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2015年04月30日

button_15.jpg  Galaxy S6 edge:両側面がカーブした有機ELと8コアCPUを採用したスマホ

週アスPLUS 4月30日(木)

Galaxy S6 edge(SC-04G)
●サムスン(ドコモ) ●直販価格 7万9704円
 
スリムな軽量ボディーに高速かつ省電力なCPUを内蔵

 画面を含む両側面がカーブした5.1インチ有機ELディスプレーを備える、世界初のスマートフォン。メタルフレームとガラスパネルで構成された上質な質感のボディーに、最新OSのAndroid5.0や64ビット対応の8コアCPUを搭載する。高性能ながら重量は132グラムと軽く、ポケットに入れて携帯しても重さを感じさせない。
 
 画面は超高精細なWQHD(1440×2560ドット)だが、独自の8コアCPUのおかげでメニューやアプリの動作は軽快。画面が曲がっているものの、画面端の約1ミリ程度なので、アプリの文章や画像が見づらくなるということはなかった。むしろ、液晶が狭額縁のスマホと比べると、本体が握りやすく誤操作もなかった。ユニークな外見だが使いやすい端末だ。
 
 省電力性能も向上し、バッテリー容量は従来モデルよりも少ない2600mAhだが、YouTubeを連続6時間46分と長時間再生できた。また、“Quick Charge2.0”対応の急速充電器なら、バッテリーを1時間24分(実測)でフル充電できる。就寝前に充電し忘れても短時間で回復できるのは便利だ。
 
冬春のハイエンド機を超える64bit対応独自8コアCPUの実力
 
 '14〜'15冬春モデルの2種よりスコアーは約1.3倍高い。最大クロックは低いが、同時に動かせるコア数で差が出た。本機は64bitモードでもテストしたが、68706スコアーとさらに上回る結果だった。
 
Qiで置くだけ充電に対応
 
 ワイヤレス充電規格“Qi”に対応する。市販のQi対応充電パッドの上におけば、約3時間で充電が完了する。
 
 
ドコモの最新ネットワーク“PREMIUM 4G”に対応
 
 カメラはF1.9の明るいレンズと光学+電子手ブレ補正を搭載し、暗めの室内や夜景も手ブレせずに撮影できる。また、暗い場所でのHDR撮影も改善され、フルオートでも自然な明るさの写真が撮れた。インカメラは広角レンズと500万画素センサーで、複数人や背景を入れた高画質な自撮りができる。ホームキーを2度押すだけでいつでもカメラが起動するのも便利。
 また、本機は都市部を中心に展開する下り最大225Mbpsの通信方式“PREMIUM 4G”に対応する。21時の新橋駅前では約86Mbpsと、『Xperia Z3』(約22Mbps)の4倍近い速さで通信できた。防水ではないが、未来的なデザインや質感にふさわしい性能と軽さなど、高いレベルでバランスの取れた1台だ。
HDR撮影で夜景も明るくクッキリ!
●Galaxy S6 edge
 
●iPhone6
 
 明るいレンズと手ブレ補正により、暗所でも手ブレせずに撮れた。HDRの処理に優れ、『iPhone6』よりも高い解像感で明るく、色も正確な写真となった。
 
スリープ時でもステータスが確認できる
 
 スリープ時に右側面の曲面部分をなぞると、時刻や着信通知、ニュースフィードが表示される。残りのバッテリーが少ないときなど、省電力で情報をチェックするのに助かる。
 
●おもなスペック
OS Android 5.0
ディスプレー 5.1インチ有機EL(1440×2560ドット、576dpi)
CPU Exynos7420 Octa Core(2.1GHz+1.5GHz)
メモリー/ストレージ 3GB/64GB
カメラ 1600万画素(インカメラ:500万画素)
通信機能 LTE CA、LTE、3G、IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.1、NFCほか
バッテリー 2600mAh
センサー 心拍数線センサー、加速度センサー、地磁気センサー、指紋センサーほか
サイズ/重量 70(W)×7(D)×142(H)mm/132g
 

button_15.jpg  ソニーのHMD「HMZシリーズ」、“選択と集中”で生産終了。Morpheusなどは開発継続

Impress Watch 4月30日(木)

 ソニーは、有機ELヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T3」シリーズを生産を完了したと4月24日に発表した。同社は「“選択と集中”を進める中で、この形態/ユースケースの製品は当面、開発を見送る」としている。

 頭部に装着し、目の前に表示される3D/2D映像に没入して楽しめる有機EL搭載ヘッドマウントディスプレイ(HMD)のHMZシリーズは、'11年の初代「HMZ-T1」からスタートし、'12年には画質や装着感を改善した「HMZ-T2」、'13年にメインユニットとHMDをワイヤレス接続可能にした「HMZ-T3W」と、有線接続の「HMZ-T3」を発売した。なお、HMZシリーズの累計出荷台数は公開していない。

 同シリーズは終了したが、ソニーグループ全体としては、PlayStation 4(PS4)と組み合わせることを前提とした「Project Morpheus」や、情報端末のメガネ型端末「SmartEyeglass」、医療用製品で、内視鏡からの映像を表示する「ヘッドマウントイメージプロセッサユニット」といった、頭部に装着するデバイスについては引き続き開発を進めていくとしている。

 HMZ-T3W(ワイヤレスモデル)とHMZ-T3(有線接続)は、0.7型/1,280×720ドット有機ELパネルを2枚採用したヘッドマウントディスプレイ。HMD部とメインユニットに加え、3時間動作可能なバッテリ内蔵のバッテリーユニットからなる3ユニット構成(HMDとレシーバーは有線接続)で、バッテリーユニットにスマートフォンなどのHDMIを直接接続する場合は、メインユニットを介さずにモバイル利用が可能となっている。


【AV Watch,中林暁】

button_15.jpg  OLEDWorks to buy the key parts of Philips OLED light source components

Rochester, NY, USA - OLEDWorks LLC, the leading U.S. OLED light engine and panel manufacturing company, today announced that it reached an agreement with Royal Philips (NYSE: PHG; AEX: PHIA), the global leader in lighting, to buy selected parts of its OLED light source components business.

Over the coming months, Philips will establish a new legal entity and transfer key parts of its OLED business, including the production facility located in Aachen, Germany, and relevant intellectual property, into it. All shares of the new entity will subsequently be sold to OLEDWorks LLC. Once the new company has been established, OLEDWorks will be granted a license by Philips to market its OLED light source components under the Philips brand. Philips will remain a distributor of the panels through its OEM sales channels.

"The acquisition of strategic elements of Philips OLED lighting technology, manufacturing and OEM sales channels significantly broadens our mission to deliver high performance OLED light engines to a wide range of lighting applications," said David DeJoy, CEO OLEDWorks. "The team in Aachen brings OLED expertise in production of quality high brightness panels that complements the OLED heritage and manufacturing innovation of our Rochester team. With our new, expanded team, OLEDWorks will continue to introduce exciting and novel OLED lighting modules that enable, and inspire, innovative luminaire designs. Existing customers will realize continued reliability in performance, delivery and collaboration; new customers can develop differentiated final products with the same support."

"In pursuance of our strategic focus we have decided to divest our OLED components development and production to a specialized partner. This will enable us to focus our business and resources on developing innovative connected lighting systems and services for professional and consumer markets. We are very pleased that with OLEDWorks we have a strong and solid partner to take OLED lighting panel production to the next level," said Eric Rondolat, CEO Philips Lighting. "Philips sees the merit of OLED as a light source for specific applications in its systems and services portfolio and will continue to apply OLEDWorks' panels in its finished products."
2015年04月29日

button_15.jpg  サムスンV字回復か 1〜3月期の営業益6600億円超

聯合ニュース 4月29日(水)

【ソウル聯合ニュース】サムスン電子は29日、1〜3月期連結決算(確報値)を発表した。本業のもうけを示す営業利益は5兆9800億ウォン(約6666億円)だった。
 昨年10〜12月期に比べ13.1%増加したが、前年同期比では29.6%減少した。7日に発表した速報値(5兆9000億ウォン)から小幅ながら上方修正された。
 今年1〜3月期の売上高は47兆1200億ウォンで前期比10.6%減少、前年同期比12.2%減少した。同じく速報値(47兆ウォン)を上回った。
 サムスン電子の業績はV字回復の兆しを見せている。1〜3月期の営業利益は消費者家電(CE)部門以外の全部門で改善した。
 主力製品のスマートフォンを担当するIM(ITモバイル)部門の営業利益は2兆7400億ウォンで、昨年10〜12月期に比べ39.8%増加し、市場予想(2兆4000億〜2兆5000億ウォン)も上回った。マーケティングコストを大幅に減らし、新興市場でスマートフォン「ギャラクシー」の低・中価格帯モデルのシェアを高めた。ただ、1〜3月期は閑散期にあたることから、IM部門の売上高は25兆8900億ウォンと、前期比4000億ウォンの小幅減となった。
 半導体部門の営業利益は2兆9300億ウォンで、前期比2300億ウォン増加した。売上高は10兆2700億ウォン。閑散期ながらモバイルやサーバー、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)などの需要が堅調だった。プロセスルールの微細化によるコスト競争力の強化も後押しした。システムLSI(高密度集積回路)は収益率が向上した。
 一方、テレビなど完成品を扱うCE部門は1400億ウォンの営業損失となった。薄型テレビ市場が閑散期だったほか、欧州と新興市場の通貨安で需要が伸び悩んだため。為替変動に対応しようとテレビの販売価格を調整した結果、業績が悪化した。
 ディスプレー事業は5200億ウォンの営業利益を計上した。需要は減少したが、4K対応の高級パネルは安定した。しかし、新たな生産ラインの稼動でコストが増すため、今後の業績改善は限定的と予想される。有機ELも競合他社との競争が激しさを増しそうだ。
 サムスン電子は4〜6月期の業績について、新型スマートフォン「ギャラクシーS6」の販売が本格化し、1〜3月期より上向くと期待する。市場では営業利益が8兆ウォンに迫るとの見方もある。
 一方、サムスン電子は1〜3月期に7兆2000億ウォンの設備投資を実行した。主な投資としては、半導体が4兆4000億ウォン、ディスプレーが5000億ウォン。通年の投資額は昨年並みとなる見通しだ。

mgk1202@yna.co.kr

button_15.jpg  OLEDWorks to acquire Philips' OLED business

Apr 28, 2015 OLED News and Information Add new comment posted by: Ron Mertens

Earlier this year Philips announced its intention to spin-off its OLED activity, and the company started searching for a buyer for its whole OLED business activity. Today it was announced that US-based OLEDWorks will buy the key parts of Philips OLED lighting business.

Philips will establish a new legal entity and transfer key parts of its OLED business, including the production facility located in Aachen, Germany, and relevant IP. This new entity will then be sold to OLEDWorks, which will be granted a license by Philips to market its OLED light source components under the Philips brand. Philips will remain a distributor of the panels through its OEM sales channels.

This is a very interesting development. OLEDWorks is a relatively small company, and it is strange that they can take over Philips' relatively large OLED operation - which is probably still not profitable. OLEDWorks' last financing round was in 2013 - and that probably was not a large round (round A). It's possible that following this acquisition we'll soon hear that OLEDWorks raised more money or attracted a large partner.

OLEDWorks was established in July 2010 by former Kodak OLED business experts and is the only US-based OLED lighting producer. The company developed a proprietary low-cost production process and received three DoE grants (see here,here and here) to further develop is OLED technology. In July 2014, Acuity Brands unveiled new applications for its Marker OLED luminaire, which uses Amber OLED panels made by OLEDWorks. OLEDWorks is also cooperating with Corning to develop flexible glass based OLEDs.

Source: OLEDWorks
2015年04月28日

button_15.jpg  光る植物、観賞用に、阪大、30年メド開発、葉の中で化学反応、地雷に反応、除去一役(テクノフロンティア20XX)

[ 2015年4月20日 / 日経産業新聞 ]
 大阪大学の永井健治教授らの研究グループは、遺伝子組み換え技術などを使って、葉などが自ら光る植物の開発に乗り出した。発光ダイオード(LED)ならぬ発光植物(LEP)。植物内で2つの物質が結合して発光する仕組みを利用する。2030年くらいまでに観賞用の発光樹木や地雷除去用の草などの実現を目指す。

 荒唐無稽とも思われるが、土台となる技術はある。研究グループは自ら発光する海洋性生物のウミシイタケの仕組みに注目することで、肉眼でも確認できるくらい明るく光るたんぱく質の開発に成功している。

 「セレンテラジン」という物質に酸素が結合すると構造が変化して同時に発光する。「ウミシイタケルシフェラーゼ」というたんぱく質は、酸素が結合する化学反応を促進する触媒として働く。研究グループは発光強度が大きくなるよう物質の構造を一部変えるなどの工夫を重ねた。この2つの物質の作用を利用することで、緑、青、オレンジの3色を発するたんぱく質の開発に成功した。

 こうした成果を元にして発光植物を開発する考えだ。対象とする植物は様々なものを検討するが、樹木であるポプラはそのひとつだ。1年で約2メートル伸びるなど成長が早く実験に向くとみている。

 構造の変化によって発光する物質と発光反応を促進するたんぱく質を葉の中に作り出すことを目指す。「アグロバクテリウム」という細菌に発光たんぱく質や物質を作り出す遺伝子をあらかじめ導入する。

 その後、この細菌を樹木に感染させる。細菌を通じて樹木に導入したい遺伝子を組み込む。枝の切れ目などから出てくる新芽には、発光たんぱく質が現れるといった具合だ。

 構造変化によって発光する物質は根から吸収させる。発光反応を促進するたんぱく質だけ遺伝子組み換えによって導入するといった手法も検討する。

 発光植物はエネルギー源を電気に依存しない。このため、究極の省エネルギー照明ととらえることができる。非常用照明や新しいタイプの街路灯としても用途がありそうだ。

 シバやシロイヌナズナ、タバコといった草の植物でも同様に遺伝子組み換えによって光る植物になるか検討する。

 例えば研究グループが開発したたんぱく質はカルシウムに応答して発光させることにも成功している。植物内ではストレス応答によってカルシウムの量が変化する。その仕組みを生かせば、人が踏みしめた場所だけ光る芝生なども開発できる。

 また、遺伝子組み換えによって火薬成分に特異的に反応する草ができれば、作業が非常に厄介な紛争地域の地雷除去にも役立つという。地雷がありそうな場所に種をまいておき、光った草地には地雷があると判断できる。

生物発光
たんぱく質 貴重な道具

 生物発光でよく知られているのはホタルの尻が光る反応だ。「ルシフェリン」という発光物質と発光する化学反応を促進させる「ルシフェラーゼ」という物質が関わることで光る。ホタルは求愛や外部から刺激を受けたとき、敵を驚かせるためといったコミュニケーションの道具として光を使っている。緑色に光ることで知られるオワンクラゲも基本的には同様の仕組みだ。

 この発光に関わる「GFPたんぱく質」を発見して分離することに成功したのが下村脩博士だ。GFPたんぱく質は、生物関係の実験ではもはや欠かせないものになっている。特定の遺伝子が生体内に存在するかどうかを調べる貴重な道具だ。こうした成果から2008年にノーベル化学賞を受賞している。

 植物では八丈島に分布するヤコウタケが知られている。どのような仕組みによって光っているのかは現段階ではよく分かっていないという。こうした仕組みの解明も進めば、自発光植物の実現に大きく貢献できそうだ。

視点
遺伝子組み換え不可欠
議定書絡み対応必要

 発光植物の開発では遺伝子組み換え技術が欠かせない。ただ組み換え植物を自然界で栽培した場合、生態系にどのような影響が起きるかは未知数だ。自生する植物を駆逐する恐れも指摘される。

 こうした点から国際的な組み換え生物の規制の枠組みである「カルタヘナ議定書」が2000年に採択され、03年に発効した。組み換え植物は管理された建物内で栽培することで自然界に漏れ出る可能性を封じる内容だ。

 植物の遺伝子組み換えによって、例えば、干ばつや寒さに強い植物といったものを作りやすい利点がある。研究の進展によって植物の生存を脅かしかねないストレスに応答する遺伝子などが多く発見されている。

 こうした遺伝子を多く持つ植物を入れたりすれば、食料の生産量を向上できるといった利点が考えられる。もちろん、組み換え植物を人間が食べた場合、中長期的にどのような影響があるのかは分かっておらず、不安視する声は消えない。

 今回の研究も実用化には最大限の注意を払って研究に臨むことが求められる。とはいえ、大阪大学の永井健治教授は「これだけ地球環境が変化する中で、10年以上前の取り決めが未来永劫(えいごう)変わらないと考えていいものか」と指摘する。

 仮に議定書の内容が変わった場合、そこから研究を始めたのでは世界的な競争に後れを取ってしまう。実際、大国のひとつである米国は批准しておらず、光るタバコの研究成果も出している。様々な将来シナリオを想定すれば、いずれの場合にも対応できるよう研究することの意義は十分にあるといえそうだ。(新井重徳)

button_15.jpg  LG、大型の生産能力4倍、液晶で高収益、投資強気

[ 2015年4月21日 / 日経産業新聞 ]
 業績悪化に苦しむサムスンディスプレーとは対照的に、同じ韓国パネル大手のLGディスプレーの業績は好調だ。2014年12月期の連結営業利益は1兆3572億ウォン(約1500億円)と前年比17%増えた。米アップルのスマートフォン(スマホ)向け中小型液晶パネルなど、LGグループ以外への供給拡大が寄与している。

 LGは有機ELパネル投資にも積極的だ。テレビ用の大型パネルを量産する事実上、唯一のメーカーだ。1月には約7000億ウォンを投じた新ラインを韓国で稼働させ、生産能力を従来の4倍に増やした。

 LG電子が有機ELテレビを日中韓のライバルに対する差異化商品と位置づけて品ぞろえを増やしているのに対応するものだ。

 ただ、LGの有機ELパネル事業も、なお利益は出ていないようだ。有機ELテレビはまだ市場規模が小さく、採算ラインに達していないとみられる。それでも強気の投資ができるのは、液晶パネルで高収益を確保しているからだ。

 サムスンもパネル事業でLGに対抗するには、有機ELパネルのテコ入れと同時に液晶事業の収益改善策も求められそうだ。

button_15.jpg  サムスン、有機EL再構築、液晶パネルから部門分離、採算管理を徹底、TV用大型に再参入検討

[ 2015年4月21日 / 日経産業新聞 ]
 【ソウル=小倉健太郎】韓国サムスン電子が有機ELパネル事業の立て直しに乗り出した。このほど液晶パネルから事業部を分離した。採算管理を徹底する狙いだ。事業規模拡大に向けテレビ用の大型パネル再参入も検討する。稼ぎ頭のスマートフォン(スマホ)事業の減益基調が続くなか、不採算の他部門のテコ入れにも取り組む。

 サムスン電子では昨年末から、グループ全体の経営戦略を担当する未来戦略室がサムスンディスプレーの経営状態を監査していた。3月に具体的な改善点を勧告したといい、一連の措置はグループの意見を反映したものとみられる。

 サムスン電子が昨年末時点で85%を出資するサムスンディスプレーがこのほど、事業部を有機ELと液晶の2つに分けた。事業部門長には、それぞれ副社長が就任。生産や営業など全般に責任を持つ。設備投資や研究開発費用の配分にも部門成績を反映させる。

 狙いは有機ELの立て直しだ。サムスンディスプレー営業利益は2014年に5945億ウォン(約650億円)と前年比約8割減った。主因は有機ELとみられている。同社はスマホやタブレットなどに使う中小型パネルだけを作っており、大半がサムスン電子の高級機種向け。スマホ不振がパネル工場の稼働率低下に直結した。

 サムスンディスプレーは12年4月、サムスン電子の液晶パネル部門を切り出す形で設立された。同年7月には有機ELを手掛けるサムスンモバイルディスプレーなどを吸収。有機ELと液晶の一体的な売り込みなどで相乗効果を狙ったものの、思ったような成果は期待できないとみて再び分離する。

 新規需要の開拓にも乗り出す。テレビ用の大型有機ELパネルは生産が難しく良品率が低いため1年以上前に量産を中断しているが、再開を検討中だ。良品率を引き上げるために従来とは異なるパネル構造を採用する可能性がある。サムスン電子がこのほど、有機ELテレビの商標を新たに出願したと報じた韓国メディアもある。

 中小型パネルの供給先も増やす。中国の華為技術(ファーウェイ)などに販売を開始済みだ。今後もサムスングループ以外の販売先を開拓する。サムスン電子が高級機以外にも有機ELパネルの採用機種を広げているのもサムスンディスプレーにとっては追い風だ。

button_15.jpg  57億ウォン浪費した「魚ロボット」、韓国政府の「政策履行度」を見る研究課題設定の失敗

中央日報日本語版 4月27日(月)

「研究院長より恐ろしいのは所轄官庁の事務官だ。研究予算を受けようとするなら事務官によく見せるべきだ」。政府系研究所A委員の哀訴だ。産業現場より政府の好みに合う研究をすることになりやすいということだ。工科大学B教授の話も似ている。「支援金対象を評価する時も論文配点が高く産学協力はおろそかになるほかはない」。

韓国政府は2013年基準として公共研究所に5兆6000億ウォンを投資した。大学にも4兆5000億ウォンを支援した。しかし毎年こうした大規模な金額を支援しても成果は大きくないという話が出る。「特許・ライセンス・技術指導」などの支出・収入を集計した「技術貿易収支」だけでも慢性的赤字を記録し、経済協力開発機関(OECD)29カ国で最下位だ。海外から買ってくる技術がそれだけ多いという話だ。

全国経済人連合会は26日、こうした悪循環の原因について「政府の公共研究開発(R&D)課題が産業現場と乖離しているため」と指摘した。

解決法は何か。全経連はドイツのフラウンホーファー研究所を模範事例に挙げた。ここではデジタル音源に画期的に寄与したMP3圧縮技術が生まれ、電球に代わる高性能LED部品も誕生した。フラウンホーファーは欧州各国の66の研究所で構成された連合体だが、政府と関係なく各研究所の代表が自律的に研究方向を定める。

全経連は、「韓国のように政府主導で研究課題を設定するトップダウン方式は過去の追撃型産業構造に合うもの」と主張した。特に韓国では研究所を評価する際に論文・特許出願とともに「政策履行度」を見るため、顔色をうかがい結局失敗する事例が多いということだ。全経連は4大河川水質改善のための「魚ロボット」だけでも研究所4カ所が2010年から開発に乗り出したが、移動速度・距離が不十分で結局57億ウォンの損失を出したと明らかにした。これと違いフラウンホーファーのように予算の3分の1を民間で調達させれば産業界と緊密なつながりを維持できるようになるということだ。

また、韓国の産業では電子(17%)、自動車(12%)、化学(10%)の割合が大きい。だが、全経連は「大学で行ったR&Dの場合、保健医療(19%)、生命科学(7%)の割合が最も大きく現場と乖離がある」とした。研究所評価時にSCI(科学技術論文引用索引)登録論文に100点を与える時、産学協力の点数は25点にとどまるだけにこれを改善すべきということだ。

button_15.jpg  【Hothotレビュー】デル「Venue 8 7000」 〜有機ELディスプレイで世界最薄のAndroidタブレット

Impress Watch 4月27日(月)

 デルの「Venue 8 7000」は、世界最薄という6mmの薄さを実現した8.4型のAndroidタブレットだ。薄さだけでなく2,560×1,600ドットの有機ELディスプレイ、被写体の大きさを計測できるインテルの「RealSense Snapshot Depthカメラ」など、さまざまな特徴を備えている。送料込みの税別価格は48,980円。

 CPUはAtom Z3580(最大2.3GHz、ビデオ機能内蔵)を搭載し、メモリは2GB、内蔵ストレージは16GB。OSは最新のAndroid 5.x系ではなくAndroid 4.4となる。

 まずはデザインを見てみよう。本体サイズは124.4×215.8×6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は305g。8型かつ高解像度のディスプレイながら狭額縁設計のため、成人男性であれば両幅を片手で掴みこむこともできる程度の大きさだ。一方で、縦の長さがあるため重心のバランスが若干取りにくく、本体の片側を片手だけで持つ時はやや不安を感じる。

 本体左側面には電源ボタンと音量ボタン、本体左側はmicroSDカードスロットを搭載。microSDは最大512GBのmicroSDXCまで対応する。microSDカードスロットはピンを押し込んでスロットを引き出すというSIMカードスロットで多く採用されている形式で、最初は本製品がSIM対応なのかと勘違いしてしまった。

 本製品の特徴でもあるカメラは配置場所も非常に個性的だ。前面カメラは本体の左下に配置されており、左手で持つと前面カメラが隠れてしまう。背面の「RealSense Snapshot Depthカメラ」は本体下部に3つのカメラが搭載されており、カメラをメインで使う場合は本体の天地を入れ替えて持つことになる。画素数は背面のメインカメラが800万画素、前面が200万画素で、タブレットのカメラとしては十分なスペックだ。

 本体底部は充電やデータ通信用のmicroUSBポートに加えてイヤフォンジャックを搭載。ワイヤレス関連ではIEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0、GPSを搭載。マイクは本体左側面に、スピーカーは本体下部のカメラ横に配されている。

■ ホーム画面や操作インターフェイスはAndroid標準

 ホーム画面は5面構成でAndroidの標準的なインターフェイス。右上部を画面下に引き出すと各種設定、左上部を引き出すと通知が表示される。通知エリアの上部にはサウンド技術「MAXXAUDIO」のショートカットが用意されており、動画や音楽、ゲームといったシーンごとに最適な音響設定に切り替えるられる。

 画素密度は359ppiと非常に高精細で、Retinaディスプレイを謳うiPad mini 3の326ppiよりも高い画素密度。有機ELのディスプレイ画面も明るく視認性も高い。フルHDを超える解像度の高さは情報量の多いPC向けサイトでも問題なく1画面に収めて表示できる。

 設定画面もAndroid標準に近いシンプルな構成。画面を下にして置くと通知をオフにできる「フリップして消音」、動画再生の補正技術「インテルスマートビデオ」など独自の設定も搭載されてはいるものの、基本的にはほぼ素のAndroidと言っていいだろう。

■ ベンチマーク結果は良好。バッテリも10時間以上駆動

 ベンチマークの測定は「Quadrant Professional Edition」、「AnTuTu Benchmark」、「MOBILE GPUMARK」の3アプリで実施。比較対象としてCPUに2.3GHz駆動のクアッドコア「MSM8974AB」を搭載した「ARROWS NX F-02G」を用いて測定結果を比較した。

 測定結果は非常に良好で、3つのアプリとも高い結果を残した。CPUのメーカーが異なり、そもそも端末もタブレットとスマートフォンという違いはあるものの、NTTドコモ冬モデルとしてトップクラスのハイスペックであるARROWS NX F-02Gよりも高い結果となっている。スペックの高さという点では安心できそうだ。

 搭載バッテリの容量は5,900mAhで、駆動時間はWebブラウジング時で9.8時間を公称。実際にWi-FiをオンにしてTwitterを5分に1回チェック、ディスプレイの明るさは50%にし、さらにフルHDの動画を再生し続けたところ、公称値を上回る11時間5分でバッテリが空になった。薄型ながらもバッテリの持ちはよく、1日であれば十分に持つだろう。

■ 写真の距離測定や再フォーカスが可能な「RealSense Snapshot Depthカメラ」

 本製品の特徴である「RealSense Snapshot Depthカメラ」は、背面に搭載された3つのカメラを利用し、被写体の長さや面積を計測したり、フォーカスを後から調整できるという機能だ。

 カメラを起動し、シャッターボタン横の矢印マークをタッチして「デプス・スナップショット」を選択すると、画面に大小合わせて3つのカメラ画像が表示され、あとはシャッターボタンで撮影するだけで操作は完了する。

 デプス・スナップショットで撮影した画像はギャラリー上に立方体のアイコンが表示され、タップすると画面上部には測定ツールや再フォーカスのアイコンが表示される。

 長さや面積を図る場合は定規アイコンの測定ツールを選択し、測定したい距離や面積の端をタップしていくだけ。距離と面積の測定は画面上部のアイコンから切り替えられる。

 非常に面白い機能ではあるのだが、測定の単位がフィートのみとなっているため、メートルを使う日本人には少々分かりにくい。また、実際の測定結果も写真の通り、同じサイズであるはずの縦が8インチと7インチ、横が4インチと5インチというように分かれてしまった。実際に図ってみたサイズは縦が27.6cm、横が14.1cmと、8インチ(20.32cm)、5インチ(12.7m)と比べてもかなりの開きがある。そもそもインチが小数点単位で計算できないためあまり細かな計測はできないので、あくまで長さを知る参考程度の機能という印象だ。

 再フォーカスの場合は画面上部から再フォーカスを選んだ後、ピントを合わせたい箇所をタッチするだけで自由にピントの切替が可能だ。Googleの「Googleカメラ」にも同様の機能が搭載されているが、再フォーカスのために写真を2枚撮る必要があるGoogleカメラと比べ、1回のシャッターで再フォーカスが可能なため非常に手軽に使える。

 カメラだけでなくギャラリー機能にも独自の「Dell Gallery」機能を搭載。顔認識を用いてギャラリーを検索したり、Facebookと連携してFacebookタグを用いたアルバムの自動生成などが可能だ。さらに位置情報を利用し、世界地図上でどの位置で撮影したかを表示することもできる。

 非常に面白い機能が搭載されているのだが、肝心の画質に関してはタブレットということもありスナップ写真程度といったところ。全体的に写真がぼやけた仕上がりになっており、晴天時の屋外であればいいが屋内では画質が荒くなってしまい、食べ物撮影にはあまり適していない。そもそもタブレットで日常的に写真を撮るという想定ではないのかもしれないが、非常に面白い機能が揃っているだけに画質の面は少々残念だ。

作例

■ プリインストールアプリは控えめ。文字入力はQWERTYのみ

 プリインストールアプリは、別売のHDMIアダプタ「Dell Cast」と組み合わせてTVやディスプレイにワイヤレスで画面を映し出せる「Dell Cast」、端末の状態確認やオンラインサポートの利用が可能な「My Dell」、通知エリアからも設定できるサウンド技術「MaxxAudio」に加え、ゲームアプリとして「UNOFriends」「Ice Age Adventure」が用意されているが、全体的にプリインストールは少なめ。また、Officeファイル用アプリとして「POLARIS Office」もプリインストールされている。

 文字入力はオムロンソフトウェアの「Japanese IME」をプリインストール。同じオムロンソフトウェアのiWnnとは異なり、Japanese IMEはQWERTYのみで10キ−やフリック入力は非対応。10キーやフリック入力を利用したい場合は別のIMEアプリをインストールする必要がある。

■ 高い性能や薄型軽量の本体、高画質ディスプレイが魅力

 6mmという本体の薄さや約300gという軽さに加え、高画素密度の有機ELによる美しいディスプレイなど非常に魅力的な特徴を備えた「Venue 8 7000」。スペック面でもベンチマークの結果は良好で、7〜8型Androidタブレットとしては非常に高いスペックだ。

 一方、RealSense Snapshot Depthカメラについては、面白い機能ではあるものの、カメラの画質が課題だ長さを測れる機能はインチ表示のため分かりにくく精度もさほど高くない。再フォーカスは操作そのものが面白いものの、ピントの合った写真を撮りたいという時には二度手間になってしまう。

 価格は48,980円とほぼ5万円近い価格。7〜8型のAndroidタブレットというとNexus 7(2013)が1つの基準として考えやすいが、Nexus 7(2013)のLTEモデルが約4万円ということを考えると、LTE非対応ながら値段が1万円近く高いことになる。高い性能や美しいディスプレイ、薄型軽量の本体サイズがこの価格差に見合うかどうかが購入の判断になるだろう。


【PC Watch,甲斐 祐樹】

button_15.jpg  IFAをCEの新たな発見の場に。IFA 2015は9月4日に開幕

Impress Watch 4月27日(月)

 コンシューマ・エレクトロニクスショー「IFA 2015」の開催に先駆け、報道関係者向けのプレイベント「IFA 2015 Global Press Conference」(IFA GPC)が、マルタ共和国で現地時間の4月24〜25日に開催された。

 IFA 2015は、ドイツ・ベルリン国際見本市会場で9月4日〜9日(現地時間)に開催。1924年の初開催から今年で55回目となる。AV/IT機器や、白物家電などの最新製品が展示され、日本からもソニーやパナソニックなどの大手メーカーをはじめ多数の企業が出展予定で、欧州向けテレビ事業から撤退した東芝も、BtoB向けのITソリューションなどを中心に出展するほか、京都大学も参加するなど新規の出展者も増えているという。

 IFA GPCは、IFAの本イベント出展社らが新製品の予告や今後の戦略などについてプレゼンテーションを行なうもの。今回は55カ国以上、300人を超すジャーナリストらが参加している。記者会見では、今回のIFAの概要が紹介されたほか、家電業界を取り巻く市場環境などについて、調査会社のGfKらがプレゼンテーションを行なった。

■ 国際化し異なる業界を繋ぐIFAに

 IFAを運営するメッセベルリン(Messe Berlin)のChristian Goke CEOは、テレビの販売価格が1990年から2015年で6割以上下落している一方で、自動車は大幅な販売価格の向上、つまり顧客にとっての価値向上を実現したという事例を紹介。家電業界のトレードショーとして、IFAができることを整理/分析し、現在のIFA 2015につなげていると語った。

 従来は「家電業界のトレードショー」であったIFAだが、その要素を持ちながらも、この10年強で海外からの来場者拡大や地域の参加者増、白物家電/アプライアンスやモバイル/通信などの関連業界の拡大を実現し、家電(コンシューマエレクトロニクス)を中核としながらも、関連業界や顧客を巻き込みながら成長してきたことを説明。

 IFA 2014の実績については、海外からのトレードビジターが47,800人と前年比で900人増加し、展示エリアも拡大したことなどを紹介。多くの来場者を集めながらもトレードショーとしての機能を担っていることを強調した。来場する海外メディアも2,600人と前年比で300人増えているという。

 一方で会場の拡張は追いついておらず、すでにIFA 2015のブースはほぼ埋まっているとのこと。そんななかでもスタートアップや小規模メーカーを対象にしたTecWatchをHall 11に設けるなどで、イノベーションの支援を継続していくとした。

 IFAでは、ホームエンターテイメント、テクノロジー&コンポーネント、マイメディア、コミュニケーション、ホームアプライアンス(白物家電)の5つにブースを分類。特に白物家電の領域が大きくなっているという。なお、IFA 2015の基調講演登壇者は未定とのこと。

■ テレビ回復へ。接続性が重要に

 GfK Retail and Technology コンシューマエレクトロニクス部門のグローバルディレクターJurgen Boyny氏は、2015年度の家電製品の見通しとともに、最重要な課題としてネットワーク接続/他機器連携について「Connectivity」(接続性)というキーワードを解説した。

 デジタル製品の成長は2015年も続き、世界で約1.5%の伸長となる見込み。その伸長を担うのが、新興市場のスマートフォンとなる。地域別では欧州やアジアの先進諸国が停滞するものの、北米やアジアの新興市場、中東/アフリカ地域の拡大が見込まれている。

 成長を牽引するのは、成長鈍化したとはいえスマートフォンとタブレットで、スマホは約6%、タブレットは1%の成長を見込む。一方で、モバイルPCが6%減、デスクトップPCが5%減、デジタルカメラは15%減と縮小が見込まれる。

 テレビは2.3%の拡大を予想しており、「引き続き消費者の高い関心を得ている」とした。大型化、4K、有機EL、Curved(曲面)、スマート化などのイノベーションが牽引している。

 ただし、スマート化がDVD市場の縮小にもつながっている。テレビがスマート化することで、コンテンツにテレビからから直接アクセスできるようになり、DVDは不要になる。“接続性”により新たな可能性が広がると同時に、他のカテゴリの縮小要因ともなっている。

 スマートフォンは2014年の12億3,000万台市場から、2015年は14億台に成長。スマートフォンは単に出荷数が多いというだけでなく、その周辺市場への影響も大きく、例えばスマートウォッチやヘルス/フィットネストラッカーといった製品が、2015〜2016年にかけて大きく伸びると見込まれる。Boyny氏は、スマートウォッチについては、「将来的には、ロレックスやタグホイヤーなど、好きなラグジュアリーブランドから選ぶ形になるだろう」と予測した。

 アクションカムやサウンドバーなど新たな製品が登場している一方で、縮小する“新興カテゴリー“もある。一例がポータブルナビ(PND)やe-Reader(電子書籍端末)で、PNDはスマートフォンに、e-Readerはタブレット/スマートフォンに市場を奪われており、これも“接続性”による変化の一例として語った。

■ 「発見」のあるIFAに

 メッセ・ベルリン IFAグローバル統轄本部長のイエンツ・ハイテッカー氏は、IFA 2015の目指す姿について、「コンシューマエレクトロニクス(CE)は通信との出会いにより、多くのイノベーションが生まれている。それがConnected home/Livingと呼ぶコンセプト。異なる産業、異なる製品が出会い、相互につながりあう環境がIFA 2015で提示されるはずだ。“IoT”(Internet of Things)といった新しい名前/トレンドも生まれているが、それもCEで言うConnected Homeの一例という意味ではさほど目新しいものではない。ネットワークにより新たな付加価値が生まれるConnected Homeの流れの一環」と説明。「IFA 2015では、テレコミュニケーション(通信)関連のスペースも大きくなっている」とした。

 Connected Homeの一例としては、スマートテレビが新しい機能として消費者に受け入れられているなどの事例を紹介。また、オーディオについても、「伝統的なアナログのハイエンドオーディオではなく、高い品質を手に入れやすくなっている。これはデジタルによるイノベーション」と述べ、引き続きAV関連製品にも力を入れる姿勢を示した。

 気になるのは日本のメーカーについて。海外事業を縮小するメーカーも増えているが、「大きな変化はありません。ソニーやパナソニック、東芝などの大手は参加します。東芝は欧米向けのテレビから撤退しましたが、よりITにフォーカスした展示が見られるはずです。ただし、シャープは不参加となります。一方で、京都大学がIFA Summitに参加するなど新たな参加企業もあります」とした。日本メーカーの基調講演はあるのか? との質問には、「まだ何も発表していません」とのこと。

 ただ今回の発表では、従来のIFAとの違いはあまり見えてこない。IFA 2015が強調するスローガンを聞かれたハイテッカー氏は「特にありません」とそっけない。「なにが新しくて、なにに注目すべきか? 答えは『IFAに来ればそれがわかる。発見できる』。その実現のために私は働いています(笑)」。


【AV Watch,臼田勤哉】
2015年04月27日

button_15.jpg  日立、1TB HDD内蔵で3チューナ搭載の液晶TV Wooo GP3 55型/49型/43型

Impress Watch 4月27日(月)

 日立コンシューマ・マーケティングは、HDDを内蔵した録画対応の液晶テレビWooo GP3シリーズの新モデルとして、55型の「L55-GP3」、49型の「L49-GP3」、43型の「L43-GP3」を5月に発売する。価格は55型が390,000円、49型が320,000円、43型が250,000円。GP3シリーズでは32型も既に発売されている。

 いずれも1,920×1,080ドットのフルHD、IPS液晶パネルを採用したテレビ。バックライトはLED。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナを各3基搭載。1TBのHDDも内蔵しており、放送の録画が可能。2番組同時録画をしながら、別の番組を視聴する事も可能。録画モードはTSに加え、AF/AN/AE(5.5倍)/AE(12倍)までの長時間録画も可能で、2番組同時の長時間録画もできる。

 別売のiVDRアダプタを接続し、カセットHDDのiVDR-Sを利用する事で、録画容量を増やす事もできる。録画したiVDR-Sは、他のiV対応テレビに接続して再生する事も可能。なお、iVDR-Sへ録画予約した番組は、テレビの内蔵HDDに代理録画された後で、iVDR-Sにムーブされる。録画モードはTSのみだが、ダビング時はTS/AF/AN/AEモードが利用できる。

 USB HDDを接続して、テレビ内蔵HDD内の番組をムーブさせる事も可能。なお、USB端子は1つのみなので、iVDR-SとUSB HDDの同時使用はできない。

 画質面では「ピクチャーマスター」を採用、映像シーンごとに細やかな輝度分布を分析し、輝度と色信号を効果的に変換、グラデーションのなめらかさと暗部のコントラストをより美しく表現するという。ディテールや色表現も、飽和を抑え、的確な表現ができるとする。

 DLNAサーバー機能を備えており、他のDLNAクライアント対応機器から、テレビに録画した番組をLAN経由で再生可能。Ethernet端子も備えている。

 市販のオープンラックなどに設置しても視聴しやすいように、各サイズ毎に傾斜させたデザインを採用。55型/49型は傾斜角約2.5度、43型は約2度。

  消費電力と年間消費電力量は、55型が125W(待機時0.15W)で101kWh/年、49型が102W(同0.15W)で91kWh/年、43型が95W(同0.15W)で87kWh/年。スタンドを含めた外形寸法と重量は、55型が125.6×26.6×79.9cm(幅×奥行き×高さ)、19kg。49型が111.3×26.6×71.9cm(同)で15.7kg、43型が97.7×20.6×63.2cm(同)で12.4kg。


【AV Watch,山崎健太郎】

button_15.jpg  2,560×1,600ピクセルの高精細画面、デルからOLEDの10.5型タブレット

RBB TODAY 4月9日(木)

 米デルは8日(現地時間)、10.5インチ有機ELディスプレイを搭載したAndroidタブレット「Venue 10 7000」シリーズを発表した。2,560×1,600ピクセルの高精細画面をもつ。発売は5月で、価格は499ドル。

 10.5インチの有機ELディスプレイ(OLEDディスプレイ)、OSはAndroid 5.0、プロセッサはAtom Z3580(2.33GHz)を搭載。メインカメラには「RealSense Snapshot Depthカメラ」を採用し、背面に3基のカメラを搭載することで、対応するカメラアプリで深みのある“3D写真”を撮影できるようになっている。メモリやストレージ、本体サイズなどの詳細は後日アナウンスされるが、同様に「RealSense」を採用する8インチの「Dell Venue 8 7000」と同様のスペックを有すると予想される。

 また、同機は別売りのキーボードドックと組み合わせてノートPCのような使い方が可能。キーボードドック付属モデルは629ドル。5月に発売されるのは米国、カナダ、中国となっている。
2015年04月26日

button_15.jpg  パナソニック、IPSパネル採用の55V型フルHD「ビエラ」 - NETFLIXに対応

マイナビニュース 4月24日(金)

パナソニックは4月24日、液晶テレビ「VIERA(ビエラ)」の新モデルとして55V型の「TH-55CS600」を発表した。発売は5月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は190,000円前後(税別)。

TH-55CS600は、フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応の高輝度IPSパネルを採用した55V型の液晶テレビ。通常の2倍の映像コマ数(1秒間に120コマ)で表示する「倍速駆動」によって、速い動きも細部まで再現できるとする。内蔵チューナーは地上/BS/110度CSデジタルチューナー×2基で、外付けHDDへの裏番組録画に対応した。

スピーカーシステムには、4Kテレビの「CX700」シリーズと同じ「ダイナミックサウンドシステム」を採用。大容量キャビネットと最大出力30Wのアンプの組み合わせで、歪みを抑えた豊かな低音と臨場感の高いサウンドを実現している。

ネットワーク機能も充実させた。「アクトビラ」などのほか、2015年秋にサービス開始予定のVODサービス「NETFLIX」も利用できる。「お部屋ジャンプリンク」にも対応しており、録画番組を別の部屋にあるDLNAクライアント機能を持つ機器へ転送可能だ。また、「外からどこでもスマホ視聴」機能も持つ。無料の専用アプリ「Panasonic Media Access」を使用することで、録画番組や現在放送中の番組を、外出先からもストリーミング視聴できる。

インタフェースはHDMI×3系統(うち1基はARCにも対応)、D4×1、ビデオ×1、光デジタル音声×1、ヘッドホン端子×1、USBポート×2、LAN端子×1。無線LAN機能も標準装備している。

本体サイズはW1,244×D230×H759mmで、質量は約20kg。定格消費電力は198Wで、年間消費電力量は105kWh/年となっている。

(村田修)
2015年04月25日

button_15.jpg  有機ELテレビの販売振るわず、韓国LGは日々膨らむ在庫に戦々恐々―韓国メディア

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FOCUS-ASIA.COM 4月24日(金)

韓国メディアは21日、有機ELテレビの販売が振るわない中、同国のメーカー、LEエレクトロニクスが日々膨らむ在庫に戦々恐々としていると報じた。中国・環球網が22日伝えた。

業界関係者の話によると、LGは現在、世界でも少ない有機ELテレビの製造業者だが、今年の旧正月連休中、55インチのフルHD有機ELテレビの販売量はわずか1200台で、自社予想を下回った。

中国の高級テレビ市場で有機ELテレビの販売割合は1%前後にとどまる。こうした中でLGは有機ELテレビの在庫が日々膨らんでいくことに戦々恐々としている。

在庫が増え続ければ販売コストを引き上げても売らざるを得ない。もしくは、LGグループのLGディスプレイが出荷する有機ELの量を減らすことになるが、そうなれば生産コストも上がるため、この選択をする可能性は小さい。現在、LGディスプレイの有機ELテレビ向けの生産量は年60万枚程度だ。

(編集翻訳 恩田有紀)

button_15.jpg  LGの55型曲面4K有機ELテレビは5月8日発売。一部店舗で先行展示も

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Impress Watch 4月24日(金)

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、55型4Kで曲面型の有機ELテレビ「LG OLED TV 55EG9600」の発売日を5月8日に決定した。3月の発表時には「5月発売」とアナウンスしていた。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は628,800円前後。

 発売に先駆け、4月24日からエディオンの豊田本店、広島本店、ノジマのイオンモール幕張新都心店、ビックカメラの池袋本店、有楽町店、ヤマダ電機のLABI1 なんば、LABI1 日本総本店池袋、ヨドバシカメラのマルチメディア Akiba、マルチメディア梅田にて先行展示も開始する。

 解像度3,840×2,160ドット、自発光の有機絵ELデバイスの利用による「無限大のコントラスト」、「色彩表現」、「映像応答速度」を特徴とした有機ELテレビ。視野角は178度。有機ELのRGBの画素に加え、白(W)のサブピクセルを加えた独自のWRGB方式を採用することで、有機ELで難しかった大画面化を実現しつつ、輝度の向上や低消費電力化も実現したという。

 パネルは曲面型で、「人間工学の観点から数多くの検証を重ね、映像の臨場感が最大化される曲面率を算出、視聴位置から目に届く映像情報が均等となり、深い没入感を実現する」という。

 入力映像を4Kへ高画質アップコンバートできる映像エンジン「True 4K Engine」も搭載。OSには「web OS 2.0」を採用し、直感的に使えるインターフェイスを採用した。


【AV Watch,山崎健太郎】

button_15.jpg  新刊「白色有機ELディスプレイ報告書(White OLED Display Annual Report)」★企業動向、技術動向、市場予測、材料と製造技術

世界的視野でWhite OLEDディスプレイ 材料の動向、有機ELディスプレイパネルメ−カやプロセス・材料・装置メーカの事業の状況を網羅! 急展開するOLEDディスプレイ業界の動向を追跡調査!大手OLED企業もこの報告書を購入されており、市場動向についてなど、内容についていはとても高く評価されています。分析工房から、日本円での購入が可能になりました。

>>>詳細・購入のお申込み・サンプルについては、http://homepage2.nifty.com/lovejazz4/page5.htmlへご連絡下さい。

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このレポートのために使用されるデータは、企業、業界関係者、展示会、会議、セミナーなどから得られた情報です。市場予測データは、投資動向とOLEDパネル企業の技術レベルに応じてUBI社のDBに基づいて予想される稼働率と歩留まり率に基づくシミュレーションを通じて予測しております。

★調査報告書の内容
本レポートでは白色OLEDディスプレイに関連する最近の主要な問題について、選択し分析を行っている。 大面積のOLED WRGB競合技術であると推定される印刷方式のRGBのOLEDとWRGBのOLEDを比較し、分析を行う。 WRGBのOLEDと次世代のLCDを調べることによって、次世代での競争力、将来のシナリオを予測した。 この分析は、WRGB有機ELテレビの製造メーカの分析も含んでいます。

白色OLEDディスプレイの概要
白色OLEDディスプレイの理解を行うために、白色OLEDディスプレイの定義、種類、構造、および開発の歴史を解説する。

白色OLEDディスプレイ企業/動向解析の傾向分析
市場全体の流れをよく理解するために、2014年での重要な白色OLEDディスプレイ企業の戦略を分析した。

白色OLED製造状況
LGディスプレイ、ソニー、ジャパンディスプレイ、AUO、BOEなど主要なOLEDディスプレイ製造企業について概説した。R&D、パイロットライン、量産ラインの、2015年と2016年での投資計画とパネル企業のビジネス計画を予測する。

白色OLEDディスプレイ市場予測(2015年から2020年)
国別、サイズ別、基板材料別での、2015年から2020年の間での白色OLEDディスプレイ産業の予測。

白色OLEDディスプレイ材料の市場予測(2015年から2020年
2015年から2020年の白色OLEDディスプレイに使用される発光材料や封止材料の市場の見通し。

白色OLEDディスプレイ製造機器の市場予測(2015年から2020年)
2015年から2020年の白色OLEDディスプレイの生産で使用される主要機器の市場の見通し。

【調査・製作】 韓国 UBI リサーチ
【体 裁】 英語版、印刷、A4版、69ページ (PDF版もあります)
【発刊月】 2015年4月
【価 格】 3,850 USドル(相当の日本円で販売しております。税別。)
【納 期】 1週間

目次
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슬라이드
2015年04月24日

button_15.jpg  福田金属箔 導電性金属粉材料 PE分野に照準

2015年04月15日 化学工業日報

 福田金属箔工業(京都市山科区、園田修三社長)は、導電性金属粉材料の展開を加速させる。銀メッキ粉末の生産能力を増強するとともに、微細銅粉の量産を開始する。京都工場内に専用設備を建設中で、今秋にも完成する予定。さらに、プリンテッドエレクトロニクスの普及拡大に向けて、インク分野にも参入する。銅系ナノ粒子および銅系高濃度分散インクを製品化しており、サンプルワークを進めている。ペースト・フィルムメーカーなどを対象に、電子回路形成におけるファイン化・低コスト化の課題に寄与する材料として採用を働きかける。

button_15.jpg  総合化学大手 情報電子で稼ぐ(中) FPD「美・軽・薄」極める

2015年04月23日 化学工業日報

 フラットパネルディスプレイ(FPD)は、最終消費者に商品の違いを分かりやすく訴求できるデバイスであるため技術革新が著しい。よりきれいに、薄く、軽くというのはスマートフォンばかりではなく大型テレビにも求められる。こうした差別化機能を実現するのが素材の力であり、化学大手の稼ぎどころだ。

*韓・中・台に重点*
 FPD事業で最も成長しているが住友化学。十倉雅和社長、出口敏久専務執行役員が情報電子畑の出身で、国内外のセットメーカーと深い関係を築いている。海外展開で先行、韓国のグループ会社・東友ファインケムの自主性を重視した経営姿勢が最大の特徴。韓国で偏光フィルム事業を大きく拡大し、その勢いをスマホ用のタッチセンサーパネルにつなげた。東友はFPD向けアルミエッチャントやカラーレジストなどの化学品を手掛け、中国の合肥にも化学品生産拠点を設けた。今年内には重慶に同様の化学品工場を稼働予定。
 同社は日・韓・中・台に偏光フィルム生産拠点を構え、一段の高画素化への対応とコストダウン、フレキシブル化への対応を急ぐ。ただ増産には慎重で、大規模増産投資ではなくボトルネック解消で対応する方針。
 三菱ケミカルホールディングスも韓国、中国、台湾を重視する。約5年前、グループ各社が個々に展開していたFPD事業の軸足を揃えようと「FPD連絡会」を発足させた。同社は韓国拠点「MCソリューション」でカラーレジストや樹脂ブラックマトリックス、スペーサー、有機絶縁膜を生産、研究開発も行っている。
 中国拠点「三菱化学商貿有限公司」(MCN)ではカラーレジストと樹脂ブラックマトリックスを扱い、将来性が高いため投資を拡大する。中国2カ所目の液晶パネル材料開発拠点も設ける計画。台湾には電材製造販売の太洋新技股フェン有限公司を構え、販売代理店・華立企業股フェン有限公司も活躍している。こうした施策でカラーフィルター用レジスト材料でシェア20%を目指す。
*有機ELも本番*
 新デバイスとして注目される有機エレクトロルミネッセンス(EL)。信頼性やコスト面で大型パネルの売れ行きはいまひとつだが、スマホやタブレットパソコン向けには期待感が高まる。サムスンの新スマートフォンは曲面タッチセンサーが特徴だが、「将来のフレキシブル化を視野に入れたもの」との見方があり、一気に市場が開花する可能性がある。
 フレキシブル化に対しては東ソーがユニークな取り組みを行っている。加工性と耐熱性を併せ持つ樹脂基材を研究開発に取り組む一方、低温でも低抵抗処理が可能なターゲットのサンプル出荷を始めた。有機ELパネルの正孔輸送材も商業生産に入った。正孔輸送材は医薬中間体向けを狙っていたトリアリルアミン。差別化が奏功して、「やっと商売のニオイがしてきた」ところだ。
 三井化学も独自の透明樹脂「アペル」をフレキシブルFPDの透明電極向け基材として開発しサンプル出荷を行っている。ITO(インジウム・スズ酸化物)透明電極の代替材開発は国内外で着々と進んでいる。
 有機ELはインテリア照明としての需要も広がっている。主照明にも使える発光効率100ルーメン/ワット以上の製品が揃い、価格もこなれてくれば発光ダイオード(LED)照明に次ぐ大型商品に育つ可能性がある。三菱化学は有機EL照明パネル事業をパイオニアと共同で推進しており、東京五輪に向けて需要を開拓する。住友化学も独自の高分子材料を使った印刷プロセスで価格性能比の高さを訴求している。
(続く)

button_15.jpg  (朝鮮日報日本語版) LGディスプレー、1−3月の売上高過去最高に

朝鮮日報日本語版 4月23日(木)

 LGディスプレーは22日、第1四半期(1−3月)の決算短信を発表し、売上高は前年同期比25.7%増の7兆223億ウォン(約7787億円)、営業利益は689%増の7439億ウォン(約825億円)だった。売上高は第1四半期としては過去最高。純損益は前年同期の赤字から4758億ウォンの黒字へと転換した。

 電子業界の非需要期に当たる第1四半期に業績が好調だったのは、大型テレビ向けの液晶パネルの販売が好調だったためだ。製品別の販売割合はテレビ用パネルが41%を占め、スマートフォンなどモバイル機器向けパネル(25%)、タブレット端末・ノートパソコン用パネル(17%)、ディスプレー用パネル(17%)が続いた。

 同社の金相敦(キム・サンドン)最高財務責任者(CFO)は「今年からテレビ用のOLED(有機発光ダイオード)パネル市場が急拡大すると見込まれる。顧客と製品の多角化を通じ、プレミアム市場を攻略していきたい」と説明した。
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