross

独カールスルーエ工科大学の研究者らは、独フランツ・ビンダー社と共同で、3D造型物を光らせる新しい3Dプリンティングプロセスを開発した。3D造型物の表面にエレクトロルミネッセンス箔をプリントする技術だという。



エレクトロルミネッセンス(EL)とは、半導体などに電気エネルギーを加えると、電球のように熱エネルギーに変換されることなく、直接光のエネルギーに変換される現象を指す。この現象は、2枚のフィルムの間に発光体をはさんだ“ELシート”などの形ですでに利用され、実用化が始まっている。しかし、ELシートは、その形状ゆえに、用途は平面的なものに限定されていた。

この新しい3Dプリンティングプロセスは、印刷方法のひとつである“パッド印刷”の技術をEL箔加工に応用して生まれたものだ。パッド印刷においては、弾力性のあるシリコンゴムのパッドにインキを付着させ、そのパッドをスタンプのように対象物に押し付けて印刷する。シリコンゴムには弾力があるため、曲面や凹凸面にも印刷が可能だ。したがって、この新プロセスにおいても、EL箔加工を同様の方法で施すことになる。カールスルーエ工科大学のRainer Kling博士によれば、このプロセスにより、どのような種類の3Dオブジェクトにも安価にEL箔を直接プリント可能になるという。

button_15.jpg  この夏、注目のソニー“BRAVIA”新製品――「KJ-65X9300C」の“リアルな高画質”を映画BDでチェック

ITmedia LifeStyle 5月25日(月)

 数を追うビジネスが立ち行かなくなったわが国のテレビ事業。価格下落が止まらないにもかかわらず、2014年度の国内テレビの年間売上げは600万台強と、ひと頃の年間平均需要に比べて30%以上落ち込んでる。この数字は「PCやタブレット、スマホで観るからテレビなんか要らない」という若い層が増えていることの証しでもあるのだろう。いっぽう大画面テレビの売上げ規模が大きい米国や中国では、想像を超える価格競争が繰り広げられ、どう展開しても黒字決算は難しいと、両市場からの撤退・縮小を表明する日本メーカーが相次いでいる。

 そんなわけで、テレビ事業を担うわが国の電機メーカーの経営者の思いは共通のようだ。「売上げの多寡ではなく、適正利潤を追いかけるビジネスへ」である。

 そのためにはさほど意味があるとは思えない機能競争やハイスペックの追求を止め、多くのユーザーの心に届く「リアルな高品質」を訴求する必要がある。つまり「このテレビにはこんな魅力があり、このテレビを買っておけば先々こんな楽しみ方ができるのだから、値段が少し高くても納得できる」と一般消費者に思わせられるかどうか、である。

 そんな観点で各社から出そろったこの春夏モデルの大型テレビの新製品をチェックしてみて、筆者がいちばん納得できた製品はソニー“BRAVIA”(ブラビア)の「X9300C/X9400C」シリーズだった。テレビの基本性能である画質・音質において「誰にでも分かる」飛び抜けた魅力を持っているからだ。

 では、その詳細を見ていこう。X9300Cは55V型と65V型の2モデル展開、X9400Cは75V型のみ。バックライトはX9300Cが上下エッジ型、X9400Cは直下型で、どちらも画面を多分割し、エリアごとにバックライトの明暗を制御するローカルディミングが採用されている。

 画質面では、新4Kプロセッサー「X1」の搭載が新しい。入力された映像信号はこのX1で精査・分析され、その結果を元にBRAVIAお馴染みの3つの高画質回路、「X-Reality PRO」で高精細化処理を、「TRILUMINOS DISPLAY」で広色域処理を、「XDR」(X-tended Dynamic Range)で高輝度化処理を高精度に行なう仕組みだ。

 なかでも注目すべきはXDR。これはローカルディミングで抑制された電流を利用してピーク輝度の突き上げを行なう技術で、実際にこの機能をはたらかせると白がきれいに持ち上がってメリハリの効いた画調になり、人の目を奪う訴求力が出てくる。

 X9300C/X9400CはこのXDRを利用して、「Ultra HD Blu-ray」や4Kコンテンツを配信する予定の「NETFLIX」、来年始まるBSを使った4K試験放送での採用が決まっているHDR (ハイダイナミックレンジ)規格用トーンカーブを持たせ、この新提案に対応するという(本体アップデートで2015年内に対応予定)。

 実際にHDR規格に準じて収録された4Kコンテンツを、HDR用トーンカーブを持たせてチューニングした「KD-65X9300C」で見てみたが、そのメリハリの効いたキレのよい画質の魅力は誰の目にも明らか。単に白ピークが伸びるだけでなく、ハイライトの色ヌケや白ツブレがなくなるため、晴天時の雲の質感や澄みきった空の青がよりリアルに伝わってくるのである。

 4K高精細映像は、最適視距離まで画面ににじり寄って観て初めてその魅力が十全に実感できるが、HDR映像は画面から離れて観てもそのよさが分かるのも重要なポイントだろう。画面にさほど近づかなくても、収録カメラのオリジナル映像により近いダイナミックな画調が楽しめるこのHDR規格対応こそ、多くのユーザーの心に届く「リアルな高品質」だと思う。

●スピーカーもさらに進化

 もう1つの「リアルな高品質」は、テレビの枠を超えたその音のよさだ。ソニーは2013年の「X9200A」以来、本格サイドスピーカーを擁した高音質技術に取り組んでいるが、3世代目となる「X9300C/X9400C」は、地道な改良によって「これがテレビの音か? 」と思わせる快音を響かせるのである。

 まず世間の耳目を集めるのは、家庭用テレビ初のハイレゾ音声対応だろう。X9300C/X9400には、ソニー独自のアップコンバート&ビット拡張技術であるDSEE(Digital Sound Enhancement Engine)が搭載され、放送などの圧縮音源は、このエンジンにて欠落した高域情報がなめらかに補間され、96kHz/24bitデータに変換される(16bit CDも同様。96kHz/24bitを超えるハイレゾデータは96kHz/24bitに下方変換される)。

 ハイレゾ音声対応テレビの名に恥じぬようサイドスピーカーの音質もいっそう磨かれている。画面両サイドのスピーカーボックスに3Wayのドライバーをインライン配置するのは昨年の前作X9200B同様だが、最低域を受け持つウーファー(ソニーの言い方ではサブウーファー)の磁気回路にもスコーカー(同ウーファー)同様に磁性流体を採用して支持系からダンパーを排除し、よりスムーズなピストニックモーションを実現、より反応のよい低音再生とスコーカーとの音のつながりの改善を図っている。また、ディスプレイ本体とスピーカーボックスがいっそう堅固に取り付けられ、不要共振を排した澄んだ音を目指したという。

 このスピーカーを駆動するソニー独自のクラスDアンプ「S-Master HX」も、低歪率化、高ダイナミックレンジ化を図って信号処理回路と電源部のブラッシュアップが行なわれ、出力も総合65ワットから90ワットに引き上げられている。

 機能面では「Android TV」の採用が新しい。これは、ネット動画コンテンツの充実やスマートフォンの普及拡大によるモバイルコンテンツ連携の重要性を勘案して開発されたもの。具体的には、Google提案による「音声検索機能」やスマートフォンの動画をBRAVIAで再生し、同時にスマホでSNSやLINEが使える「Google Cast」、番組観賞中にウラ番組やネット動画を確認できるソニー独自デザインの「番組チェック機能」などが挙げられる。

●映画BDでXDRの効果をチェック

 65V型の「KD-65X9300C」でさまざまなBlu-ray Discを再生してみた。ソニーのローカルディミングの巧さは以前から定評があるが、それがいっそう磨き込まれた印象で、ダイナミックな明暗制御によって得られるハイコントラスト映像のインパクトは強烈だ。エッジライト型とは思わせない見事な仕上がりなのである。

 平均輝度レベルの低いシーンで、白ピークの周囲がぼんやりと明るくなるハロと呼ばれる現象は、さすがに直下型バックライトを採用した75V型機のほうが目立たなくなるが、それにしても、漆黒と暗部の階調表現をこれほど見事に達成している液晶テレビはほかにない。

 プラズマや有機ELなどの自発光ディスプレイのコントラスト表現に限りなく迫った液晶テレビは、最新BRAVIAに止めを刺すといってもいいだろう。もっとも視野角の狭さは相変わらずで、その点では自発光タイプにまったくかなわないのだが……。

 先述した漆黒と暗部の階調表現のすばらしさに唸らされたのが、XDRがはたらく「ホームシネマ」モードで観た映画BD「インサイド・ルーウィン・デイヴィス〜名もなき男の歌」だった。薄暗いコーヒーハウスでルーウィン・デイヴィス役のオスカー・アイザックが歌うオープニング・シークエンス。スポットライトが当たったシンガーと光が完全に落ちた暗闇のコントラスト感が抜群で、暗部のグラデーションも精妙に描き切るのである。それからもう1つ感心したのは、ホワイトバランスの安定感。肌色が過度に緑がかったり、赤みがかったりすることなく、ナチュラルなフェイストーンを提示する。

 本機の音のよさに感心させられたのが、米国盤BDの「セッション」(原題:WHIPLASH)だった。本作は先の第87回アカデミー賞で録音賞と編集賞を獲っており、この映画の演奏シーンは実に見応えがある。映像と音が一体となって音楽の面白さを増幅してくれる得難いスリルが味わえる作品だ。

 とくにすばらしいのがエンディングの9分16秒に及ぶ、エリントン・ナンバー「キャラバン」の演奏シーンだ。主役のドラマー、アンドリュー(マイルズ・テラー)とビッグ・バンドの演奏を巧みなカメラワークと編集で見事に描ききるのだが、再生が難しい大迫力のビッグ・バンド・サウンドを「KD-65X9300C」はつい見入ってしまうほどの音で楽しませてくれるのである。

 このBDは平均音量レベルが低く(すなわちダイナミックレンジが大きいということだが)、広い部屋で聴くにはアンプのパワーがもう少しほしくなるが、最大音量近くまでボリュームを上げても歪んだり、音のバランスが悪くなることなく、音楽の姿かたちをきちんと描写することにも感心させられた。また、もっと低音を!という向きには、本シリーズに最適化させたワイヤレス・サブウーファーとの組合せをお勧めしたい。

 家庭用テレビ初のハイレゾ音声対応テレビということで、本機のUSBポートにフラッシュメモリーを挿して96kHz/24bitのハイレゾファイルを聴いてみたが、その音のリッパさにも驚かされた。チェロやコントラバスの音色の表現も真っ当だし、何よりきちんとステレオ配置されたラインソースのスピーカーならではの空間の広がりが実感できるのである。内蔵アンプの低歪率化やスピーカーの取り付け精度の向上などもこの高音質に寄与しているのだろう。テレビ内蔵スピーカーでこんな音が聴けるのは、このBRAVIAと三菱「LS1」シリーズだけである。

 この数年、音楽聴取スタイルがどんどんパーソナル化し、リビングルームにリッパなステレオ、いやミニコンポの類ですら置かれることが少なくなっているが、X9300C/X9400Cを購入すれば、このテレビをリッパなステレオ装置として機能させることができると思う。テレビを観なくても、ネットワーク経由でインターネットラジオやハイレゾファイルを聴く総合エンターテインメント・マシンとして活用できるわけで、何にせよ音がよいテレビというのは、計り知れないメリットがありそうだ。多くのユーザーの心に届く「リアルな高品質」。ソニーBRAVIAのX9300C/X9400Cの魅力にぜひ触れていただきたいと思う。
2015年05月25日

button_15.jpg  有機ELパネルを採用した誘導灯、日本イーエルコスミック

5/23/2015 建設通信新聞

2010年の消防法改正により、灯火による誘導標識の設置が認められて以来、初の製品が日本イーエルコスミック(本社・東京都豊島区、森秀樹社長)から発売される。誘導灯と違い、標識は発光塗料などが一般的だった。有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルを採用することで、LED(発光ダイオード)の誘導灯に比べ半分以下の省電力も実現。日本消防防災電気エネルギー標識工業会の初認定も取得した。

 点灯時間は約6万時間。表示面は両面タイプが厚み2.6mm、片面タイプが同2.4mmの超薄型を実現した。ELは発熱も少なく、熱による点灯不良もない。非常電源では60分以上点灯するという。年間電気料は片面タイプで3万円台となり、LED誘導灯と比べると、6割ものコスト削減に結びつく。
 サイズは縦横ともに150mm。価格(税別)は片面タイプが8万6000円、両面タイプが9万2000円。問い合わせは同社・電話03−5396−7177。

button_15.jpg  県歴史博物館「有機EL」を導入 文化財、優しく照らす 

05月24日 03:01大分合同新聞

 県立歴史博物館(宇佐市)は3月末から、展示資料を入れるガラスケースの照明に「有機ELパネル」を導入している。発熱がほとんどなく、紫外線や赤外線を照射しないため展示物への負担が小さく、消費電力も少ないエコロジー素材。県内の美術館・博物館では初めて採用した。
 有機ELパネルは特定の有機物に電圧をかけて発光させる仕組み。展示物の影響を抑えた上、面全体で発光するため影ができにくいなど美術品との相性が良いという。4月末から東京国立博物館(東京都)の展示にも採用されていた。
 ガラスケースではこれまで通常の棒形蛍光灯を使用していた。今回、設備の老朽化に伴い新調を検討。有機ELパネルを製造する九州環境テクノ(本社・中津市)の働き掛けもあって導入を決めた。同館学芸調査課の菅野剛宏課長は「古いパネルはケース内にこもる熱の心配があった。おかげで文化財に優しい設計になった」と太鼓判を押す。
 有機ELパネルが使われているのは常設展示「宇佐国東の農業と文化」のコーナー。ガラスケース内に約10センチ四方のパネル6枚を設置しており、明治時代の農業実用書を柔らかく照らしている。
 有機ELは環境に優しい次世代素材として期待が集まっているが、コスト高や寿命が短いことが課題だった。現在、同じ範囲を照らすLED蛍光灯と比べてコストは約2倍に抑え、寿命は同程度(約4万時間)にまで延びるなど改良が進んでいるという。菅野課長は「今後、他の展示品についても検討したい」と話している。

button_15.jpg  こんな製品が?と注目された日本の新製品の数々とは・・

FOCUS-ASIA.COM 5月24日(日)

韓国メディア・週刊貿易は22日、「最近、日本では新規性を加えた異色の製品が相次いで登場している」として、様々な日本の新製品を紹介した。

「こんな製品が?」と題した記事は、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の協力で、以下の5つの「現場重視の強みが引き立つ」日本製品をピックアップしている。

◇MIRAI(世界初の量産型燃料電池車)=トヨタ自動車は昨年12月、「MIRAI」を発表し、市販に乗り出した。水素と酸素から電力と水を発生させる装置を利用して動くMIRAIは、700万円台と高価格だが、補助金などを活用すれば実質購入価格は520万円程度。日本ではすでに今年の販売目標の400台を大幅に上回る1500台を受注しており、欧州と北米での発売も控えている。

◇ホンダジェット(高級小型ビジネスジェット機)=ホンダは今年、「ホンダジェット」の民間販売を開始し、航空分野に進出した。ホンダジェットは、高性能エンジンを翼の上に配置し、機内のスペースを確保すると同時に加速性も大幅に向上させ、騒音と振動も低減させた。すでに100機を受注し、世界市場でシェア15%を目標としている。

◇デルガード(芯の折れないシャープペン)=ゼブラは昨年11月に発売したデルガードで好評を得ている。既存のシャープペンが一つのスプリングを使っているのに対し、デルガードは圧力を吸収して折れを防止する上部スプリングと、斜めに圧力がかかった際に金属パイプが前に出て折れを防ぐ下部スプリングの二つのスプリングを配置した。開発のため、ゼブラは小学生から大学生までのシャープペンシルに関する苦情を綿密に調査した。

◇フレキシブル有機EL照明パネル(薄く自由に曲がる照明)=コニカミノルタが2014年秋に量産を開始。有機EL照明は薄くて軽いだけでなく、面光源と呼ばれる従来の証明にはない特徴を持っており、次世代の照明として注目されている。この製品は超薄型で様々な場所に取り付けることができるため、自動車部品用照明などに活用される予定だ。

◇レドックスフロー(安全で半永久的な大蓄電池)=住友電気工業は今年1月、次世代の大型蓄電池「レドックスフロー」の生産コストを大幅に削減する技術を開発したと発表した。太陽光エネルギーなどの再生可能エネルギーに使われることが想定されるこの製品は、事故のリスクが低く、半永久的に使用できる。実用化されれば、レドックスフロー電池の生産コストは現在の10分の1に下がる。
2015年05月24日

button_15.jpg  お家芸「液晶TV」で復活にかけるシャープ 8K解像度の製品が遂に登場

エコノミックニュース 5月23日(土)21時51分配信

 巨額の赤字計上、リストラなど精彩を欠くシャープ <6753> だが、同社からついに8K解像度を持つ4K液晶TVが登場した。

 シャープは21日、AQUOS史上最高画質という「AQUOS 4K NEXT」4K液晶テレビを発売すると発表した。“赤・緑・青・黄”色を組み合わせた独自の画素構造により8K解像度表示能力を持つ「4原色技術」を用いた4K液晶パネルと、8Kの情報量を画像処理する「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載した製品だ。

 「4原色技術」を用いた液晶パネルは、新開発テレビエンジン「Xクロス8-Master Engine PRO」に搭載した「超解像・8Kアップコンバート」回路で生成する8K映像の情報を元に、細部まで美しい映像を再現。加えて新たな蛍光体を採用したLEDバックライトシステムと色復元回路による「高演色リッチカラーテクノロジー」との相乗効果で、同社従来機比約1.4倍の色再現範囲とした。

 また、映像の中の光源や光源を受けて反射する“輝き”部分を検出し復元する独自アルゴリズムにより、液晶の開口とバックライトのエリア毎の輝度を同時に制御し、明暗の表現力を高める「メガコントラスト」ダイナミックレンジ拡張技術を搭載。高精細で豊かな色域、高いコントラスト性能、低反射「N-Blackパネル」など、独自の高画質技術を搭載している。ただし、8K映像(動画)の外部入力や8K放送の受信には対応していない。

 映像面だけなく音質面でも、臨場感を高める3ウェイ6スピーカーを搭載し、65Wの音声実用最大出力とした。ミッドレンジに加え、高域のツィーターと低音を再現する低振動ウーハー「DuoBass」の組み合わせで、3重奏のように幅広い音域を再現する。低音用ウーハーには、スピーカー性能(振幅限界や耐熱限界など)をあらかじめ解析し、最大入力レベルでの駆動(ドライブ)を可能にする「インテリジェントドライブ」音声処理回路を採用、歪が少なくパワフルな低音を再現するという。

 価格はオープンで発売は7月10日。当初の月産台数は200台を予定している。

 液晶は何といってもシャープのお家芸である。1970年代の電卓に始まり、その進化はシャープの歩みそのものともいえる。経営危機に陥っているシャープが原点に返って巻き返しを図る。(編集担当:慶尾六郎)
2015年05月23日

button_15.jpg  中国で花開く有機EL 華南地域がディスプレーの主戦場に(4)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20150508/417266/?rt=nocnt

 中国のディスプレー産業およびパネルメーカーの実力は、大型では既に先行する日本・韓国・台湾をキャッチアップし、中小型でも先行組のすぐ後ろに付けている(関連記事1、関連記事2、関連記事3)。深センで2015年4月9日から3日間の会期で開催された「第3回中国電子信息博覧会(CITE 2015)」に併設されたフォーラムでは、急速に発展する中国ディスプレー産業の背景やディスプレー関連メーカー各社の技術の詳細を知ることができた。
 特に注目すべきは、中国メーカーの有機ELに対する思い入れである。技術開発で先行する日本や韓国でも実用化に苦しんでおり、有機ELは液晶に取って変わることができないでいるが、中国で一気に花開く可能性がある。

政府が強力に後押し、進撃する中国ディスプレー産業
 フォーラムの開会の辞では、中国TCL社 董事長の李東生氏が、今回のフォーラムの主催者である深セン市ディスプレー協会会長の立場で挨拶を行った。
 李氏は挨拶の中で「国家が現在策定している第十三次五カ年計画では、新型ディスプレーデバイス(関連記事4)を引き続き国の重大プロジェクトとする可能性が大きい。この産業を引き続き強力に支援する計画である。このうち、有機ELディスプレーは最も重要な部分である。このプロジェクトを実現するために、国内メーカーと協力して印刷法などの重要な技術の開発を進めている」と語り、現在のディスプレー産業の主力である液晶の先をにらんで、中国政府も強力にバックアップしているというメッセージを発信した。

30年先を見た「製造強国」への道
 最初の講演に立った国家工業和信息化部 電子信息司の喬躍山氏は、李克強首相の発言を引き合いに出し、「中国政府もディスプレー産業に対して強力にサポートしている」と切り出した。その内容とは「ハイエンドへの産業構造を推進するための施策『中国製造2025』を実施し、工業化と情報化の深い融合を促進し、ネットワーク化やデジタル化、インテリジェント化などの技術を開発・利用し、幾つかの主要な分野に力を入れて先手を取って突破する」というものである。
 この「中国製造2025」は2016年の発布に向けて策定途中であり、その骨子は「三歩走」戦略と呼ぶ“10年ごとに3段階の発展”によって30年先の2045年には強大な製造国家を構築するという壮大なプランである。その最初の一歩が2025年までの10年間になり、現在の「製造大国」から「製造強国」になることを目指すという。
 ディスプレー産業に対しては、「特に新技術の発展を重要視し、川上から川下にわたる産業チェーンを完成させることなどを目指して、様々な政策によって導いていく」している。

積極果敢な中国ディスプレーメーカー

 政府の力強い産業政策という環境があるからこそ、中国のディスプレーメーカーは積極的な戦略に打って出ることができる。フォーラムで講演した中国のパネルメーカーも各社各様の取り組みで、ディスプレー技術と製品の開発に取り組んでいる。例えば、中国BOE Technology Group社は、政府も「新型ディスプレー」と期待する有機ELディスプレーで大画面を目指す開発の一端を紹介した。また、中国China Star Optoelectroncis社(CSOT)は大型から中小型まで全領域をカバーする姿勢を見せている。また、中国Tianma Micro-electronics社(天馬微電子)は、低温多結晶Si(LTPS)技術をさらに深化させる取り組みなどを紹介した。

 BOE社は、大画面有機ELを目指して開発・試作を進めている。試作した有機ELパネルは、中小型では5型から17型までの様々な画面サイズ、大型では55型のパネルを開発している。(関連記事5)。バックプレーンには酸化物半導体を用いている。色域などの性能はまだトップレベルには追いついていないが、その力は年々向上している。

 これまで大画面化競争をリードしてきたCSOT社は、最近は中小型にも進出する姿勢を打ち出している。第6世代のLTPS生産ラインも間もなく稼働を開始する予定である。CSOT社も有機ELをにらんだ開発を進めている。LTPSバックプレーン、RGB塗り分け、トップエミッション構造の技術を持つ。同社は試作品として、5.5型HDパネルを披露している。

 中小型に特化する中国Infovision Optoelectronics(Kunshan)社(IVO)は、携帯機器用に独自で開発した広視野角技術「PET(Pattern Enhanced Twist)」を紹介、さらにこれを発展させた「Super PET」に関して講演し、展示会でもアピールした(関連記事6)。PETはIPS液晶配向技術の一種であり、Super PETでは液晶材料にネガティブ液晶を使い、透過率やコントラストを改善している。日本で開発・実用化され、今やモバイル用液晶ディスプレーの標準技術ともなったIPS(関連記事7)が世界の隅々まで浸透していることを実感させる内容でもあった。

新型ディスプレー実用化へ力を結集、「OLED産業連盟」

 連載の前回(関連記事8)では、中国は「集団でレースを展開する体制である。中国政府も中国メーカーに対して様々なサポートをしている」と書いた。その象徴の1つに「OLED産業連盟」がある。

 2011年、同連盟は初めて深センの展示会に出展した(関連記事9)。それ以来、同連盟は毎年のように展示会に出展している。取材班はこの展示を毎年継続的に追ってきた。展示内容は、産業連盟の会員企業による説明パネルがあるだけのもので、メーンの展示会場と比較すると見学者もほとんどいない地味な内容である。しかし、そこには2つの意味があると取材班は見ている。情報共有と継続性である。

 OLED産業連盟の第1の目的は、会員企業間の情報共有である。具体的な技術開発などの作業は、個々の企業が行う。各企業の展示内容を見る限り、日韓の先行組が開発してきた成果を追認しているだけのものではある。しかし、このような情報を継続的に共有し、各企業がそれぞれの事業の視点で咀嚼していくことで、ある時に突然ブレークする可能性もあるのではないかと思うことがある。

 この連盟が設立された2011年は、有機ELのブームであった。その後、有機ELの開発は壁にぶつかり、先行組はトーンダウンしていったが、OLED産業連盟は淡々と展示を続けてきた。先行組の停滞を反映して、この連盟の展示内容も特に大きな進歩は見られないが、国家が将来の新技術として力を入れ始めており、これまでの継続的な取り組みがいつか大きく花開くかもしれない。

有機ELのけん引役は中国に

 有機ELは、これまで日本や韓国のメーカーが先行して開発してきたが、韓国メーカーによる実用化は進んだものの、期待されたようには利用が広がっていない。この理由には、有機ELの製造技術の難しさとともに、液晶の飛躍的な性能向上がある。有機ELで期待されていた「鮮やかな」表示が、液晶でも実現できるようになった。その結果、数年前に高まった大きな期待は、ここ1〜2年で急速にしぼんでしまった。中国でも、数年前のブーム期にOLED産業連盟が設立されたが、その後の大きな進展は見られない。昨年(2014年)深センで開催された展示会のフォーラムでも、悲観的な発言が相次いでいた。それが、今年はまた積極的な姿勢に変わってきている。この変化は何に起因するのであろうか? 

 そこには2つの要因があると取材班は見ている。1つは中国政府の戦略的な位置付けであり、もう1つはディスプレー業界の環境変化である。前者については、中国政府が有機ELを長期的な視点で最重要技術として据えている。「新型ディスプレー」を実現する理想の手段が有機ELと位置付けている。さらに言うと、これまで中国が後塵を拝してきた液晶に対して、まだ十分に技術が確立していない有機ELでは「先行して優位に立ちたい」という思いもある。

 後者のディスプレー業界の環境変化に関しては、今回の深センでの展示会を見て強く印象に残ったことが2つある。

 1つは、中国のテレビセットメーカーが積極的に有機ELを採用し始めたことである(関連記事10)。セットメーカー間で温度差はあるものの、有機ELの採用に積極的なメーカーが増えている。この背景には韓国製のテレビ用大型有機ELパネルがふんだんに供給されるようになってきたことがあるようだ。スマートフォーン用の小型パネルでも、既に韓国製の有機ELパネルを採用している中国セットメーカーが出始めている。皮肉な見方をすれば、韓国メーカーが作った有機ELパネルを自社で消費できずに、余ったパネルが中国に流れているということもできるのだが、結果的には有機ELの市場を広げることにつながっている。供給量が増えて価格が下がれば市場も拡大していくという、正の循環にもつながるだろう。

 もう1つ今回印象に残ったのは、「市場が技術を作る」という発想である。これまでこの産業をリードしてきた技術者や経営者は「新しい技術が新しい市場を産み出す」という意識で様々な技術の開発や商品化を続けてきた。その発想が中国では通用しない。中国には既に大きな市場が存在する。だから多くの海外企業もこぞって中国に来て、この市場を獲得しようとしのぎを削っている。そこでは新しい技術より実績のある技術が求められていることは、既に多くの企業が経験している。ディスプレーでいえば、実績のある液晶が当然のように採用されてきた。しかし、ここに来て有機ELが再び認められ始めた理由は、「液晶の表示が有機ELに追いついたから」という、逆説的な見方をすることができる。

 はっきり言ってしまえば、液晶も有機ELも表示性能に差はほとんど無くなっており、一般の人には全く区別が付かない。大半のユーザーはどちらでも良いのである。有機ELはもはや液晶を差異化する新しい技術ではなく、液晶と同じ表示デバイスになった。残るただ1つの差異化できる特性として「フレキシブル」があり、これを実現するために先端材料を駆使した開発に、多くの技術者が取り組んでいる。

 しかし、これは技術開発の要素以上に製造面の要素が強い。中国から見れば、目指す「製造強国」の目玉の1つとしての位置付けが可能になった。中国の有機EL専門メーカーも本格的な稼働を始めようとしており、ある程度のモノを作れば売れる市場がそこにはある(関連記事11)。皮肉にも、有機ELは、日本という「先端技術開発」の地ではなく、中国という「製造」の地で花開くことになるのかもしれない。

 なお、2015年5月20日には、中国ディスプレー産業の状況を知ると共に、中国メーカーと日本メーカーとの産業交流促進を目的としたイベント「日中ディスプレー産業交流促進会」が滋賀県蒲生郡日野町で開催される。中国光学光電子行業協会 液晶分会 秘書長の梁新清氏が「中国ディスプレー産業の動向」、液晶分会 主任の胡春明氏が「中国でのLTPSとOLED製造の現状」と題した講演を行うほか、「ディスプレー産業の発展に向けた日中協力体制の構築」をテーマとした討論が行われる。

(2015年5月12日 日経テクノロジーonline)

button_15.jpg  画面を財布のように「折りたたむ」スマートフォン…サムスン、来年発売

 サムスン電子が来年下半期、財布のように折りたためるスマートフォンを発売する計画だ。このためにサムスンディスプレーが来年下半期からフォルダブル(foldable、折りたためる)OLED(有機発光ダイオード)ディスプレーを量産する計画であることが確認された。当初は量産に2、3年かかると予想されたが、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長らが新製品の発売に強い意欲を見せ、開発が繰り上げられたという。
業界によると、サムスンディスプレーは今年末からフォルダブルOLED量産テストを始め、来年下半期からは大量生産に入る計画だ。このため社内にエンジニア200人以上が参加するタスクフォース(RF)を構成して準備中だという。

サムスンディスプレーが開発したフォルダブルOLEDは曲率(折りたたむ部分の曲がり程度)が1R(半径が1ミリの円が曲がる程度)。曲率が大きいほど曲 がりが少ないことを意味する。業界では1R程度なら紙のようには完全に折りたためないとしても薄い財布程度は実現できるとみている。
フォルダブルディスプレー開発の最大の難題はパネルを保護する素材の開発だった。現在はディスプレーパネルを保護するためにガラスを使っている。しかしガラスは折りたたむことができず、フォルダブルには使えない。

フォルダブルOLEDパネルはセロハン紙のように薄いポリイミドという素材の上に画素(ピクセル)を駆動する薄膜トランジスター(TFT)を付け、その上 に色を表現する有機物質を蒸着する形で作られる。このパネル自体を折りたたむ技術は以前から開発されていた。しかしパネルを保護できる素材の開発が問題 だった。フォルダブル用パネルを保護する素材は10万回以上折りたたんでも跡がついたり損傷してはならず、落としたりぶつけても簡単には壊れないほど強く なければいけない。サムスンディスプレーはガラスでない材質でこうした条件を満たすパネル保護素材を開発したという。

市場ではサムスン電子がどんなスマートフォンにフォルダブルディスプレーを適用するかに関心が向けられている。量産開始が来年下半期であることを考える と、来年上半期に公開されるギャラクシーS7ではない可能性が高い。来年下半期に登場するギャラクシーノートに適用するのか、それとも完全に新しいシリー ズを出すかは決まっていない。ただ、スマートフォンは液晶を内側に折りたたむインフォルディング(infolding)ではなく外側に折りたたむアウト フォルディング(outfolding)方式を採用する方針という。アウトフォルディングはインフォルディングより製造が難しい。しかし消費者が折りたた んだ状態でもスマートフォンを利用できるようアウトフォルディングに決めたのだ。

(2015年5月14日 Flat Panel TV and Display World-2....液晶・業界・動向)
2015年05月22日

button_15.jpg  Digitimes says HTC and Huawei will adopt EverDisplay(上海和輝光電) AMOLEDs in new 2015 smartphones

May 18, 2015 OLED News and Information posted by: Ron Mertens

Towards the end of 2014 China's Everdisplay (EDO) started producing AMOLED displays with an initial capacity of 600,000 5" panels per month, and the company already claims at least one Chinese smartphone maker as a customer. Today Digitimes reports that the company (which they refer to as Hehui Optoelectronics, which is Everdisplay's Chinese name) has signed up HTC and Huawei a customer, with several new AMOLED phones expected later in 2015.

Everdisplay's first AMOLED display is a 5" 720p (293 PPI) panel - and it's likely that this will be the panel adopted by HTC and Huawei. On the other hand, EDO is also developing 5.5" and 6" AMOLEDs for mobile phones, so these may end up on the new phones too.

EDO is currently increasing the production capacity of its 4.5-Gen LTPS fab in Shanghai as the fab is not producing at full capacity yet - which will be 15,000 monthly substrates, or about a million 5" panels. The company is also developing a circular 1.4" panel for smart watches and a larger 8" AMOLED panel later in 2015. In July 2014 we published an interview with EverDisplay's marketing team.

Please contact us, by the way, if you need help with finding a supplier for these new AMOLED displays.

Source: Digitimes

button_15.jpg  双葉電子が高値更新、有機ELディスプレイと車載向けタッチパネルをともに増産

サーチナ 5月22日(金)14時1分配信

 双葉電子工業 <6986> が大幅反発。午後0時46分に119円高(5.28%高)の2374円まで買われ、前日に続いて年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日、同社の目標株価は2200円から2800円に引き上げている。投資判断は「オーバーウエート(強気)」を継続。

 16年3月期以降はウエアラブル向け有機ELディスプレイと車載向けタッチパネルをともに増産する計画にあり、「事業ポートフォリオの大転換点を迎えている」と同証券は言及。また、株主還元に継続的に注力する方針を掲げた点も評価した。(編集担当:松浦直角)

button_15.jpg  韓国・サムスン電子、14億米ドル規模のベトナム新工場建設着工―ベトナムメディア

FOCUS-ASIA.COM 5月21日(木)21時34分配信

韓国・サムスン電子、14億米ドル規模のベトナム新工場建設着工―ベトナムメディア
ベトナム・ホーチミンの中国総領事館は20日、韓国・サムスン電子が19日にホーチミン市のハイテクパークで新工場建設の着工式を行ったとするベトナム・経済時報の20日付報道を伝えた。

サムスン電子によるホーチミン工場建設プロジェクトの投資総額は14億米ドル(約1692億円)、占有面積は70ヘクタールにのぼり、来年第2四半期の稼働開始を見込んでいる。新工場ではUHDテレビ、スマートテレビ、LEDテレビなど高級テレビ製品の研究開発を集中的に行い、同社の世界のサプライチェーンにおいて重要な役割を担うことになる。

同社は1995年1月にベトナムへの投資に参入して以降、バクニン省、タイグエン省で相次いでプロジェクト投資を実施。現在までの投資総額はすでに112億ドルにのぼり、これにより韓国がベトナムにとって最大の外資供給源となっている。

同社ではまた、ベトナムのエネルギー、造船、空港分野についても大規模な投資を行う計画を策定中だ。

(編集翻訳 城山俊樹)
2015年05月21日

button_15.jpg  8K相当の映像表現、AQUOS 4K NEXT登場 - シャープのテレビ復権なるか

マイナビニュース 5月21日(木)

5月21日、シャープは液晶テレビのフラッグシップモデル「AQUOS 4K NEXT」(LC-80XU30)の製品発表会を行った。

デジタル情報家電事業本部 液晶デジタルシステム第一事業部部長の宗俊氏は、「シャープでは4Kの次、つまり8K時代を見据えて技術開発を行っており、今回のAQUOS 4K NEXTは、そのなかから生まれたもの」と語る。

AQUOS 4K NEXTは、映像信号を超解像技術によって8Kアップコンバートし、8K相当の解像表現が可能な4Kパネルで表示するというテレビだ。

○4Kパネルで8K相当の映像を表示する技術とは

従来の4Kテレビに使用されていたパネルは、1画素単位で見ると、RGBサブピクセルの1カ所にしか輝度ピークを作ることができなかった。LC-80XU30に使用されているパネルは、RGBにYを加えた4原色パネルであり、このうちの4カ所に輝度ピークを作ることで輝度方向の解像度を2倍に高めた。

また、RGBYの各サブピクセルは上下2つに分割されており、それぞれを独立して駆動。これにより、垂直方向の解像度も2倍となり、4Kパネルでありながら、8K相当の解像度を実現できるという仕組みだ。

シャープは2013年10月に開催された「CEATEC JAPAN 2013」で、2Kの液晶パネルで4K並みの高精細表示を実現する技術を出展。さらに同月に発表されたAQUOSクアトロンプロで、市場に投入している。今回のパネルはこの技術を発展させたものだ。

また、高い演色性能を持つ「高色再現型LED」を新たに開発し、直下型のバックライトとして採用している。従来のバックライト用LEDは、青色のLEDに黄色の蛍光体を使用することで白色を発光していた。対して新開発の高色再現型LEDでは、青色LEDに新緑色蛍光体と新赤色蛍光体を使用することで、白色光を得ている。

この新型LEDを使用したバックライトによって、緑方向と赤方向の色域を大幅に拡大。さらに、4原色パネルを採用することでの黄色方向の色域も拡大。スタンダードクラスのフルハイビジョンテレビ(LC-40H20)に比べて、約1.4倍の色再現範囲を実現した。

新開発のメガコントラスト技術も採用されている。パッケージ映像や放送などで圧縮された映像信号を分析し、シーン内の輝きの部分を復元してダイナミックレンジを拡大。直下型のバックライトの分割駆動により再現するというものだ。

○LC-80XU30のおもな仕様

LC-80XU30の画面サイズは80V型。パネルの画素数は3,840×2,160ドットだが、前述のように8K相当の表示が可能だ。チューナーは地上/BS/110°CSデジタル×3基で、USB HDDに2番組の同時録画が可能だ。

HDMI端子は4入力を装備しており、HDMI 2.0、HDCP 2.2、ITU-R BT.2020に対応している。スピーカーは、ツイーター×2。ミッドレンジ×2、ウーファー×2の3Way構成で、実用最大出力は65Wだ。

電源はAC100Vだが、消費電力や年間消費電力量などは、現時点では未定。サイズや質量も未定だ。発売は7月10日で、価格はオープン。推定市場価格は1,680,000円前後(税別)。

○次世代規格への対応は

先日、4K向けの次世代ブルーレイ「Ultra HD Blu-ray」の規格策定が完了したというニュースが報じられた。Ultra HD Blu-rayでは、各色の色深度が8bitから10bitに拡張され、ハイダイナミックレンジ「HDR」もサポート。会場では、AQUOS 4K NEXTがUltra HD Blu-ray、なかでもHDRに対応できるのかという質問が出たが、デジタル情報家電事業本部 次世代AVシステム開発センター所長の加藤氏は、「HDRに関しては、表現能力としては十分対応できる。HDRの規格が固まった時点で、対応していくかどうかも含めて検討していく」と述べた。

注意したいのは、AQUOS 4K NEXTは、あくまでも4K規格のなかで作られているテレビだということ。4K映像を8K相当で表現できるが、アップスケールおよびその他の技術による表示のみで、その後に控えている8K放送や8Kテレビに対応しているわけではない。

ただし、8Kテレビには、現在のHDMI 2.0では伝送のための帯域が足りないなど、まだ乗り越えなければならない壁があり、すぐに商品化されるものでもない。AQUOS 4K NEXTは、現在の規格で実現できる最高の画質を追及したモデルであり、画質を求めるユーザーには注目の製品だといえるだろう。

(村田修)
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